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PCゲーマーに関するセキュリティ関連の調査結果を公開

セキュリティソフトのウェブルート。オンラインの脅威を警鐘

ウェブルートのWEBページ
8月26日 発表

 セキュリティソフトを扱うウェブルートは、PCゲーマーのネットワークセキュリティに関する調査結果を発表した。このレポートは同社が第三者調査機関に委託して581人のPCゲーマーに対してオンラインで行なった調査結果に基づいた内容となる。

 これによれば、PCゲーマー3人のうち1人はセキュリティトラブルを経験している。トラブル内容としては、「システムが遅くなった/不安定になった」、「個人情報が漏えいした」、「アカウントが乗っ取られた」、「ブラウザの動作がおかしくなった」、「データやファイルが消失した」など。

 セキュリティソフトに対する不満点としては、「動作が重くなる」が25.5%とほぼ1/4が不満を抱えている。このほかにも、「起動が遅い(10.2%)」、「ポップアップなどのメッセージが煩わしい(7.9%)」、「誤動作が起こる(4.8%)」、「タイムラグが起こる(4.6%)」などゲームプレイに直結する内容がズラリと並ぶ。これらの不満点は以前からゲーマーの間で話題に上っている話で、今も昔も変わりない。

 この結果、ゲーマーはパフォーマンスを優先するため、セキュリティを犠牲にしており、冒頭の3人にのうち1人がトラブルを経験していると言うことについても、この結果を如実に反映していると言えるだろう。

 ちなみに今回の調査でゲーマーがセキュリティソフトに求めることとしては、上から順番に「セキュリティ能力が高い」、「システムへの影響が少ない」、「設定や操作が簡単」、「価格が手頃」、「ユーザーの邪魔をせず、セキュリティ対策を自動で行なう」となっている。

 一方で同報告書では、パフォーマンスとセキュリティを維持するために、ゲーマーがすべきこととして以下の項目を挙げている。ゲームのパフォーマンスはもちろん重要だが、情報流出などのリスクは事件が起こってから実感することになる。些細なことからコツコツと普段からできることは多数あるので、以下の項目を再度チェックすると良いだろう。

・クラウドベースのマルウェア対策ソフトウェアを使いましょう
 こうした次世代型PCセキュリティは、定義ファイルをローカル環境に置く必要がないため、従来のウイルス対策ソフトウェアと比較して大幅に優れたシステム パフォーマンスを提供します。

・ウイルス対策ソフトウェアを常に最新の状態にしましょう
 クラウドベースのマルウェア対策ソフトウェアは、定義ファイルの更新をしなくても常に最新の状態を維持します。

・ブラウザベースのURLフィルタリングを使いましょう
 悪意のある、または好ましくないWebサイトにアクセスする前に警告してくれます。

・フィッシング対策機能を使いましょう
 サイバー犯罪者は金銭目的のためにオンライン ゲームのログイン情報などの個人情報を狙っています。

・無料の公共Wi-Fiはできる限り使いません
 屋外でゲームを楽しむときは、常に安全なネットワークを使いましょう。

(船津稔)