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MSI、NVIDIA新型GPUを搭載したゲーミングノート春モデルを発表

ミドルクラスも4K/60Hz時代。「GS」シリーズの弟分「GE62/72」がデビュー!

3月13日発売予定



価格:約140,000円(GP60 2QE)より

 エムエスアイコンピュータージャパンは3月10日、ゲーミングノートPCの春モデルに関する記者発表会を開催した。発売日は3月13日を予定し、150,000円前後より。新モデルの発売に合わせて「春キャンペーン」の詳細も発表されたので合わせてご紹介したい。

【登壇者】
挨拶を行なったエムエスアイコンピュータージャパン代表取締役社長のBrian Kung氏
商品説明を行なったエムエスアイコンピュータージャパン営業部営業システム営業課 課長の三好正行氏

【春モデル】
展示エリアには春モデルと合わせてデスクトップキーボードを搭載したハイエンドモデル「GT 80」も展示されていた

 今回発表されたのは、MSIのゲーミングノートPCブランド「G」シリーズのミドルクラスとなる「GE」シリーズと、「GP」シリーズの2機種。MSIの「G」シリーズといえば、薄型ハイスペックの「GS」シリーズや、妥協のない性能を追求したハイエンドモデル「GT」シリーズの印象が強いが、カッティングエッジな性能を実現した結果、かなり値が張るのが玉に瑕となっている。

 これに対して「GE」、「GP」シリーズは、ゲーミングPCとしての基本性能はできるだけ落とさずに、コストパフォーマンスを重視したモデルで、日本ではもっとも売れ筋だという。発表会開催を受けて行なわれた流通各社の祝辞でも“楽しみにしていたモデル帯”と述べるほど、期待度の高い製品群となる。

 今回のラインナップの大きな特徴は、MaxwellコアのGeForce GTX 960Mおよび950Mの搭載にある。ラインナップとしては、完全新設計の筐体を採用し、薄く軽く、そして安いという三拍子揃った「GE62/GE72」の2モデルを筆頭に、「GE60/GE70」、「GP60/GP70」はスペックアップとなる。

【春モデルのラインナップと特徴】
今回発表された14製品。ポイントはNVIDIAの新型GPU GeForce GTX 960M/950Mの搭載にある

【GeForce GTX 960M/950M】
NVIDIAの新型GPU GeForce GTX 960M/950Mは、従来の980Mや970Mより、グッと安い価格帯を実現しつつ、高いゲーミング性能を備えたミドルクラスGPU。ゲームのみならず、映像/静止画編集においても高いパフォーマンスを示す

 まず「GE62/GE72」については、「【特別企画】MSI本社で、またもや未発表ゲーミングノートを発見!」でも紹介したが、シャーシとキーボードカバーを一体化した剛性の高いモジュールを採用し、より薄く、より軽くなっており、「GS」シリーズの弟分のような意欲的なモデルとなっている。

 既存モデルもGPUがスペックアップするため、GPU以外で比較すると、1080p/120Hzで映像を外部出力可能なミニディスプレイポートの搭載、チップセットがHM86からHM87となり、SSD専用空きスロットが1スロットから2スロットに拡張されている。なお、ミニディスプレイポートが追加されたため、D-sub15ピンはなくなったが、変換ケーブルが同梱されるためこれまで通りD-sub15ピンでの接続も行なえる。

 機能的には、これまで「GT」シリーズや「GS」シリーズのみに搭載されてきたSteelSeries Engine 3やCooler Boost 3、120Hz出力といったリッチな機能を搭載するなど、ミドルクラスながら上位モデルとの差はほとんどなくなっている。

 また、GE62のみ、モニターに4K(3,840×2,160)解像度の15.6インチ液晶を搭載した上位モデルを用意。このモデルのみ、GPUにGeForce GTX 970Mを搭載し、スペック的にも「GS」シリーズに準ずる内容となっている。

【GE62/72】
「GT」シリーズ、「GS」シリーズ向けの機能を搭載したGE62/72
ボディを完全に一新。モニターも上位モデルは4K対応で、従来のGEの枠を超えたハイスペックモデルとなる
外部出力は4K/60HzもしくはフルHD/120Hzをサポート。外部モニターに接続してのゲームプレイも快適に行なえる

 既存モデルGE60/GE70は、GPUをGeForce GTX 960M(2GB DDR5)および950M(2GB DDR5)に刷新。GP60/GP70については、GeForce 940M(2GB DDR3)に刷新。GeForce GTX 960Mおよび950Mについては十分なゲーミング性能を備えているが、GeForce 940Mは、GTXはおろかGTも付いていない点に注意が必要となる。価格設定的には「GP」シリーズがもっとも安いが、実質的には非ゲーム用途向きで、ゲーミング目的ならGEシリーズがオススメとなる。

【GE60/GE70】
筐体デザインは従来モデルを踏襲する。GPUの変更が大きな変化となる

【GP60/GP70】
GPシリーズも筐体デザインは従来モデルを踏襲。GPUはGeForce 940Mとなる

【春モデルの機能一覧】

 「春キャンペーン」は3月13日から4月12日までの期間で実施されるキャッシュバックキャンペーンで、GeForce GTX 950Mを搭載したGE60/GE70 2QDシリーズもしくはGeForce 950Mを搭載したGP60/GP70 2QEシリーズを購入するとJBCギフトカードをプレゼントするというもの。GE60/GE70 2QDシリーズなら1万円、GP60/GP70 2QEシリーズなら7,000円がプレゼントされる。さらにコストパフォーマンスがアップする魅力的なキャンペーンだ。

 また、MSIがスポンサードするプロゲーマーチーム「DeToNaTor」と「GALACTIC」。これまではマザーボードやGPUなどのパーツが「GALACTIC」、ノートPCが「DeToNaTor」という区分けだったが、それがなくなりMSI全体で「DeToNaTor」と「GALACTIC」をサポートしていくという。

 「DeToNaTor」と「GALACTIC」のマネージャーの江尻勝氏は、トレードマークのスキンヘッドを長髪に戻し、心機一転をアピール。「DeToNaTor」では、「A.V.A」以外の競技についても選手を募集し、「League of Legend」や「Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)」の2種目を今夏までに新たに追加するという。

【春キャンペーン】

(中村聖司)