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バンダイナムコゲームス、主要タイトルの中文繁体字化を正式発表!
「ワンピース」、「ナルト」、「ジョジョ」、「ソードアート・オンライン」まで
(2015/1/29 21:25)
初日のレポートでもお伝えしたようにバンダイナムコゲームスの台湾法人BANDAI NAMCO Games TaiwanはTaipei Game Showに初の出展を果たし、コンソールゲーム14タイトルを出展し、同社の強みであるアニメや漫画のIPを使ったゲームの魅力を来場者にアピールしていた。
バンダイナムコゲームスは、ナムコとバンダイがそれぞれ分かれていた時代から、SCEJAアジア部門の前身であるSCE Asiaと共に、SCEのアジア展開の初期段階から親密なパートナーとして二人三脚でアジア進出を図ってきたメーカーの1社だ。今から10年以上前に、PS2の中国展開を行なった際のキラータイトルが「鉄拳」シリーズであり、中国キャラクターとしてパンダが登場することが現地で大きな問題となったことは伝説となっている。逆に言えば、アジア展開においてそれぐらい古い歴史を持つメーカーでもある。
その同社がこれまでTaipei Game Showに出展していなかったのは、SCETと密接な関係にあり、ゲームショウでは優先的にスペースを割いてくれていたため、強いて出展する必要がなかったことと、プレイステーション以外のプラットフォームについて考える必要がなかったためだ。10年以上にわたってSCEと二人三脚を続けた結果、日本のメーカーの中でSCEに次いで存在感のあるメーカーに成長し、現在はSCETの流通から離れて、自社パブリッシングを行なっているだけでなく、自社による中文ローカライズ、そして他社タイトルのパブリッシングまで行なっており、サードパーティーメーカーの中では最有力メーカーに成長している。
担当者に出展の理由について尋ねたところ、台湾でアピールできる有力タイトルが揃ってきたことと、台湾のゲームファンが強く望んでいる中文ローカライズタイトルが増えてきたこと、他社パブリッシングタイトルをアピールしたかったことなどを挙げてくれた。
今回自社タイトルでは、「ワンピース 海賊無双3」、「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4」、「テイルズオブゼスティリア」、「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」、「ドラゴンボールゼノバース」、「ゴジラ」、「DARK SOULS II」、「ソードアート・オンライン ロスト・ソング」、「ジェイスターズ ビクトリーバーサス」、「GOD EATER 2」、「ガンダムブレイカー2」の10タイトルを出展。
このうち、「ワンピース 海賊無双3」、「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4」、「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」、「GOD EATER 2」について中文ローカライズを行なうことをステージイベントを通じて発表し、アジア市場に注力していく姿勢をアピールした。
サードパーティータイトルでは、「ファイナルファンタジー零式 HD」(スクウェア・エニックス)、「セインツロウ IV」(Deep Silver)、「Project Cars」(Slightly Mad Studios)の3タイトルを出展。ユニークなのは、これらパブリッシングタイトルはいずれもXbox One版で、プレイステーション 4やPlayStation Vitaに混じってXbox One版が出展されていたのが印象的だった。
また、ローカライズに関するアプローチもおもしろい。現在同社では、自社によるローカライズと、SCETのローカライズセンターによるローカライズをケースバイケースで使い分けているという。PS Vita「GOD EATER 2」のような展開プラットフォームが1社に限定される場合はSCETがローカライズを手がけ、Xbox OneやPCなど他のプラットフォームが含まれる場合は自社、もしくは日本語版のままという選択になる。
今回唯一の例外なのが、「ファイナルファンタジー零式 HD」だという。こちらはSCETがローカライズしたPS4版のデータを、Xbox One版でも使っているという。過渡期ならではのユニークなエピソードと言える。会場では、SCETとバンダイナムコゲームスの両方のステージを使って様々なタイトルのイベントが実施された。その模様については別途詳しくお届けするつもりだ。