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「MHF-G」がSRPGに! ブラウザ「モンハン メゼポルタ開拓記」先行体験レポート
じっくり進められる新しい形の「モンスターハンター」。独自の戦闘システムが楽しい!
(2014/11/19 12:00)
人気オンラインアクションゲーム「モンスターハンター フロンティアG」(MHF-G)を題材にしたブラウザゲーム「モンスターハンター メゼポルタ開拓記」の正式サービスが、11月27日に開始される。11月25日までは、事前登録が受付中となっている。
本作は「モンスターハンター」の名を冠してはいるが、モンスターとの戦闘部分をアクションではなくRPGのシステムに置き換えているのが大きな特徴だ。今回、本作を先行体験することができたので、そのファーストインプレッションをお届けする。
そもそも、元となった「MHF-G」と言えば、モンスターと戦うアクションが売りのゲーム。これがブラウザゲームになることでどのような変貌を遂げているのか、シリーズを通してプレイしてきた筆者にとって非常に興味がある部分だ。
実際に遊んでみると、これが見事に「モンスターハンター」を感じさせるゲームとなっていた。ゲームジャンルこそアクションからシミュレーションRPGへと変化しているが、ハンターの編成、素材集め、モンスターとの戦いなどはまさしく「モンスターハンター」そのもの。また、アクションではなくなったことで、手が空いた時間を使ってのんびりとプレイできる点も新鮮だ。
「メゼポルタ」に危機到来!? 優秀なハンターを雇用して平和を守れ!
本作でのプレーヤーの役割は、ハンターではなくギルドマスター。メゼポルタにいる個性あふれるハンターたちを率いて、さまざまなクエストへと挑んでいくのだが、このクエストにおいて開拓や狩猟の指示を与えるのがプレーヤーである、というわけだ。
ゲームは拠点であるメゼポルタを中心に展開していく。そこで武器を生産・強化したり、クエストへ向かうハンターの編成・強化などを行ない、それらの準備が整ったら目的のクエストを受けて周辺地域の探索へと向かう、という流れになる。
クエストにおいては、ターン数が設けられているなか、マスで区切られたフィールド上を1ターンに1マス、好きな方向にコマを進めながら探索を行なう。マス上には鉱石や虫のアイコンが用意されており、それらの場所では各種アイテムが入手可能。モンスターのアイコンがあるマスへと到達すると戦闘となり、コマンド選択方式のバトルへと突入する。クエスト達成条件を満たすか、残りターン数がゼロになるか、みずから「帰還」を選択すればクエスト終了となる仕組みだ。
本作のストーリーは、新米ギルドマスターであるプレーヤーが、ハンターたちの集うメゼポルタで、そこに訪れつつある災厄へと立ち向かっていく、という内容。プレーヤーは、優秀なハンターたちを雇って彼らとともに多様なクエストへと挑むことになる。
この雇用できるハンターたちがゲームを進める上でのキーポイントとなっており、優秀なハンターを雇うほどクエストもラクに遂行可能になる。このあたりも、「モンスターハンター」シリーズの流れを彷彿とさせるものがある。なお、ハンターは最初に数人を自動的に雇用できるほか、クエスト遂行中にフィールドにて新たなハンターと出会って雇用することも可能だ。
さらに、メゼポルタの施設ではハンターをスカウトすることもできる。スカウトに関しては「ポルタコイン」というゲーム内通貨が必要で、スカウトで出会えるハンターには優秀な、つまりレア度の高い者が多い。彼らを雇用できれば以後の狩猟がラクになるため、早い段階で多くの優秀なハンターを仲間にしておきたい。
「モンスターハンター メゼポルタ開拓記」ならではの戦闘システムが楽しい!
多くの読者はご存じかと思うが、本家「モンスターハンター」は、クエストを受注してモンスターを狩り、その素材でより強い武器・防具を製作し、さらに強力なモンスター討伐へと挑んでいく……という流れのアクションゲームとなっている。
本作でもその基本的な流れは同様だが、シミュレーションRPGということもあって、戦闘においては武器の強さはもとより、パーティに参加しているキャラクターの強さ、すなわちレア度やレベルも重要なウェイトを占めている。なお、本作の戦闘もシリーズおなじみの4人パーティで行なわれる。
戦闘の内容はコマンド選択方式のターン制バトルではあるが、各ハンターの行動がコスト管理されているほか、モンスターが攻撃してくるタイミングもあらかじめ表示されている、一風変わったターン制バトルである点が特徴だ。
このコスト管理型のバトルでは、味方の行動はかならずしもパーティ4人ぶんの4回では終わらない。各ハンターが使用した技コストの合計値が、そのターンに設定されたコストの最大値に到達するまでは、いくつでもコマンドを選択可能なのだ。
それを踏まえたうえで効果的にモンスターへ攻撃するには、強力なハンターに連続で行動させればいいということになるが、ハンターは攻撃のたびにスタミナを消費する。ゆえに、強いハンターだけを動かしていると早い段階でそのハンターはスタミナが尽きて動けなくなってしまう。それらを考慮し、各ハンターをどのように行動させるかといった戦略を立てるのがまた面白いポイントとなっている。
なお、本作のクエストは最大12人のパーティで出撃することが可能。戦闘に参加するメインのハンターは、サブとして控えるハンターといつでも交代できるため、メインのハンターのスタミナが尽きたらサブのハンターに交代、といった形で戦闘を継続できる。長丁場となるクエストでは、このシステムをフルに利用してクリアを目指すことになるだろう。
モンスターとの対決は「弱点攻撃」、「部位破壊」も駆使する必要あり
「モンスターハンター」シリーズにおいて、とくに大型モンスターとの戦いで気になるのが「肉質」や「弱点」といった項目。強大な大型モンスターになるほど、それらに対応した武器で戦わないとなかなか倒すことができない。そして「モンスターハンター メゼポルタ開拓記」においても、それらの内容はしっかりと継承されている。
戦闘中は、モンスター名の横に、つねに弱点属性のアイコンが表示されている。また、モンスター名の横にある「+ボタン」をクリックすることで、肉質、状態異常の蓄積値などが確認可能。これは本家にも付けてほしいほどの便利な機能だ。この情報が確認できれば、あとは最適の攻撃をするだけで簡単に大ダメージを与えられるので、ぜひ活用していきたい。
また、「モンスターハンター」の対大型モンスター戦における醍醐味のひとつ「部位破壊」もかなり忠実に再現されている。先ほど述べた「+ボタン」でどの攻撃を当てれば部位破壊できるかが戦闘中に確認できるため、非常に狙いやすい。もちろん、部位破壊に成功すればきちんと部位破壊報酬も入手できる。これも狙って損はないだろう。
冒頭でも述べたが「モンスターハンター メゼポルタ開拓記」には思った以上に「モンスターハンター」のエッセンスが散りばめられており、シリーズ好きの筆者としては十分以上に楽しめた。「モンスターハンター」ファンなら、1度はプレイする価値ありだ。
ゲームがシミュレーションRPGとなったことで新鮮な気持ちで臨むことができるし、ブラウザゲームということもあって好きなタイミングでプレイできるように作られている。まずは、軽い気持ちで始めてみるのもいいだろう。「モンスターハンター」ファンとしては、今後の展開も含めて注目しておきたい作品だ。