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【スマホアプリ今日の1本】ランナーゲームを新解釈したRPG「消滅都市」

グリーの新スタジオ第1弾は気合十分! ストーリーにも引き込まれる注目の1作

2014年5月26日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

ランナー部分で獲得したスフィアが攻撃力になる。画面の手前と奥でゲームが展開するのがポイント

 「Temple Run」などに代表される、自動で走り続けるキャラクターを操作していくゲームジャンルを総称して“ランナーゲーム”あるいは“ランニングゲーム”などと呼ぶことがある。少ない操作で爽快なゲームプレイが楽しめるため、スマートフォン時代の新たなゲームジャンルとなっているが、このランナーゲームにRPG的な戦略バトルのシステムを合わせたのがiOS/Android「消滅都市」だ。

 「消滅都市」は、画面の奥と手前の両方でゲームが進行していくちょっと変わった作りになっている。画面手前ではプレーヤーの操作するスクーターが自動で走り、ジャンプ操作で障害物や罠を避けながら、ステージ上に現われる「スフィア」を集めていく。

 画面奥では人々の魂が具現化した「タマシイ」によるバトルが行なわれており、集めた「スフィア」の量と色に応じて味方の「タマシイ」が敵の「タマシイ」に攻撃する。味方のタマシイと同色のスフィアを集めないと攻撃できないため、プレーヤーは自軍の体力や獲得すべきスフィアなどを考えながら操作をすることになる。

 これまでのランナーゲームは繰り返し遊んで少しずつキャラクターを成長させ、最終的に点数をいかに稼ぐか、というものが主流だったのに対し、本作ではランナー部分はあくまで戦略要素として採り入れられている点が目新しい。意識が戦略部分に傾きすぎるとスクーターの操作が疎かになって障害物にぶつかったりするので、思考のバランスの調節も含めてプレイとして楽しいものとなっている。

 さらに本作には、3年前に消滅した都市の謎を巡り、主人公のタクヤが“運び屋”として少女を目的地まで届けるというストーリーもある。最初は反りの合わない2人が段々と信頼しあう仲になっていくということで、ストーリーに合わせて綴られる2人の掛け合いの様子も見ていて気になるものがある。

 開発はグリーの新スタジオ「Wright Flyer Studios」。スタジオとしての制作第1弾ということで、気合たっぷりのタイトルとなっている。グリーの時代再来の一手となるか、今後のスタジオの動向も含めて注目の1作だ。

【スクリーンショット】
周りの登場人物も含め、主人公2人の行方が気になるストーリー展開。会話のテンポも良く、ストレスを感じさせない
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(安田俊亮)