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LINE、サイバーエージェントやグリーなど各社とのジョイントベンチャーを設立

「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」で発表。「LINE POP 2」などの新タイトルも公開

10月9日 開催

場所:舞浜アンフィンシアター

 LINEは、10月9日に開催した同社の事業戦略発表会「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」の中で、サイバーエージェントとグリー各社との共同出資による新会社設立を発表した。

 「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」の中では、より生活に密着したプラットフォームを目指す「LIFE」というコンセプトが掲げられ、新規展開となる支払い機能の「LINE Pay」や、室内に特化した地図案内「LINE Maps for Indoor」などが発表された。

代表取締役社長の森川亮氏より、発表のコンセプトが「LIFE」であることが明かされた
支払い機能の「LINE Pay」や、室内の案内アプリ「LINE Maps for Indoor」など、LINEから広がる新サービスが発表された

LINE上級執行役員CSMO桝田淳氏の桝田淳氏
サイバーエージェント、そしてグリーとジョイントベンチャーを設立する。単なるパートナーとしてでなく、1歩踏み込んだ形でLINEゲームの多様化を目指す狙いだ

 ゲームは「LIFE」の中でもエンターテイメントを司る分野として漫画、音楽部門と併せて発表が行なわれ、「LINEがいかに新しい形でコンテンツを提供していくか」という文脈の中で話が進行していった。

 今回発表された共同出資による新会社、いわゆるジョイントベンチャーは、LINEゲームタイトルの多様化を狙って設立される。発表に登壇したLINE上級執行役員CSMO桝田淳氏は、「LINE:ディズニー ツムツム」や「LINE クッキーラン」などに代表されるカジュアルゲームが順調である一方で、NHN PlayArtより配信されているアクションRPG「LINE レヴァナントゲート」をはじめとした「ミドルコアゲーム」にも力を入れていくとした。

 サイバーエージェントやグリーとのジョイントベンチャーでは、LINEゲームに特化したゲームを制作し、RPGやシミュレーションといったジャンルにも力を入れていくという。

 なおサイバーエージェントとの新会社名は協議中で、代表取締役社長には現サイバーエージェント取締役副社長の日高裕介氏が就任する。グリーとの新会社名「Epic Voyage株式会社」で、代表取締役社長には現グリー取締役執行役員の荒木英士氏が就任する。

 このほか、LINEゲームの新タイトルとして桝田氏より「LINE POP2」(パズルゲーム)、「LINE トリオ」(パズルゲーム)、「LINE アルビオン戦記」(シミュレーションRPG)、「LINE 英雄の軍団」(シミュレーションRPG)が2014年秋以降に順次公開予定であることが明かされた。

 また先日発表された、日本のゲーム開発会社を対象とした投資ファンド「LINE GAME Global Gateway」についても続報が発表され、出資第1弾の企業がトランスリミットに決定したことが紹介された。

 トランスリミットはスマートフォン用対戦型脳トレゲーム「BrainWars」の開発元として知られているメーカー。「BrainWars」は世界で300万以上ダウンロードされたヒットタイトルであり、LINEが支援する形でさらなる新たなゲームコンテンツの開発に着手していくという。

「BrainWars」で世界的ヒットを飛ばしたトランスリミットが「LINE GAME Global Gateway」第1弾企業に決定した
漫画や音楽でも「新しい提供の形」を目指す。会場では定額利用による音楽配信サービス企業「LINE MUSIC」の設立をエイバックス・デジタル、ソニー・ミュージックエンタテインメントと共同で設立することを発表した
【会場の様子】
会場となった舞浜アンフィンシアターは、まさにLINE一色。キャラクターのオブジェがあっただけでなく、トイレの案内板や内装まで装飾するという気合の入れよう。またLINEストアも設置され、すべてのグッズが30%オフで販売されていた

(安田俊亮)