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【スマホアプリ今日の1本】彫りの深い顔付き“もやし”の育成ゲーム「もやしびと」
異様なオーラを放つもやしの表情! シェア機能でじわじわと話題に
(2014/12/10 00:00)
もやしは、その圧倒的なコストパフォーマンスによって家計の助けに一役買う野菜である。「アイドルマスター」の高槻やよい家では毎週木曜日にもやしをたらふく食う「もやし祭り」が開催されており、大家族&貧乏アイドルの代名詞と言える存在になっている。
今回紹介するゲームアプリは、そんなもやしを育成するiOS/Android「もやしびと」だ。開発はGOODROID。時間経過によって画面内にもやしが次々に生えていき、これを回収することでお金を稼いでもやしと施設の育成を行なっていく。もやしのランクが上がれば1本から得られるお金が増え、施設が新しくなれば新種のもやしが生えるようになる。
本作におけるもやしのビジュアルは独特で、リアル追求型のもやしに彫りの深い顔が描かれているというもの。このもやしだけでも変なのに、頭にリーゼントを乗せた「リーゼントもやし」、メガネを掛けた「ガリ勉もやし」、頭にネクタイを巻いて赤ら顔の「酔いどれもやし」と登場するもやしは30種類以上いる。
また本作独特なのは「きりふきで水をかける」という操作で、「きりふき」ボタンを連打することで「しめりけ」メーターが上がっていき、「さらさら」から「しっとり」、「ひたひた」、「ヌレヌレ」とレベルが上昇していく。レベルが高いほどもやしの成長は高まるが、「きりふき」は残り回数が決まっている。残り回数は時間経過によって回復するが、放って置き過ぎると地面が乾燥してもやしが枯れてしまうため、定期的な「きりふき」がもやしの成長には欠かせない。
ほかにもSNSに状況を投稿する「シェア」をすると1日1回限定で高槻やよいもうらやむ「もやし祭り」が開催され、短時間ではあるがこの間はもやしがどんどん成長して収穫し放題となる。どちらかというとキモめのもやしたちではあるが、引っこ抜く時に実物のもやしを引っこ抜くような感触を味わえるため、ついついハマってしまうという中毒性をはらんでいる。
放置系の育成ゲームと言えば「おさわり探偵 なめこ栽培キット」にはじまり、狂気系に進化した「アルパカにいさん」でジャンルの未来を見たが、本作自体は基本に忠実な印象だ。システム的には目新しい点はなく、「なめこ」が流行ったから「もやし」だろうという安直さも感じるのだが、何より基本のもやしそのものが異様なオーラを放っており、シェアを促す機能によってじわじわと話題を集めることに成功している。
というのも本作、配信開始10日で10万ダウンロードを突破し、App Storeの無料ゲームランキングで1位を獲得している。Twitterでは「もやしびと」関連ワードが4万件以上投稿されており、なかなかどうしてヒットしている。印象的だが気持ち悪すぎないというビジュアルのバランスが絶妙で、アイデア次第で話題を集められるという好例のタイトルだ。
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