ニュース

開発元からの挑戦状?! 「ブレイドアンドソウル」新ID「鮮血の鮫港」体験レポート

スタッフ陣が口を揃えて「ヤバい!」という最恐のIDのボス達と戦ってきた

 エヌシージャパンは9月16日、Windows用MMORPG「ブレイドアンドソウル」において、「暴風の海蛇補給基地」、「海蛇補給基地」に続くID(インスタンスダンジョン)型エンドコンテンツ「鮮血の鮫港」を実装する。

 このダンジョンは先日実装された「海蛇補給基地」に続く第2弾のエンドコンテンツで、24人入場可能なマップと、4人用、6人用のIDがそれぞれ実装される。なお入場には「海蛇補給基地」を1度でも攻略している必要がある。

 「鮮血の鮫港」は海賊「衝角団東方支部」の船団長の根城である。最深部には、「海蛇補給基地」のボスとして登場した「ポー・ファラン」の育ての親「艦隊長 ヘンリ・ムジン」が待ち構えている。

 ID型エンドコンテンツという名の通り、熟練プレーヤーへ向けての開発チームからの挑戦状とも感じられる高難易度なダンジョンで、「艦隊長 ヘンリ・ムジン」は当然のこと、道中にも強力な中ボス陣がプレーヤーの行く手を阻む。

 今回は「ブレイドアンドソウル」のスタッフ5名に協力していただき、6人用IDの「海蛇補給基地」に挑戦したのだが、その難易度たるやスタッフから「ここはヤバいです」、「ここは本当にヤバいので気をつけてください」という言葉が出るほどだった。そしてテスト環境化であったため適正なメンバー構成とは言えなかったが、実際に何度か全滅する光景に出くわした。

 というわけで今回体験できたこのダンジョンの様子を、中ボスを中心に紹介していきたい。

【ダンジョンの様子】
空も見え開放感も感じるダンジョン内部。後方ではクレーンが動いていたりと細かいところまで作りこんである

毒に絡めた範囲攻撃が強力な「猛毒アンコウ」

雑魚モンスターの一例
アンコウというかティラノサウルスやそういった類に見える「猛毒アンコウ」

 「鮮血の鮫港」は、“港”の文字通り船のドックの様な見た目をしている。背景にはクレーンが何らかの作業をしている様子が見られたりと、細かな部分まで作りこんであるのがよくわかる。ダンジョン後半部になると港を抜け、「ヘンリ・ムジン」が待ち構える船内に入っていくことになる。

 道中に登場する雑魚モンスターは「警備隊」といった名前のモンスターが多く、「衝角団東方支部」の重要な拠点であることがわかる。

 これらの雑魚モンスターを倒し、港の奥へ進んでいくと最初のボス「猛毒アンコウ」が登場する。「猛毒アンコウ」はその名のとおり、毒を使った攻撃がメインのモンスターだ。ちなみに見た目はとてもアンコウには見えず、恐竜に近い印象を受ける。

 このモンスターは地上時の「地上フェーズ」と天井に張り付いて攻撃してくる「空中フェーズ」という2つの攻撃パターンを持っている。最初は地上フェーズからスタートし、一定のダメージを与えると空中フェーズへ移行する。

 「地上フェーズ」では巨大な尻尾をグルグルと振り回し、周囲のプレーヤーにダメージを与える攻撃や、地上に「猛毒ヒルの卵」という卵を複数個まき散らす攻撃を繰り出してくる。

 この卵を産み付ける攻撃が厄介で、破壊しないと「とても手がつけられないモンスター」が生まれるという。卵を産み付けると同時に、周囲に水中銃がポップするので、それを拾って卵を破壊する必要がある。

 ちなみに卵を破壊しないとどうなるかを実際に見てみたかったのだが、体験時間の兼ね合いで残念ながらどんな惨状になるかは見ることはできなかった。スタッフによれば、卵を破壊しないと「本当にヤバいです、シャレにならないです」とのこと。ダンジョンを攻略するという目的からは外れてしまうが、実際にどんなことが起きるかは読者の目で見て頂きたい。

 続く「空中フェーズ」では天井に貼りつき猛毒を地面にばら撒いてくる。この毒を食らうと持続ダメージのデバフ状態になってしまう。もし食らってしまった場合は地上に点在する送風口の様な部分の上に立つとデバフが解除されるので、攻撃を避けながらそのポイントに向うようにしたい。

 その他にも広範囲にダメージを与え、一時的スタン状態にする泣き叫び攻撃を連発してきたりと、手強い攻撃を立て続けに繰り出してくる。その強さたるや手練揃いのスタッフを持ってしても1度パーティが全滅してしまうほどだった。これだけの強さのモンスターが「鮮血の鮫港」の最初のボスというあたり、その難易度の高さを物語っていると言える。

【「猛毒アンコウ」】
尻尾を振り、周りに毒をバラ撒く「地上フェーズ」
上空から毒をバラ撒いたり、「猛毒ヒルの卵」をまき散らす「空中フェーズ」
破壊しないと「シャレにならない」とスタッフが口を揃える「猛毒ヒルの卵」

とにかくタフな大男、「軍需隊長 赤龍鬼」

「軍需隊長 赤龍鬼」。離れて見ても見上げるほどの大男だ

 続いて登場するボスが「軍需隊長 赤龍鬼」だ。見た目は「野蛮な大男」という印象で、海賊団らしいキャラクターだ。このボスはとにかくヒットポイントが多く、防御力も高いのが特徴だ。「猛毒アンコウ」ほど凶悪な攻撃パターンは持ってないが、最高レベルにセッティングされたキャラクターを操るスタッフの5人(+戦力になってない筆者)が全力で攻撃しても、その撃破に5分以上かかったと表現すればそのタフさが伝わるだろうか。

