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「エミル・クロニクル・オンライン」、「反撃の大地」レポート

大量の敵と戦い奪われた地を奪還するハイエンドコンテンツ

11月20日実装

 ガンホーはMMORPG「エミル・クロニクル・オンライン」において、11月20日にアップデート「反撃の大地」を実装する。このアップデートでは、悪魔の世界「ドミニオン世界」が舞台となり、侵略者である第4の種族「DEM」との戦いに新たな要素「都市攻略戦」が加わる。ドミニオン世界の新規実装物では、6年ぶりとなるアップデートとなるという。

 今回は「反撃の大地」の要素をガンホーPCオンライン本部PCオンライン運営部第2運営課課長の寺田美絵氏と、課長代理の榊田毅氏、第2運営課の深田將之氏に話を聞き実際にコンテンツを体験した。

6年に及ぶ戦いに変化が。DEMへの反撃ののろしが上がる!

ガンホーPCオンライン本部PCオンライン運営部第2運営課課長の寺田美絵氏
課長代理の榊田毅氏
第2運営課の深田將之氏
大量の敵と戦う。450人のプレーヤー達との戦いはどんなものになるだろう

 ドミニオン世界ではこれまで“都市攻防戦”という要素があった。都市攻防戦は、大量のDEMと戦う大規模PvEコンテンツで、迫りくるDEMから施設を守る「防衛戦」と、主要な土地を開放する「奪還戦」があった。これまではDEMの侵攻を“食い止める”戦いであったが、今回のアップデートで、DEMに占領された土地へ進撃することが可能になるという。

 「反撃の大地」では都市攻防戦が全体的にアップデートされる。従来の要素をパワーアップし、さらに新しい要素が加えられる。戦いは「防衛戦」、「奪還戦」という従来の要素に加え、「攻略戦」という新しいフェーズが加えられた。「防衛戦」でDEMの進行を防ぎきれたら「都市攻略戦」に移行するようになる。DEMの侵攻を防ぎきれなかった場合は一部の土地で「奪還戦」に移行するという分岐は従来の通りとなる。

 「都市攻略戦」は毎週土曜日、21時から開催される。参加申し込みをすることで専用フィールドに移動した戦いがスタートする。戦場には最大で450人の参加が可能だ。「防衛戦」は20時50分から10分間の参加受付後、21時より30分間開催される。防衛に成功した場合、「防衛戦」で活躍したプレーヤーが優先的に「攻略戦」への受付をすることができる時間が5分間用意されており、その後一般参加受付が10分間となる。「攻略戦」自体は21時45分から30分間開催される。「奪還戦」は従来通り、奪還が成功するまで常時開催となる。

 「防衛戦」、「奪還戦」は従来のコンテンツより少し難易度が上がったかな、というくらいのバランスだが、「攻略戦」はベースジョブ100以上の上位転生を行なった“3次職”のキャラクターが対象になっているハイレベルコンテンツになっているという。最高まで上げた力を試すための戦場とのことだ。

 「防衛戦」では「戦況ゲージ」と「指令」という要素が加わった。防衛戦では「シンボル1号機を破壊されるな」、「防御NPCのベリアルを護衛しろ」といった指令が一定時間経過や特定条件などによってアクティブになる。これらを“失敗”してしまうと戦況ゲージが減少し、0になると負けとなってしまう。従来の防衛戦はプレーヤーは1カ所をひたすら守る戦いだったのだが指令によって戦況に変化が生まれ、プレーヤーは指令によって様々な目的を提示される動きのある戦いを楽しめるようになった。

 戦況ゲージが0になってしまうと一部の土地で「奪還戦」に移行する。この要素は従来と変わらない。フィールドにはこれまで防衛していて破壊されたシンボルの「残骸」がある。プレーヤーは周囲のDEMを倒しながらシンボルの残骸を攻撃して破壊し、さらにシンボルを再生させる装置を起動させる。その後は再生したシンボルを再び壊されないように守りながら、7つのシンボルを再生させると勝利となる。

 そして新要素の「攻略戦」である。防衛戦で戦況ゲージが残っているとこちらに移行し、新たに用意された戦場マップに向かうこととなる。大量のDEMがわいてくるのでこれを倒しながら進んでいくこととなる。ここでも「指令」が発生し、「特定のモンスターを倒せ」、「一緒に進軍するNPCを守れ」などの指令を実行していくことで戦況ゲージを上昇させられる。

