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米Zynga、iOS/Android「FarmVille 2 のんびり牧場生活」の配信を開始

「FirmVille 2」待望のモバイル版。Zyngaの持ち味を活かした良質な農場経営シム

4月17日配信開始

価格:無料(アイテム課金制)

 米Zyngaは現地時間の4月17日、同社の代表作である「FarmVille 2」のモバイル版「FarmVille 2 のんびり牧場生活(原題:FarmVille 2 Country Escape」)の配信を開始した。対応デバイスは、iOS 5.1以降のiPhoneおよびiPad、Android 4.0.3以降のスマートフォンおよびタブレット。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金制。

タップとドラッグ操作で簡単にプレイ可能
クエストをクリアしながらゲームを進めていくことになる
完成した農作物を売ることで経験値が得られる。ブラウザ版とはかなり設計思想が異なる

 「FarmVille 2 のんびり牧場生活」は、「FarmVille 2」ファン待望のモバイル版。前作「FarmVille」のモバイル版のようなタッチ操作に対応させた移植版ではなく、新設計のネイティブアプリとして提供されている。ブラウザ版同様、日本語表記にも標準対応している。

 ゲームは、ブラウザ版「FarmVille 2」の非常にリッチな演出とゲーム性はそのままに、モバイル向けのUIや、短時間でも遊べるクエストベースのゲーム性を盛り込み、さらに姉妹作の「CastleVille」のような土地の拡張要素と組み合わせたRPG的エッセンスも取り入れた野心作となっている。

 ゲームの基本的な流れは、クエストを軸に、クエストのクリアを目指しながら農場を経営していく。経験値を獲得することで徐々にレベルが上がり、実行できるアクションが増えていく。ブラウザ版との大きな違いは、農作物の作成に掛かる時間の短さで、ブラウザ版では、最短でも完成までに分単位、長いものになると数日掛かるような農作物の育成が数秒から数十秒でできるようになっており、“5分10分で1日分が終わる”というブラウザ版の遊び方から、“5分10分の隙間時間で遊べる”というモバイルに合わせたゲームデザインの最適化が図られているところが最大の特徴となっている。

 マネタイズ要素は、「Farmキー」と呼ばれる鍵で、この鍵を利用することで農作物の育成や建物の建造時間を縮めたり、あるいはレベル制限を解除してショートカットが可能となる。ただ、この鍵も、クエストクリアの報酬や、Facebookへの繋ぎ込みの報酬としてプレゼントされるため、序盤はかなり遊びやくなっている。

 Zyngaはコンテンツのモバイル対応の遅れが響き、上場直後から長い停滞状態にあるが、元Xbox事業トップのドン・マトリック新CEO指揮の元、どのような新展開を見せてくれるのか今後に注目したいところだ。

【スクリーンショット】

(中村聖司)