ニュース
スクエニCTOの橋本善久氏がスクエニを退社
テクニカルアドバイザーとして一部業務は継続、後任はレミ・ドリアンクール氏
(2014/7/25 14:33)
スクウェア・エニックスは、同社CTO兼テクノロジー推進部担当コーポレートエグゼクティブ(CE)兼「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」テクニカルディレクターの橋本善久氏が同社を退社したことを明らかにした。退職日は明らかにせず、理由は「自己都合のため」としている。
橋本善久氏は、2009年にセガからスクウェア・エニックスに移籍後、次世代ゲームエンジン「Luminous Studio」のプロジェクトを立ち上げ、CTOおよびテクノロジー推進部担当CEに就任。「スクウェア・エニックス オープンカンファレンス」をはじめとした各種セミナーを主催するなど、技術面のみならず、そのアピールの面でも大きな成果を挙げている。
その後、E3 2012では「Luminous Studio」を使ったテクニカルデモ「AGNI'S PHILOSOPHY」を発表して話題を集め、さらに同時平行して、当時リローンチを目指して再開発を行なっていた「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」を技術面でバックアップした。2013年8月27日に大々的に行なわれた「新生FFXIV」発売記念イベントでは、テクニカルディレクターとしてイベントに登壇し、技術面での苦労を語っていた。
橋本氏の後任については、CTOについては空席のままとし、テクノロジー推進部は、スタッフのひとりとして橋本氏を支えたレミ・ドリアンクール氏がジェネラルマネージャーに就任。「新生FFXIV」テクニカルディレクターについては、リードプログラマーとして橋本氏と吉田直樹プロデューサーが全幅の信頼を置く春日秀之氏が就任し、橋本氏自身もテクニカルアドバイザーとして今後も引き続き関わりを持っていくという。
そして気になる「Luminous Studio」については、レミ・ドリアンコート氏がすべてを引き継ぐ形で開発を継続し、直近では現在開発中の「FF」シリーズ最新作「ファイナルファンタジーXV」のゲームエンジンとして開発が進められている。
なお、橋本氏の今後の動向については不明。後日、橋本氏自身の口から明らかにされる予定としている。