 また「軍需隊長 赤龍鬼」のヒットポイントが減ってくると、フィールドに配置されている「殺傷型小型法機」という機雷の様なものがプレーヤー達目掛けて襲い掛かってくる。これらは一直線に進む特性を持っているので、通常時であれば避けるのは簡単だが、攻撃に夢中になっていると避けきれずダメージを受けてしまうことがある。周りに注意しながら戦う必要がありそうだ。

【「軍需隊長 赤龍鬼」】
スクリーンショットでは伝えきれないが、とにかくタフの一言に尽きる。なかなかHPが削れない
ある程度ダメージを与えると「殺傷型小型法機」が動き出す。直線に動くので注意すれば避けるのは容易だ

セクシーな見た目に騙されると痛い目に、美女コンビ「セイガ&コウガ」

画面奥にいるのが「セイガ&コウガ」。赤い髪と青い髪という対照的な髪色が印象的だ

 3番目に登場するボスが「セイガ&コウガ」の2体だ。このボスはセクシーな女性キャラクターのコンビとなっている。このボスの最大の特徴は“2体をほぼ同時に倒さなければならない”ということだ。タイミングがズレると、ボスが全滅スキルを使用するのだという。

 また2体のモンスターはある程度ダメージを与えると攻撃パターンが変化する。大きく「魔道士」パターンと、「拳闘士」パターンの2種類があり、倒すまでに数回パターン変化を繰り返す。それぞれが同じパターンになると強力な「秘技」をプレーヤー達に繰り出してくる。

 また「セイガ」と「コウガ」でも攻撃パターンが違う。「魔道士」パターンの時は「セイガ」は寒気系列のスキルを、「コウガ」は火気系列のスキルを使い、「拳闘士」パターンの時も両者異なるスキルを使用してくる。どちらも状態異常に気をつけながら戦う必要がある。

 攻略のポイントとしてはパーティを半分ずつにわけ、「セイガ」、「コウガ」を攻撃するメンバーをあらかじめ決めておき、同時にダメージを与えていくのが重要とのことだ。今回はメインとなる戦力がスタッフ5人だったので、2人ずつの2組と、遊軍1人に分かれ、両モンスターのヒットポイントを見ながら遊軍が攻撃するという戦い方をしていた。ダンジョンに挑戦する際は参考にしてみて欲しい。

【「セイガ&コウガ」】
「魔道士」パターンの時は「セイガ」は寒気系列、「コウガ」は火気系列のスキルを使う
同時に倒さないと全滅スキルを使用してくる。画面上に表示されるHPゲージには常に注意を払いたい

プロレス技でプレーヤーに襲いかかる海賊団のボス、「艦隊長 ヘンリ・ムジン」

「艦隊長 ヘンリ・ムジン」。「衝角団東方支部」を統べている団長であり、「ポー・ファラン」の育ての親でもある

 そして最後に待ち受けるのが「艦隊長 ヘンリ・ムジン」、「衝角団東方支部」を統べている文字通りの“ボス”だ。「軍需隊長 赤龍鬼」程の大男ではないが、それでもプレーヤーキャラクターに比べると充分大きい。そしてかなりの怪力で、戦闘前に挿入されるムービーでは「衝角団に臆病者は要らん!」という一言と同時に、団員を片手で掴んで遠くへ投げ飛ばす演出が見られる。

 戦い方はプロレスラー的で、ジャイアントスイングやダブルラリアットなどのスキルでプレーヤーに襲い掛かってくる。ちなみにフィールドも「訓練場」という名前でプロレスリングさながらに四角くロープが張り巡らされている。

 これらのスキルは見た目だけでなく、状態異常系などの効果も持っており、1度攻撃を受けてしまうと連続で攻撃を受けてしまうことがある。更に分身して2体で同時に襲い掛かってきたり、上空から広範囲に閃光の様な物を降らせてきたりと、これまでのボスと比べても一段違う強さを持っている。

 筆者は戦況を把握するため、戦場カメラマン的な立ち位置で微妙に距離をとるようにしていたのだが、それでも気を抜くと連続攻撃に巻き込まれて何度かダウンしてしまうことがあった。これまでのどのボスより慎重な立ち回りが要求されそうだ。

 かなり手強いボスだが、倒すと入手できる「宝貝」やその他のドロップアイテムはそれに見合う以上の価値があるという。

 というわけで駆け足だが新ID「鮮血の鮫港」を紹介してきた。繰り返しになるが、本IDは道中の雑魚モンスターが手強いのはもちろん、一癖も二癖もある強力なボスモンスターが4体も待ち受けており、攻略難易度はかなり高い。だがそれ以上に魅力的なアイテムが手に入るので、実装となる9月16日以降、ぜひ仲間を集めてチャレンジしてみて欲しい。

【「艦隊長 ヘンリ・ムジン」】
初回プレイ時に挿入されるムービーは必見だ
プロレスリングの様に四方をロープで囲っている
ダブルラリアットなどプロレス系の技が多い。よく見ると時々プロレスラーの様なパフォーマンスをしている時もある
分身して襲い掛かってきたり、上空から閃光を降らせたりと攻撃のパターンは多い
難易度の高いダンジョンだが、入手できるアイテムはそれに見合うだけの価値がある

(八橋亜機)