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【スマホアプリ今日の1本】小さな盗賊のお宝探しiOS/Android「Tiny Thief」
朗らかなビジュアルと細やかなアニメーションで楽しむ2Dアクションアドベンチャー
(2014/4/14 00:00)
「Angry Birds」シリーズで有名なフィンランドRovioのパブリッシングレーベル「Rovio Stars」によって提供されているiOS/Android「Tiny Thief」は、その名の通り小さな体の盗賊を操り、敵の見張りをかいくぐりながらお宝を集めていくというアドベンチャーゲーム。配信自体は2013年6月に行なわれているものの、見た目のかわいらしさと細やかな演出が光る1作だ。
本当はApp Storeのトップ画面でオススメされている「Tiny Space Adventure」を紹介しようかなと思ったのだが、これが良く言えば「Tiny Thief」の影響を受け、悪く言えば「Tiny Thief」をパクったものであったので、いっそのこと本家のアプリを紹介する。ちなみに「Tiny Space Adventure」も決して悪いアプリではないので、興味があればぜひプレイしていただきたい。
ゲームは2Dで表現されており、タップ操作で主人公を動かしていく。ハシゴや扉、スイッチ、また入手できるアイテムなどの前に行くと対象物に応じたアクションが可能。1つのステージは全体がパズルのようになっており、例えば「斧を手に入れる→巨大ロリポップキャンディーの看板を倒す」というアクションが攻略に必要だったり、「鶏を放つ→鶏を捕まえるため見張りが遠のく→その隙にアイテムを手に入れる」といったようなタイミングが重要な攻略もある。
本作ではこれらのアクション演出もポイントで、上の巨大ロリポップキャンディーの看板の例で言うと、看板が振り子のように振り下ろされて悪役をズガーンと吹き飛ばしてしまう。ぱっと見は静かなゲームの印象なのだが、Tiny Thiefの小さな行動が思った以上に派手な事態を引き起こすことも多々あって、その意外性も楽しい。
またステージクリアは星3つの評価制度があり、クリアすると1つ、主人公のパートナーのオコジョを見つけると1つ、ステージに散りばめられた小さなお宝をすべて集めると1つ手に入る。窓や木に止まる鳥など、ステージ中のオブジェクトはタップによってリアクションすることがあり、小さなお宝は大抵ここに隠れている。ステージ攻略とは関係なく、小さなお宝を手に入れるためにステージ全体の「何かありそうな部分」をタップしていく。これも一種の“宝探し”になっている点も、本作の特徴だ。
本作にはストーリーと呼べるストーリーはないのだが、5つのステージが1つのテーマに沿って進行する形式になっており、それぞれのテーマで「食べ物にがめつい男」、「威張り散らす保安官」、「海賊の頭領」など、悪役キャラクターが登場する。彼らは最終的にはTiny Thiefによって大抵痛い目に会わされるが、そういったキャラクターやステージの作り方も微笑ましい。
しかしなんといっても、Tiny Thiefが本作では最大にかわいく、普段はとことこ歩くのに敵の目の前だとコソコソ歩きになってみたり、敵に見つかると変装してごまかそうとしてみたり、その細やかさがタイトルのクオリティをぐんと押し上げている。ちなみに敵に見つかった時の変装はステージによって変化する。見つかってもその直前の状況から再開してくれるので、わざと見つかってみるのも楽しい。
本作は難易度も高いものではなく、ほとんどが無料で遊べるというのも評価できるポイントだ。有料になるのはヒントの獲得や、最近アップデートされた追加ステージくらいで、ステージ挑戦の回数制限などはないため何度でも楽しめる。子供から大人まで楽しめるタイトルになっているので、未プレイという方はぜひプレイしていただきたい。