全データを一挙収録！　「Forza Motorsport 5」追加DLC、車種、コースカタログ

17サーキット/50コース以上！　「Forza Motorsport 5」コースリスト

　最後はコースリストをお届けしたい。「Forza Motorsport 5」には、「Forza Motorsport 4」で初登場したベルナーアルプスサーキットから、6月に実装されたばかりのニュルブルクリンクまで17のサーキットが収録されている。そして従来のシリーズ同様に1つのサーキットから複数のコースが作られており、17サーキット/53コースとなっている（9月4日現在）。

　E3レポートでも触れたように、現在「Forza」シリーズでは、コースデータのリニューアルを進めており、過去最大のボリュームを誇っていた前作「Forza 4」から収録サーキット数を減らし、1サーキットずつレーザースキャンし直したコースを、完成する度に無料配信している。この結果、現状では日本の収録サーキットがゼロというのが残念なところではあるが、今後の実装に期待したい。

【Bernese Alps/ベルナー アルプス（スイス）】

「Forza Motorsport 4」に初めて登場したベルナー アルプス サーキットが、新たに生まれ変わった姿で、「Forza Mortorsport 5」にも収録。雄大なスイス アルプスを背景に、高低差に富んだ、高速で難しい多彩なコーナーを擁するこのコースでは、Xbox Oneの新しいグラフィック エンジンのパワーが堪能できる。物理ベース オブジェクトがきわめてリアルな外見と質感を実現し、飛躍的に向上したライティング エンジンが、コースの美しさに命を吹き込んだ。「Forza Mortorsport 5」のベルナー アルプスでは革新的な技術とドキドキするような美しさが見事に融合され、解像度1080p、フレームレート60 fps の圧倒的な実力が実感できる。

【Circuit de Catalunya/カタルーニャ サーキット（スペイン/カタルーニャ州）】

スペイン、カタロニア地方の有名な都市、バルセロナの少し北に位置するカタルーニャ サーキットは、世界で最も格が高く、多くのレースを開催しているコースだ。F1 や2輪のレースなど、年間を通して、多様なモータースポーツイベントが開催されるだけでなく、多くのモータースポーツ チームが、温和な気候とヨーロッパの中心にあるという立地を求めて、カタルーニャ サーキットでのテスト走行を繰り返している。2.8マイル(約4.5km) のコースには、長いストレート、多くのカーブ、アップダウンが目まぐるしく登場し、エンジニアとドライバーの挑戦を待ち構えている。最終カーブの手前に付け加えられたシケインで多少の減速がなされるにしろ、その長いホームストレートが世界有数のフィニッシュラインである事実は揺るがない。

【Circuit de Spa-Francorchamps/スパ フランコルシャン サーキット（ベルギー/リエージュ州）】

スパの地でレースが開催されるようになって、1 世紀近い時間が経とうとしている。1921年には、フランコルシャンからからマルメディ、スタヴロの間の公道を使ったコースのお披露目レースが行われるはずだったが、エントリーが1人しかおらず開催中止となった。この幻の初レース当時から、スパは長いストレート、難易度の高い高速コーナー、激しいアップダウンで知られてきた。また、安全面からのいくつかの対策やコース変更が施される以前は、ドライバーの度胸を試す危険なコースとしても名を馳せていた。現行のコース仕様に変更後も、スパを愛するレーサーは多く、スパ24 時間レースやグランプリなどの一流レースが開催されている。全長 4.32 マイル(約7km)のコース上に配された 20 のコーナーは、ドライバーの勇気を試すものだ。あのラスルスのコーナーでの完璧な進入、脱出位置を探すにせよ、ケメル ストレートを抜けてレコームのコーナーに向かう自分なりのブレーキングポイントを試行錯誤するにせよ、スパはきわめて攻めがいのあるコースに仕上がっている。

【Indianapolis Motor Speedway/インディアナポリス モーター スピードウェイ（米国/インディアナ州）】

1 世紀以上のあいだ、アメリカのレース サーキットの代表格といえば、インディアナポリス モーター スピードウェイだった。「ブリックヤード」という有名なニックネームは、1961年まで、コースの路面がでこぼこのレンガ舗装だったことに由来する。現在でも、往時の姿を記念して、フィニッシュラインにはそのレンガの路面が残されている。インディアナポリスの全長は2.5マイル(約4km)、長方形の4つの角にそれぞれ1/4マイル(約400 m) のオーバルコーナーが配され、5/8 マイル(約1km)のストレートが2本、1/8 マイル(約 200 m) のいストレートが2本という構成だ。2000 年以降はさらに、南西のオーバルコーナーは残しつつ、インフィールドコースが加わり、2.6マイル(約4.2km)にコースが拡張された。

