ニュース

プレイステーション・ブース、ファーストパーティいちおしはPS4「Bloodborne」!!

9月18日~21日 開催(一般公開日 20日~21日)

会場:幕張メッセ1~9ホール

入場料:
前売り 1,000円
当日 1,200円
小学生以下無料

重点タイトルはディスプレイもド派手!

 今年のSCEJAブースは、ほぼ昨年同様の2階建て構成。PlayStation Plus加入者向けの事前予約サービス「プレミアムラウンジ」も、すっかりおなじみの光景となった。スマートフォンまたはタブレットを所有している人は、「PlayStation App」をダウンロードすれば待ち時間やイベントスケジュールなど、ブース情報がリアルタイムで把握できる。年々ホスピタリティの向上が見られるSCEJAブースだが、その一方でイベントステージ前に「Bloodborne」試遊台を配置している点が少々気がかりではある。

 少々話が横道にそれてしまったが、ここではファーストパーティを軸に注目タイトルのレポートをお届けする。なお、「THE ORDER:1886」と「UNTIL DAWN -惨劇の山荘-」の2タイトルは別途記事を掲載させていただく予定だ。

PS4「Bloodborne」

 SCE JAPANスタジオとフロム・ソフトウェアが共同開発中の完全新作アクションRPG。E3 2014のメディアブリーフィングで初公開されて以来、世界中のアクションゲーマーが括目して待ち続ける本作が、ついに国内でもプレイアブル出展される。

 ゲームの舞台は、土着信仰が偏見を育み、血と病、死の匂いが蔓延する古都ヤーナム。体験版で選べるキャラクターは、「標準型(ノコギリ/散弾銃)」、「パワー型(獣狩りの斧/短銃)」、「剣+重攻撃(教会の石槌/散弾銃)」、「ステップ重視(歪んだ双剣/短銃)」の4種類。いずれも特徴がよく打ち出されており、最初の手触りで「これはもう間違いない!」と頬が緩んでしまう。

 街に放り出されてまず驚くのは、圧倒的なグラフィッククオリティ。暗い情念をピクセル単位で練りこんだかのような重厚なオブジェクト群は、幾層にも重なり陰鬱な世界観を構築。「体験版だから多少はゆるいのかな?」と油断した刹那、ゾロゾロと出現する異形の者たち。怒涛のごとく押し寄せる殺意と凶器の波涛に、マイキャラはあえなく悲鳴をあげ物言わぬ躯と化す。

 「やっぱりこのゲーム、難しいですよねぇ」と、筆者をなぐさめてくれるアテンドのコンパニオンさん。だがその天使の笑みも、このゲームとセットでは「中身は悪魔なんじゃないのか」と疑いたくなる。本体験版にはボスが存在するということからやっきになるも、制限時間の15分が「えっ、もう!?」と驚くほどの体感速度で到来。先ほどのコンパニオンさんにうかがったところ、海外では「100人挑戦してクリアできたのは3人くらい」とのこと。筆者は当然97人枠だが、はたして貴方は3人枠に入ることができるか!? 2015年2月5日発売予定。価格は初回限定版/通常版が6,900円(税別)、ダウンロード版が5,900円(税別)。

PS4「DRIVECLUB」

 ただ走るだけでなく、フレンドとのコミュニケーションにも注力した次世代ソーシャル・レーシングゲーム。出展バージョンは「Ferrari F12 Berlinetta」、「Aston Martin V12 Vantage S」、「Mercedes-Benz SLS AMG Coupe Black Series」の3車種を、それぞれコース固定で走行することが可能となっていた。

 「TGS 2013」出展バージョンをプレイした際、アテンドの方に「チューニング次第でマニアックな走りも楽しめる」との説明を受けたが、今回のバージョンはカジュアル向けセッティングなのか、いずれもスーパーカーを気軽に乗り回す爽快さが存分に味わえた。コミュニケーション重視の作風を踏まえるなら、マニア向けに突き詰めたものを用意するよりは、こちらのほうが“正道”といえそうだ。10月9日発売予定で、価格はパッケージ版が6,372円(税別)、オンライン版が5,292円(税込)。

PS Vita「むらさきベイビー」

 PS Vitaのタッチスクリーンと背面タッチパッドだけで操作するアクションパズル。ゲームの目的は、むらさき色の風船を持った“べいびー”の手を引いて、はぐれたお母さんのもとにいざなうこと。

 手を引く際は、ゲーム画面のべいびーの手をタッチしたまま少しスライド。あまり強くスライドすると、べいびーは勢い余って転んでしまう。転んだりなにかに驚いてべいびーがふうせんを手放してしまったら、ドラッグですぐべいびーに戻すこと。さもないと風船が破裂してリスタート地点からやり直しになる。

 グラフィックスが独特……というか最初のうちは正直“不気味”ですらある本作。そんなべいびーも、幾度となく手をひくうちに“かわいく”見えてくるから不思議。ギミックも最初はシンプルだが、そのうち背面タッチパッドを使ってびっくり箱を作動させたり、スライドでステージ背景そのものを変えたりと、ダイナミックなものも出現。難易度曲線も適当で、ついつい先が見たくてべいびーの手をひっぱってしまう。

 初見で「グラフィックスや世界観に特化してるパターンかな」とあなどっていたが、これがなかなかの伏兵。独特のタッチは人を選ぶかもしれないが、仮に苦手でも「あえてそこを!」といいたくなる良作だ。9月25日発売予定。価格はダウンロード版が972円(税込)。

その他の主な出展作品

【Destiny】
PS4。発売中。価格はパッケージ版、ダウンロード版ともに8,532円(税込)、

【リトルビッグプラネット3】
PS4。12月4日発売予定。価格はパッケージ版が6,372円(税込)、ダウンロード版が5,292円(税込)

(豊臣和孝)