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「Until Dawn」開発者セッション&インタビュー

ゲームオーバーがない!? インタラクト満載のホラーアドベンチャー

9月18日~21日 開催(一般公開日 20日~21日)

会場:幕張メッセ1~9ホール

入場料:
前売り 1,000円
当日 1,200円
小学生以下無料

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、プレイステーション 4用ホラーアドベンチャー「Until Dawn - 惨劇の山荘 -」を2015年に発売する。価格は未定。ここでは、ワールドワイドスタジオ ビジネスデベロップメント部 ローカライズ課 アソシエイトプロデューサーの片見龍平氏によるメディアセッションのレポートをお届けする。

 「Until Dawn - 惨劇の山荘 -」は、9月18日に国内発売が発表されたばかりのホラーアドベンチャー。「東京ゲームショウ 2014」プレイステーション・ブースにもプレイアブル出展されており、掛値なしの大好評を博している。開発元は英SUPERMASSIVE GAMES。グラフィックスエンジンは「Killzone」と同じものを使用。片見氏は、目指したものとして「ハリウッドさながらのリアルなホラー」と説明した。

 休暇でとある山荘を訪れた若者8人が、やがて自分たち以外に山荘に誰かがいることに気付く。楽しかったはずの休暇は、徐々に悪夢へと変わっていくというストーリー。本作は、主要キャラクターに「HERO」でクレア役を務めたヘイデン・パネッティーア、「ナイトミュージアム」や「トワイライト」に出演したラミー・マレックス、「エージェント・オブ・シールド」などで知られるブレット・ダルトンなど若手ハリウッド俳優を、そして脚本と演出にはハリウッドでホラー映画を手掛けた人物がそれぞれ起用されている。

 本作最大の特徴は“プレーヤーが作る物語”と言い切る片見氏。物語をただ追うのではなく、選択による分岐がストーリーに大きな影響を与える。ここで片見氏は、「どの登場人物も死ぬ可能性がある」、「全員が生き残るパターンもある」、「誰がどの場面で死んでもゲームオーバーになることなく続く」という“3つの要素”を挙げる。たとえ誰かが死んでも、それに合わせて物語が展開していくというから驚きだ。とっさに求められる判断が生死をわけることもあるほか、ささいな事柄でも後々に大きな影響を生じさせることもある。組み合わせは何千通りもあり、プレーヤーそれぞれの展開が楽しめるという。

 重大な決断が行なわれたときは、画面左上にバタフライのアイコンが出現する。これは実在する理論「バタフライエフェクト」をベースにしたフィーチャーで、小さな出来事が後々宇宙規模の影響になりえるというもの。片見氏は「蝶の羽が起こした小さな風が台風になる」と表現。常識だけでなく直観や道徳心なども試されるといい、いずれにしてもゲームオーバーになることはない。

 片見氏は、ストーリー中盤のシーンを用いデモプレイを披露。アシュリーとクリス、お互いちょっとした恋心を抱くが打ち明けられないでいるふたりが、はぐれた仲間を探すところからスタート。操作は「DUALSHOCK 4」を使用。ジャイロ操作は、懐中電灯の向きを変えるだけでな、左右にふって「首を振る」などの意思表示、差し込んだ鍵を回したり、見つけた本をタッチパッドをなでてページをめくるなど、「DUALSHOCK 4」の特長を活かした操作方法が採用されている。このほかにも「否定する」、「同情する」など文章項目による選択も登場。これはボタンをして決定される。

 プレイ中、ところどころで表示されるアイコン。これは全部チェックしていけばベターというわけではなく、スルーしても構わない。ただし、チェックorスルー、さらにその先にある選択は、すべて後々の展開に変化を生じさせる。やり方によって、仲がよかったふたりがどんどん険悪になっていくこともあるという。

 セッションの最後に行なわれた質疑応答では、さまざまな質問が片見氏に投げかけられた。日本語吹き替えには、現在活躍中の声優を多数起用。ただし現時点で名前は伏せられた。英語音声+日本語字幕でのプレイも可能。展開は2千通り以上があり、すべてクリアするのに最低でも3日以上かかるとのこと。クリア済みルートの確認もできるようになる予定という。まだ発表されたばかりで伏せられていることも多いが、ホラーファンだけでなくアクションアドベンチャー好きにはたまらないフックが満載。続報に期待したい。

(豊臣和孝)