【Le Mans Circuit de la Sarthe/ル・マン サルト サーキット（フランス/サルト県）】

1 年に一度、公道を閉鎖して設置されたコースが、熱狂に沸きかえる聖地、ル マン。1923 年以来、この24時間レースのたびに、世界で深い尊敬を集めるモータースポーツ イベントを目指してきたクルマが一堂に会し、エンジン音を響かせてきた。地球上で最もスピードの出るレーストラック、ル マンでのレース中、ドライバーがスロットルを全開にしている時間は85 %に達するともいわれている。ミュルザンヌ ストレートの長さはは 3.7 マイル(約5.95 km)、1990 年にストレートは1.2マイル(約1.93 km)以下と定めたFIAの規定に合わせるために、間に2つのシケインが設置されたが、それ以前は時速400 kmを超える速度でクルマが駆け抜けていた。2012 年、このシケインの1つ目が「Forza Motorsport シケイン」の名で呼ばれることとなった。38ものコーナーが組み込まれた全長8.46 マイル(13.6 km)のル マンは世界最長のコースの1つといえる。またピット部分などをル マンと共有するブガッティ サーキットは常設コースで、DTM(ドイツ ツーリング カー選手権)やMoto GP(ロードレース世界選手権)を筆頭に、たくさんのレースイベントが開催されている。「Forza Motorsport 5」ではこのどちらのサーキットも楽しめるだけでなく、1990 年以前のバージョンとして、シケイン設置以前のル マンのレイアウトで、超ロング ストレートへの挑戦も可能だ。

【Long Beach/ロングビーチ（米国/カリフォルニア州）】

1974年4月、地元で旅行業を営むレースファンChristopher Pook の手で、Long Beachはモータースポーツ界に仲間入りし、国際的な注目を浴びた。Pook は、1969 年にインディ 500 を制した Mario Andretti の助けを借りて、コース仕様のテストとしてフォーミュラ 5000 を招致。Long Beach は F1 グランプリの開催地としても、レース熱に沸く時代を盛り上げた。James Hunt ら一流のレーサーが1周目でクラッシュを演じると、Long Beach は「西海岸のモナコ」として世界中の敬意を集めた。1977 年に Andretti が Niki Lauda を破り、米国開催の F1 グランプリにおけるアメリカ人初勝利を飾ったのもこのコースだ。低いビルが並ぶ特徴のなかった街は、数十年で、最新の高層建築や高級コンドミニアムが立ち並ぶ街へと変化した。メインのイベントもインディカー レースへと移ったが、こうした変化にもかかわらず、コースはほとんどそのまま残されている。市街地の路面はよくなったが、高速で下るショアライン ドライブ前のヘアピンの難しさは相変わらずで、その先には悪名高い第二コーナーが待ち受けている。Long Beachはアメリカのサーキットの代名詞であり、様々なレースの開催地として、人々を興奮させてきた。

【Mazda Raceway Laguna Seca/マツダ レースウェイ ラグナ セカ（米国/カリフォルニア州）】

世界にサーキットは数あれど、コークスクリューを持つのはここだけ。カリフォルニア州、モントレー近郊、ゴールデン ヒルズの中に建てられたマツダレースウェイラグナセカは、高低差14メートル、ビルでいえば5階建て相当の急激な下りの S 字カーブでその名を馳せてきた。この手強い複合コーナーは、クルマの限界を幾度となく試してきたとともに、モーター ファンの間で「the Pass」の名で語り継がれてきたオーバーテイクの舞台でもある。1996年のCARTレース、ファイナルラップのことだ。2 位につけていたAlex Zanardiは、コースクリューへの進入箇所で、オーバーテイク後にコース外に出るラインどりを選択し、トップの Brian Herta を抜き去った。観客、アナウンサー、そしてレーサーたち、目撃した全員の度肝を抜いた、モータースポーツの歴史でもひときわ印象的なシーンの1つである。もちろん、1957 年の設立以来、ラグナ セカでは、Zanardi の衝撃的なオーバーテイク以前から、様々なドラマが起こってきた。コース誕生の直接のきっかけとなったのは、デル モンテ フォレストで開催されていたぺブル ビーチ ロード レースがあまりに危険と判断されたことだ。ほどなく、デル モンテからそう遠くない乾燥湖(スペイン語で “laguna seca) でコースの建設が始まった。この土地では、第二次世界大戦が終わるまでは、フォート オード駐屯地の軍の射撃演習が行われていた。この 2.2 マイル(約 3.54 km) のトラックでは、その歴史を通して、Can-Am、Trans Am 、Champ/CART 、ALMS など数多くの自動車レース、2 輪レースが開催されてきた。コースの各所に、アンドレッティ ヘアピン(第2コーナー)、 ラホール ストレート(第6、第7コーナーの間)、レイニー カーブ(第9コーナー) などそうそうたるドライバーの名が愛称として残っているのもその名残だ。高低差に富み、ストレートも短い、ここラグナ セカでは、鋭い加速とブレーキ反応に重きを置いたチューニングのクルマが、勝利を収めてきた。

