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Tカードでリアルと連携する「TSUTAYA オンラインゲーム」誕生!

レッド・エンタテインメント新作「東京ハーレム」を名越康晃氏がアピール

4月28日 サービス開始

本日からスタートした「TSUTAYA オンラインゲーム」。サービス開始直後より繋がりづらい状態が続いており、19時時点でメンテナンス中となっている
執行役員の山内智裕氏
プラットフォーム&マーケティング プロデューサーの立山聡瑠氏

 T-MEDIAホールディングスは4月28日、ゲームプラットフォーム「TSUTAYA オンラインゲーム」のサービスを開始し、概要を紹介する記者説明会を開催した。

 「TSUTAYA オンラインゲーム」は、PCやスマートフォンで遊べるゲームプラットフォーム。TSUTAYAでのレンタルやTポイント提携先でのショッピングなど、実店舗でTカードを利用した際の利用履歴がゲーム側に反映されるシステムが特徴で、利用状況によって付与されるアイテムやゴールドに変化がある。Tカードを使った実際の行動がゲームに影響することで、他のゲームプラットフォームにはない「生活する楽しさ」を提供していきたいという。

 会場では、ネットワーク事業全体の戦略を執行役員の山内智裕氏が紹介し、「TSUTAYA オンラインゲーム」の説明をプラットフォーム&マーケティング プロデューサーの立山聡瑠氏が行なった。

 まず確認しておきたいのは、T-MEDIAホールディングスは母体となるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループの中間事業持株会社ということ。CCCはコンテンツのレンタルや販売を行なうTSUTAYAの運営を中心に、Tポイント事業、そしてネットワーク事業の3本柱で経営されている。このうちネットワーク事業を担当するのが、T-MEDIAホールディングスとなる。

 「TSUTAYA オンラインゲーム」最大の強みは、5,304万人に及ぶ会員数、そして122社、店舗数にして350,727店舗というTポイントの提携先の数だ。「TSUTAYA オンラインゲーム」では手持ちのTカードを使って各店舗を利用することで、各タイトルでメリットを得られる。経験値やアイテム獲得など、ほぼすべてのタイトルでこの仕組が導入されており、提携店舗の利用でレアカードがもらえたり、有料通貨の「ゴールド」がもらえたり、といった状況を想定している。また溜まったTポイントを「ゴールド」に還元することも可能だ。

 これら「提携店舗でTカードを提示して利用すると、ゲーム内に還元がある」という仕組みは、ブラウザゲーム「Tの世界」というタイトルですでに実現されている。「Tの世界」は、提携店舗でTカードを提示して利用すると、その利用履歴が参照されて、ゲーム内に建物が建てられるという街づくりゲーム。例えばガストやENEOSを利用すれば、ゲーム内にガストやENEOSを建てられる。

 「TSUTAYA オンラインゲーム」ではこの仕組を発展させて、さらにリアルとゲームの連携を強化していきたい狙いがある。まずは4月28日よりβ版としてスタートし、様々な機能を加えた上で正式版を7月末頃にリリースする予定。

 なおオープンを記念して、「TSUTAYA オンラインゲーム」に登録するとTポイントが最大10万ポイント当たるキャンペーンも実施されている。期間は4月28日から5月31日まで。

圧倒的会員数、提携店舗数を活かし、ゲームプレイの促進を図る
アイディアの先駆けとなった「Tの世界」。他のサードパーティタイトルについても、何かしらリアルとの連携が導入される
課金周りはTポイントの流れがキーとなる。「10万ポイント」プレゼントキャンペーンも実施中
ゲームの企画・開発コンテンストも企画中のほか、パートナーも募集中だ

オリジナル作品のキラータイトルは「東京ハーレム」!

「TSUTAYA オンラインゲーム」ゲームプロデューサーの平岡功臣氏
レッド・エンタテインメント代表取締役社長の名越康晃氏

 「TSUTAYA オンラインゲーム」では「100万人のWinningPost」(コーエーテクモゲームス)や「バハムートクライシス ゼロ」(コアエッジ)、「MazeMyth」(ライオンズフィルム)など既存タイトルも多く配信されているが、一方でオリジナルタイトルの制作も行なわれている。オリジナルタイトルの説明は「TSUTAYA オンラインゲーム」ゲームプロデューサーの平岡功臣氏が担当した。

 中でもキラーコンテンツの筆頭となるのは、レッド・エンタテインメント開発によるPC用「東京ハーレム」。イラストレーターのゆーげん氏によって描かれた女性キャラクターが全面に押し出されたタイトル。詳細は発表されなかったが、女性キャラクターを育成していくRPGになる。

 会場ではレッド・エンタテインメント代表取締役社長の名越康晃氏も登場し、本作を1つの新規コンテンツとして力を入れていくことを明かした。名越氏によれば、配信時期は「きっちり仕上げたいので遅めの夏」。少し間があくが、今から楽しみなタイトルだ。

【東京ハーレム】
ゆーげん氏による女性キャラクターが押し出されたタイトル。内容も含めて今後の情報公開が楽しみだ

 また「東京ハーレム」が「エンタメ系」のタイトルである一方で、リアルとの連携がより強調された「O2O(Online to Offline)型」のオリジナルコンテンツも3本用意されている。

 1つはファイブスターズゲームズ開発の「PROJECT-TO」。「Tの世界」をさらに発展させたような店舗経営シミュレーションで、Tカードを利用するとゲーム内に特別な商品を仕入れることができる。リアルでTカードを使用すればするほど、ゲームが進行していく仕組みとなっている。PCとスマートフォンに対応し、冬配信予定。

【PROJECT-TO】
Tカード利用で商品の仕入れができる店舗経営シミュレーション。ファイブスターズゲームズ代表取締役社長の渡邉幹雄氏も作品を紹介した

 もう1つはモバイルファクトリーとの共同運営で展開する「にゃんこプレジデンッ!」。位置情報を使った縄張り争いゲームで、提携店舗の近くでチェックインしたり、Tカードの利用履歴でチェックインすることで、自分の縄張りを拡大していく内容となる。スマートフォン専用で、本日より配信開始されている。

 そして最後が、クリーク・アンド・リバー開発の「メモリア・ナイツ」。ジャンルは「ライトディフェンスRPG」で、2頭身キャラクターの「メモリア」を集めて敵と戦っていくタイトルとなる。Tカードの利用で、特別なメモリアが入手できるかもしれないという。

 現状のラインナップは以上だが、今後もタイトルは増やしていく予定。リアルとネットの連携を強化しつつ、カジュアル以上ハード未満の「ミドルコア」なタイトルも開発中だという。「TSUTAYA オンラインゲーム」が今後どれほどのインパクトを市場に残せるのか、期待しておきたい。

【にゃんこプレジデンッ!】
位置情報を利用した縄張り争いゲーム。本日よりサービス開始
【メモリア・ナイツ】
2頭身キャラクターが特徴のライトディフェンスRPG

(安田俊亮)