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セガネットワークス、メディア展開もある新作「ケイオスドラゴン 混沌戦争」など発表
王道「オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-」のゲームシステムなども明らかに
(2015/2/19 20:55)
セガネットワークスは、「ケイオスドラゴン 混沌戦争」など新作タイトルの発表、およびマーケティング支援ツール「Noah Pass」における講談社との協業、ゲームビッグデータについての新たな取り組みなど各種発表を行なった。
2014年9月に開催された前回の発表会では多数のタイトルについて各種発表が行なわれたが、今回発表会で取り上げられたタイトルは3本。テレビアニメやボードゲームなどメディアミックス展開が行なわれ、大きな枠組みの中で展開する「ケイオスドラゴン 混沌戦争」、ついに事前登録を開始した王道のRPG「オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-」、スマートフォンでのゲームプレイを念頭に置いて開発された“ソニック”最新作「ソニック ランナーズ」に絞られた。
これらタイトル周りについて発表会で明らかになった内容をお伝えしていく。まずは期待の大作「ケイオスドラゴン 混沌戦争」から紹介する。
「ケイオスドラゴン 混沌戦争」
Android/iOS用「ケイオスドラゴン 混沌戦争」は、星海社が企画した虚淵玄氏、奈須きのこ氏、紅玉いづき氏、しまどりる氏、成田良悟氏らが集まりテーブルトークRPGを行ない、新たなる物語を生み出していくという文芸的側面の強い試み中で生み出された「レッドドラゴン」をベースにしたもの。
星海社の太田克史代表取締役副社長COOは「ヒットしたからアニメ化やゲーム化がされるが、まず作りたいものがあってプロフェッショナルな会社が集まって企画が始まった。すべてが原作であり、『レッドドラゴン』を起点(原案)としてオリジナルが生まれてくるプロジェクト」と説明。
セガネットワークスが手がけるAndroid/iOS用「ケイオスドラゴン 混沌戦争」もその1つとなり、テレビアニメ「ケイオスドラゴン 赤竜戦役」の10年後の世界が舞台として描かれる。記憶をなくした主人公が、各地に散らばる記憶を留めているアイテムなどを冒険を通じて探し出すなど、壮大な物語を進めていくのがゲームの魅力の1つ。ゲームシステム的にはフリック操作による特殊攻撃“スラッシュアクション”が重要で、アクション性がありながらも攻略性の高い内容となっているという。
また、じっくり1人で楽しむだけでなく、オンラインに接続して育てたキャラクターを持ち寄り、スタープレーヤー(「レッドドラゴン」を作り出した虚淵玄氏、奈須きのこ氏ら最初にプレイした人たちで、領主のような存在)とともに国をとり合っていくような要素も用意されているという。
太田氏は「ケイオスドラゴン」プロジェクトについて「文芸の星海社、アニメーションのTOHO animation、ゲームのセガネットワークスで、大きなスタジアムを作り才能あふれるプレーヤー(制作者)が魅せるので、(プレーヤーの皆さんも)観客としてみんなで盛り上げていきたい」とアピール。東宝の古澤佳寬映像企画室室長は「太田氏と仕事がしたくて3年間企画を進めた。セガもプロジェクトに入って同時に展開する意欲的な企画」と期待を寄せる。セガネットワークスの秋山隆利チーフプロデューサーも「才能あふれた人たちが尖ったことをしているので、おもしろくないわけがない。ゲームは丁寧に作って、お客さんにきちんと提供したい」と抱負を語った。
「オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-」
「オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-」はf4samuraiと共に制作が進められている王道のRPG。シングルプレイを好むユーザーが多いと言われる日本の市場に合わせ、まずはストーリー性の高いRPGとして仕上げられている。
さらに、豪華声優陣が参加している。セガネットワークスの斎藤誠記開発プロデューサーは「ストーリーをしっかり楽しんでほしいので声優陣も重要」と、豪華声優陣の参加について説明。このほかにもストーリーを楽しんでほしいという意向から、フルアニメーションのオープニングも作成中で、主題歌にはいとうかなこさんを起用。