【Mount Panorama Motor Racing Circuit - Bathurst/マウント パノラマ モーター レーシング サーキット - バサースト（オーストラリア/ニューブランズウィック州】

バサーストを走った者は、決まって、コースへの恐怖と敬意の両方を口にする。挑戦しがいがあり、そこで得られるものも大きいが、ドライバーは、小さなミスでもシーズンを棒に振るアクシデントを招きかねない。全長 3.8 マイル(約 6.1 km) のコースは、オーストラリアのマウント パノラマの地形を活かしきったものとなっている。174 m に及ぶ高低差、通常とは逆にアウト側が低くなったコーナー、狭い路面といった特徴から分かる通り、すべて公道で構成されたコースはストリート サーキットに分類される。ほぼすべてのセクションが何らかの愛称を持つが、それらはコースの歴史に名を刻んできた著名な支援者やイベントに由来するものだ。コンロッド ストレートでは、3 つのコーナーが連続する次のザ チェイス に達するまでに、V8 エンジン搭載のスーパーカーなら、時速 320km 近くまで加速できる。このストレートの前にあるのが、レース中に激しく肘を擦った2輪レーサーにちなんで名付けられた フォレスト エルボーである。すべてのセクションで広大な景色が楽しめるのはもちろんだが、ドライバーの実力も厳しく問われるコースとなっている。

【Nurburgring/ニュルブルクリンク（ドイツ/ラインラント＝プファルツ州）】

名だたる難コースが造られた理由としては信じがたいが、Nurburgring は1927年、アイフェル地方の山岳地帯の公道で行われていたレースの安全性を高めるという目的で建設された。しかし、過去に行われてきたレースの精神を尊重して、北コース(Nordschleife) には公共の有料道路を使用。touristenfahrten という一般開放日には、料金を払えば誰でも体験走行できる。1周のコーナー数は73にのぼり、ヘアピン カーブやバンクがついた「Karussell(カルーセル)」、スピードにのったクルマがジャンプする「flugplatz(飛行場)」などがある。入り組んだサーキットは「die Grune Holle(グリーン ヘル)」というニックネームで知られるが、これはコースの大部分が深い森の中を縫っていくことから名付けられている。多くの自動車メーカーがNordschleifeをハイパフォーマンスモデルにとって究極のテスト コースだと位置づけており、「リンク」を最速で駆け抜けるクルマという称号を巡ってタイトル争いが繰り広げられた。しかし、1980 年代前半まで北コースで行われたグランプリなどで幾度も危険な場面があったことから、1984 年には安全性を高めたグランプリ専用サーキットが建設された。以来、Nordschleifeの曲がりくねったコースを利用するメインイベントはニュルブルクリンク24 時間レースへと移った。真の耐久性が問われるこのレースには、資金が十分にあるチームだけでなく、競技への参加条件を満たしたアマチュアも参加できる。「リンク」と呼ばれるこのコースで過去に「Ringmeisters(リンク マスター)」の座に輝いてきたレーサーにはアスカリやクラーク、ファンジオ、スチュワート、サーティース、そしてイクスとそうそうたる名前が並ぶが、Nurburgring での栄光はアマチュアレーサーにも開かれている。

【Prague/プラハ市街地コース（チェコ共和国/プラハ）】

美しい建築の宝庫として知られ、世界中の旅行者がその歴史的建造物の数々を目当てにこぞって訪れる街、プラハ。そうした街並みを縫うように設置された想像上のプラハ サーキットは、驚くべき景色で目を喜ばせるとともに、それぞれ一癖も二癖もある多彩なコーナーやストレートをそなえている。ゲームに導入するコースの設計に当たり目指したのは、実際にはこの世に存在していないのだが、制約がなければ誕生していたかもしれないコースの実現だった。こうして生まれたプラハサーキットは、まずその美しさでプレーヤーを満足させてくれる。さらに、コーナー、シケイン、ストレートの絶妙なバランスは、レースの形式を選ばず、どんなクラスのクルマで争っても、白熱したレース展開を約束するだろう。

