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「ワンダーモモ」ウェブコンテンツ制作発表会を開催。Webアニメ、音楽配信、そして新作ゲームが登場!

1月29日 発表

会場:バンダイナムコ未来研究所ファンシアター

「ワンダーモモ」が海外でのWebコミック人気を受け、Webアニメ、PCゲーム、音楽配信の新展開! さらに後々にはアパレルや単行本化などの展開も予定している

 バンダイナムコゲームスは、「ワンダーモモ」のネットコンテンツ制作発表会を開催した。「ワンダーモモ」と言えば、今月14日に「MOMO IS BACK!」の文字が躍る謎のティザーサイト「wondermomo.jp」が公開されていたが、その正体がこの日ついに明かされた。

 「ワンダーモモ」は1987年にアーケードのアクションゲームとして登場して人気を博し、その後、コンシューマーゲームへの移植も行なわれたタイトル。

 昨今では、バンダイナムコゲームスが主に海外向けにナムコのクラシックIPをネット展開するプロジェクトの一環として、ウェブコミック・ウェブアニメ発信サイト「ShiftyLook」にて、「ワンダーモモ」は2012年にカナダのクリエイター陣が手がけるコミック連載が開始され、同サイトのコミックシリーズの中でも最も人気のあるコンテンツに。現在もその連載は続いている。

 今後は、そうした展開をWebアニメ、PCゲーム、音楽配信と、さらに多方面へと広げ、日本にも提供していくとのこと。日本生まれのクラシックIPが海外でヒットし、それがもう1度日本に帰ってきたという、まさに「MOMO IS BACK!」な新プロジェクトとなった。会場では、Webアニメ(第1話)の試写、制作関係者によるトークセッションが行なわれた。

 トークセッションでは、バンダイナムコゲームス ネットサービス推進部 ゼネラルマネージャーの栗田穣崇氏、同社ShiftyLookプロデューサー兼編集長のロブ・ペレダ氏、アニメ監督の香川豊氏、アニメ脚本及び楽曲の作詞を務める、いなべあゆみさん、さらに、アニメで神田モモコ(ワンダーモモ)役を務める藤原侑香さんと、松尾アキホ(アマゾーナ)役を務める小松美咲さんが登壇した。

 なお、藤原さんと小松さんのお2人は、この作品が声優初挑戦の新人とのこと。これについてゼネラルマネージャーの栗田氏は、「新人であるお2人と共に、新たな『ワンダーモモ』という作品も成長していきたい」と語った。

バンダイナムコゲームスShiftyLookプロデューサー兼編集長のロブ・ペレダ氏。モモコが描かれたTシャツを着こみ、日本のゲーム・アニメへの愛情たっぷりに、本プロジェクトの魅力を語った
アニメ脚本及び楽曲の作詞を手がける、いなべあゆみさん。連載中のWebコミックの翻訳も手がけており、ニュアンスの表現には苦心しているとのことだ
アニメ監督の香川豊氏。海外人気をベースにグローバル展開を行なうアニメだが、むしろ「日本のスタイルで作ってもらいたい」というオーダーがあったそうだ
声優初挑戦の新人という、神田モモコ(ワンダーモモ)役を務める藤原侑香さん(写真左)と、松尾アキホ(アマゾーナ)役を務める小松美咲さん(写真右)。

PCゲームはレトロアーケードな横スクロールの新作! DL提供を今春に予定

この日公開されたスクリーンショット。1980~90年代のレトロアーケードな横スクロールアクションとなっている(画像は開発中のものです)

 ゲームに関しては、Webアニメをベースに、レトロゲームファンに向けたクラシックな横スクロールアクションをリリース予定。開発はアメリカのWayForward(作品例「Contra4」=日本版「魂斗羅 Dual Spirits」など)が行なう。グローバルな展開を行なうということもあり、プラットフォームはPC・Androidを予定している。

 ゲームについてShiftyLookプロデューサー兼編集長のロブ・ペレダ氏は、「昔の1980年代、1990年代を感じさせるアーケード横スクロールゲームです。このゲームはリメイクではなく新しい作品で、以前のアーケードゲームの好きな要素を入れつつ、そこに新しい機能を追加しています」と、新作であること、レトロな横スクロールアクションの良さを大事にして作っている事を語った。

 提供プラットフォームのメインにPCを選んだ事については、海外を含めてたくさんの人に遊んでもらえるよう選択したこと、Webアニメを観て、すぐにWebコミックを読んで、さらにPCゲームも遊ぶ、といったように、パソコンで全て「ワンダーモモ」のコンテンツを楽しめるようにしたかったということだ。

 気になる発売時期だが、ダウンロード提供を今春に予定。価格はまだ未定とのことだが、一般的なカジュアルダウンロードゲームと同程度になるということだ。

Webアニメはニコニコ生放送にて2月より毎周木曜日に全5回を配信

アニメ版のポスターも公開。Webコミックをベースにしており、初代ワンダーモモことモモコの母親は桃井はるこさんが演じる

 Webアニメは物語はWebコミックをベースにしたもので、気軽に見てもらえるよう1話あたりの時間は約5分程度。全5話を予定していて、ニコニコ生放送で2月から毎周木曜日21時30分から30分間、アニメ本編とトークが生配信される。また、それに先駆けて1月30日の21時30分からは制作発表会の様子もニコニコ生放送にて放送するとのことだ。(なお、後々には生放送ではなく好きな時に見られる方式で掲載を予定しているとのこと)

 アニメの監督は香川豊氏(代表作:『おーい!竜馬』、『げんきげんきノンタン』など)、制作は株式会社グラフィニカ(作品例『HELLSING OVA VIII~X』、『ぼくは王さま』など)と、日本の制作陣によって制作される。日本語で制作し、海外向けには字幕つきで配信されるとのこと。

 「ワンダーモモ」は、アイドルを目指すちょっとドジな女子高校生の神田モモコが、ワンダーモモに変身する力を手に入れて、地球を侵略しようと企むエイリアンと戦うという、特撮アクション系のストーリー。北米では、セクシーなアクションヒロインもの少ないことからも、海外のアニメファンの間で人気が高まったそうだ。

 この日は、Webアニメの第1話「1stバトル『敵は女子高生にお任せあれ!』」の試写が行なわれた。その内容は、主人公モモコの学園生活あり、ワンダーモモに変身する能力を手に入れた経緯あり、そして変身シーンからのバトルありと、5分というサクッと観られる時間でテンポ良く展開していく。ぜひニコニコ生放送での視聴してもらいたい。

音楽はWebアニメとPCゲームの主題歌5曲を配信予定

 WebアニメとPCゲームで使用される5曲の主題歌を配信予定。楽曲はアメリカ・イギリスで活動中の海外アーティストが手がけ、作詞はいなべあゆみさんが担当。アニメの主人公2人の声優を務める藤原侑香さん、小松美咲さんのお2人が「ふじこまチューン」というユニットを結成し、日本語の歌詞を歌うとのことだ。

音楽方面の展開では、Webアニメ・ゲームの主題歌から5曲を配信予定。楽曲は海外アーティストが手がけ、作詞をいなべさん、歌うのは藤原侑香さん、小松美咲さんのお2人からなるユニット「ふじこまチューン」になる

(山村智美)