そしてプレイ映像をスクリーンに映し出しながら、ゲームシステムについても説明。ゲームシステムは正統派RPGに仕上げられている。斎藤氏は「簡単だけど戦略性あふれるものに仕上げるのに苦労した」と言う。
基本的にはタッチとフリックで操作可能。順番にタイムラインにキャラを配置しながら敵に攻撃を与えていく。タイムラインには敵も入り込んでくるため、わざと遅らせて敵を不利な状況に陥れるといった戦略性が味わえる。
ただ、これが面倒だと感じるユーザーもいることを想定し、Autoコマンドを用意。用意されている特殊攻撃を発動させるためには、Autoコマンド中もプレーヤー側が操作しなければ発動できないため、それなりにゲームをプレイしている感覚は味わえるという。通常の戦闘はAutoでボスだけはプレーヤー操作で行なうといった柔軟な切り替えも可能。
また、デッキを組む要素もあり、フィールドに用意された9マスの中で、どこにキャラクターを配置するかでも攻略要素が変わるようで、キャラクターの位置を変えることができるデッキ構成は重要だという。
また、育てたキャラクターで軍勢対軍勢の戦いにも参加できる。戦いは刻一刻と変化を見せていく激しいものになるという。
配信はこの春ということで当初予定していた今冬から少し伸びてしまった。開発は「まだまだバランス調整を行なっており鋭意開発中(斎藤氏)」としているが、2月19日からは事前登録も開始となり、正式サービスまで秒読みとなったと言っていいだろう。
□「オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-」事前登録ページ
http://sgap.ps/hortenjizen
「ソニック ランナーズ」
すでに事前登録がスタートしており、2015年春から正式サービスを予定しているランニングアクション「ソニック ランナーズ」。発表会会場にはセガのソニックシリーズプロデューサーを務める飯塚隆氏と、ソニック自身も登場し発表会を盛り上げた。
飯塚氏は「スマートフォンが登場した当時から興味を持っていた。これまでもソニックのタイトルはスマートフォンで発売してきたが、コンシューマタイトルをスマートフォンに落とし込むタイトルだった。でもずっと、ライフスタイルに合わせたスマートフォン専用のゲームを出したいと思っていた」と語り、今回スマートフォン用タイトルとしてはじめから設計されたタイトルとなると自信たっぷりにコメントした。
まず、ワンタップで遊べるようになっているが、ステージ内を高速で駆け抜け、坂を駆け下りたりループ回ったりといったソニックらしいアクションを実現。また同氏は「ソニックオールスターであること」とキャラクター陣が総出演であることを示唆している。飯塚氏は「追加配信キャラクターとしてサービスが続く限り追加している」と言い、マイナーなキャラクターから“人気の高いライバルキャラクター”まで、プレイアブルとして追加していくという。また、各種機能を持ったお供を2体まで連れて行くことができ、こちらもチップなど新しいものを追加していくという。
またステージをクリアしたタイムは「ソニックレコード」として記録される。このタイムを使用して様々なランキングに参加。「フレンドランキング」、「ワールドランキング」のほか、FからSまで21に分けられたランキングで競い合い、毎週昇格したり降格したりといった「ライバルランキング」も用意されている。「ワールドランキング」ということで、当然「ソニック ランナーズ」は日本国内で先行配信が行なわれた後、できるだけ間をあけずにグローバルで配信し、世界中でタイムを競い合うことができるようにしたいという。
すでに開始されている事前登録に申し込むと、ソニックがミスしたときに散らばるリングを自動的に回収してくれるレアアイテム(前述の“お供してくれるキャラクター”)「金のブタ」がプレゼントされる。
また、ソニック関連サイトで5つのキーワードを集めて特設サイトで入力すると、ある特定アイテムの効果時間をアップさせるレアアイテム「ヤッカー」がプレゼントされる。
□「ソニック ランナーズ ランニングキャンペーン」
http://sonicrunners.sega-net.com/jp/index.html
【ケイオスドラゴン 混沌戦争】
© SEGA Networks © STAR SEAS COMPANY / 「ケイオスドラゴン混沌戦争」製作委員会
【オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-】
©SEGA / SEGA Networks / f4samurai
【ソニック ランナーズ】
©SEGA©SEGANetworks