【Road America/ロード アメリカ（米国/ウィスコンシン州）】

北米大陸でもっとも由緒正しいコースの1つとして知られるロード アメリカはウィスコンシン州の美しい森林地域のエルクハート湖の近隣を走るロード コースだ。ラグナ セカ設立の経緯と同じく、ロード アメリカも、公道でのレースが危険すぎるとして認められなくなっていった時代の中で誕生した。レース開催者と当局からの非難により エルクハート湖近辺の公道でのレース開催が中止となった後、最終的には工期がたったの5か月という突貫工事で、ロード アメリカが用意されることになった。コースは 1955 年にオープンし、その最初のレースでは、Ferrari Monzaに乗った伝説的なレーサー Phil Hill が、ファイナル ラップにまでもつれ込むレース展開の中、Jaguar D-type に乗った Sherwood Johnston との息もつかせぬ一騎打ちを制した。以後も、この名勝負に恥じないエキサイティングなレースが、ロード アメリカでは繰り広げられてきた。同時期に作られたほとんどのコースがなんらかのレイアウト変更を余儀なくされる中、ロード アメリカは、全長4マイル(約6.44 km)、コーナー数は14という元々のレイアウトを守ってきた(近年の AMA の2輪レースでは1つコーナーが足されるが、その仕様でのレースも「Forza5」ではプレイ可能になった)。1992 年に行われたサーキット施設の大規模な改修工事においても、コースのアップダウンやコーナーの鋭さは、緩和されることなくすべて据え置きとなっている。この厳しいコースを攻略したいと考えるなら、入念なリサーチが必要になるだろう。ポイントになってくるのは、コルベット ブリッジの下に位置するため左カーブの先の視界を確保できない第 6 コーナーや、オーバーテイクには恐怖心に打ち勝つスピードが必要な上り坂のホームストレートである。ロード アメリカではTrans-Amなど多彩なレースが開催されており、クルマの特性に応じてまた違った表情を見せる鋭いコーナーと激しいアップダウンを相手に、レーサーたちが腕を競い合っている。

【Road Atlanta/ロード アトランタ（米国/ジョージア州）】

ジョージア州のロード アトランタは Panoz Motorsportsレーシングチームと地元のクルマ メーカーが所有しており、ALMS の最終レースとなるプチ ル マンの開催地として有名である。この1,000マイルの耐久レースは、ALMS の第1回からの開催であり、それぞれのクラスでの勝者には、翌年のル マン 24時間耐久への参加権が与えられてきた。また、ロード アトランタと聞くと、衝撃映像として知られる2つのカー アクシデントを思い出す人もいるだろう。1998 年にはPorsche 911 GT1 が、2000 年には BMW V12 LMR が、それぞれ車両前部から浮き上がり、後ろ向きに1回転する事故に見舞われた。これらのアクシデントは、コースが原因というより、当時のクルマの空力性能が十分でなかったことによるものだとされる。コースの設立は1969年、アトランタには既に有名な オーバル サーキットが他に存在したが、農地を購入して建設された。それ以来、ロード アトランタは、Can-Am(カナディアン-アメリカン チャレンジ カップ)、Trans Am(トランス アメリカン セダン チャンピオンシップ)、Formula 5000、AMA(全米モーターサイクル協会) 主催のレースなど、北米大陸有数のロード コース レースの開催地となってきた。国際レースの基準に沿うための改修工事による一時の休止期間を経た後、1990 年代中頃に Don Panoz がレース利用を再開させた。主な変更箇所は、たとえばシケイン設置(第10コーナー a、b) だが、それでも、シケイン進入前までの長いストレートで、最適なチューニングを施されたLMP1カーの中には、時速320 km以上のスピードを記録するものもある。標高差に富み、多様なタイプのコーナーをそろえたコースは、 近年の耐久レースを沸かせてきたレーサーのパフォーマンスを見たり、自慢の愛車を試すのに打ってつけである。

【Sebring International Raceway/セブリング インターナショナル レースウェイ（米国/フロリダ州）】

第二次世界大戦の後、しばらく経ってから、フロリダ中央部に、セブリング インターナショナル レースウェイが設立された。アメリカ有数の耐久レース開催地だ。ル マン 24 時間耐久にそなえるレース チームの多くが、セブリングを大事な前哨戦と目している。半世紀以上に及ぶ歴史の中で、そのテクニカルなコーナー、長いストレート、タフな路面は、世界でもよく知られ、アメリカのサーキットの1つの象徴となっている。