 従来マップである「地下浄水施設」に加え、新マップは「鉄火山エネルギープラント」、「トラージ・ディコーヤ」、「アイアンサウス跡地」の3つとなる。マップはポータルで接続されている。各マップには独立した戦況ゲージが用意されていて、1つのマップの戦況ゲージを100%まで上げることができれば、次の「攻略戦」開催まで解放したマップは狩り場になる。この狩場には、ここでしか手に入らないアイテムやクエストがあり、これらを求めて、プレーヤーは「攻略戦」に挑んでいくのである。

 戦況ゲージは前回の戦いを反映するので、100%に届かなかった場合でも、次回はゲージがある程度上昇した状況からスタートするので戦いは有利になる。プレーヤー達は力を合わせ“新しい狩り場”をオープンさせるために戦っていくこととなるのだ。「攻略戦」は450人のプレーヤーを前提としたコンテンツだが、狩り場は少人数で稼げるバランスとなり、「攻略戦」に参加したプレーヤー以外でも利用できる。

 現在の「都市攻防戦」はコアプレーヤーに人気で、毎週土曜日の楽しみのコンテンツとして定着している。戦いを求めるプレーヤーの最難関コンテンツとして、DEMとの攻防を楽しむプレーヤーがいた。今回、「都市攻防戦」がパワーアップすることでより戦略的な戦いが可能になり、より楽しい戦いの体験が可能になる。

 「『都市攻防戦』という名前だったのに、守っているだけで、これまでは“攻める”要素がなかったんです。そこは今までのプレーヤーさん達から突っ込まれていた部分でした。待ち構えるだけじゃなく、自分たちで攻めていきたい。プレーヤーの力でDEMの支配を跳ね返す! というのが今回のコンセプトです」と寺田氏はコメントした。

 DEMにはプレーヤーキャラクターとして自我を持つ“特別なDEM”も存在していて、今回のアップデートでは、彼らが更に活躍できる様なDEM用の”新規チップ”が追加され、これまで以上に能力のカスタマイズが可能となるという。マップ解放後の他の報酬も魅力的なものが多いが、まだ秘密とのことだ。

【防衛戦】
赤いシンボルを巡り、DEMと激しい戦いが繰り広げられる

【攻略戦】
鉄火山エネルギープラントで戦う。この大量の敵に450人のプレーヤーキャラクターが入るとどんな景色になるのだろうか

【狩り場の開放】
狩り場では多彩なシンアイテムが入手できるという。「かっこいい、カワイイ、などいろいろあります」とのこと

今後、9周年アニバーサリー情報など今後も新情報が公開される予定だ

 今回は大規模コンテンツを少人数で体験するため、バランスなどを調整して行なった。「防衛戦」も初挑戦だったのだが、ものすごい敵の数に取り囲まれることになった。この戦いの敵の特徴は大量の敵が“走って”くるところ。大群の波に飲み込まれる体験ができた。450人での戦いはどんなものか、ぜひ見てみたい。

 パワーアップした「都市攻防戦」では新モンスター、中くらいの大きさを持つ敵なども登場するという。今回のアップデートはハイレベルコンテンツであり、すぐに挑戦し活躍できるプレーヤーは限られる。そのため上限450人としている。実装最初ではちょっと少ない気がするが、ガンホーではまず実装してから、バランスを考えていきたいという。

 また、「反撃の大地」実装と同じ時期に「9周年記念」の施策もスタートする。こちらの発表も楽しみにして欲しいとのことだ。また13日からは装備品などを鍛えられる「DEMパーツ強化祭り」といったイベントも開催する予定だ。ここで装備を調え、「都市攻略戦」に備えてもらうというわけだ。

 最後にユーザーへのメッセージとして深田氏は「6年間今までずっと防衛してくださった方も、これまで参加なさっていない方も、これを機にみんなで協力して、解放した新しい狩り場で色々なアイテムを集めてください」。

 榊田氏は「いよいよドミニオン軍が立ち上がる時が来ました! またそれだけでなく9周年のイベントもありますので、上級者の方だけではなくみんなでアニバーサリーを楽しみましょう」。

 寺田氏は「高レベル帯の方、本当にお待たせしました。みんなでわいわいできる都市攻防戦コンテンツは、とても良い要素だと思っています。みんなで楽しめるコンテンツとしてうまくできたかな、と思っています。ゲームから離れている人も戻ってきて、激戦の85分をプレイして欲しいです。かなり変わったぞ、と思ってもらえるはずです」と語った。

(勝田哲也)