【Silverstone Racing Circuit/シルバーストン サーキット（イギリス/ノーサンプトンシャー）】

第二次世界大戦中、イギリス空軍の飛行場だったシルバーストンの長い滑走路は、爆撃機が重い爆薬を積載した状態で飛び立つのに使われていた。戦後、 情熱をもったクルマ好きたちが集まり、飛行場は王立自動車クラブに貸与された。最初の F1 開催地ともなったコース レイアウトでスタートして以来、無数のクルマがこのコースを駆け抜けていった。近年の改修時にブリッジ セクションとラフィールドのコーナーが新設されたことで、コースの難易度が上がり、レースの安全面も向上している。とはいえ、シルバーストンが名だたる高速コースであることに変わりはない。広々とした新しいパドック、コースレイアウトの変更などその他の改良点も含めて、これまで以上に、大舞台にふさわしいサーキットに生まれ変わっている。これまでも「Forza Motorsport」シリーズで愛されてきたシルバーストンだが、2010年の改修後の姿で登場するのは、「Forza Motorsport 5」が初。最上位のレース専用車両の加速とトップスピードにもひけをとらない英国製のトラックで、 歴史の刻み込まれてきたコースを攻めてみるのはいかがだろう。

【Test Track Airfield/テスト トラック エアフィールド（米国/カリフォルニア州）】

カリフォルニア州、モハベに位置する、放棄された飛行場。世界中のクルマ好きが集まる遊び場ととなっている。

【Top Gear Test Track/Top Gearテストトラック（英国/サリー ダンスフォールド）】

かつての第二次世界大戦中のカナダ空軍の飛行場の跡地だとか、コーナーの名前の1つはイージー リスニングを歌う歌手をさす言葉からとったものだとか、このコースのうんちくは絶えない。確かなのは、このコースの名が、自動車番組の名を冠した Top Gear テスト トラックで、「Forza Motorsport 5」の中に完全なレンダリングを経て登場していること、さらに、複数のコース レイアウトを選択できるということだ。初めてその名を聞く人には架空コースだと思われるかもしれないが、これは実際にダンスフォールド飛行場に存在するコースで、番組キャラStigの活躍や、名物コーナーの「Star in a Reasonably Priced Car(有名人レース)」の舞台として知られている。だが、BBCの有名自動車番組に登場するだけの、お遊びコースではない。このテストラックの制作に当たり、Top GearはLotusの協力をあおぎ、飛行場跡地に、非常にチャレンジングなコースを誕生させた。レース中は、それぞれのコーナーごとに、クルマのセットアップの様々な側面が試されることになるだろう。たとえばシカゴと名付けられたコーナーは、「steady state corner(安定した状態のコーナー)」と呼ばれ、シャーシに起因するアンダー/オーバーステアを容赦なく露見させる。ハンマーヘッドからあのガンボンの左コーナーまで、ゲームの中でなら、筋金入りの Top Gear ファンでも満足できる形で、この難しいコースを体験することができる。挑戦時には、ベントレー セクションではスロットルを全開にするなど、攻略法もしっかり頭に入れておこう。レース後は、番組とまったく同じアングル(コース脇に積まれたタイヤの上) から自分のリプレイをチェックし、走りを確認することも可能だ。有名番組のコースだからと侮るなかれ。テクニカルで、どんなプレーヤーにとっても歯ごたえのあるコースにきっと夢中になるだろう。

【Yas Marina Circuit/ヤス マリーナ サーキット（アラブ首長国連邦/アブダビ）】

アラブ首長国連邦のアブ ダビにあるヤス島に建てられたヤス マリーナ サーキット。すべてのコーナーはユニークで、ただでさえ難しいこのウルトラモダンなコースを、より手強いものにしている。コースのすぐ外には、通常のサーキットにはありえないような、砂丘や多くのヨットを係留させたマリーナといった景色が広がり、さらにはヤス ヴァイスロイ ホテルの下をくぐり抜けるセクションさえ存在する。加えてコースの複雑さと手強さを増しているのは、ピットレーンを出る際に、サーキットの地下のトンネルを通るというレイアウトだ。イギリスのシュロップシャー、ベイストン ヒルの採石場から切り出された硬砂岩で舗装した路面は、そのしっかりとしたグリップで称賛を浴びている。「Forza Motorsport 5」で挑戦可能なコースレイアウトは計5つで、それぞれに、プレーヤーのドライビングスキルが試されることになる。