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「e-sports SQUARE AKIHABARA」初のイベント「第1回HORICUP」 開催

モモヘイ選手は準決勝敗退。決勝戦の模様とe-Sports SQUAREのインプレッションをレポート

1月25日 開催

会場:e-sports SQUARE AKIHABARA

参加費:無料

 HORIは、東京・秋葉原にオープンしたe-Sports専用施設「e-sports SQUARE AKIHABARA」にて「第1回HORI CUP」を開催した。

 「HORI CUP」は様々なジャンルのゲームと、そのジャンルに特化したコントローラーで楽しく、真剣にプレイする場として開催される。第1回の本大会ではプレイステーション 3用のサッカーゲーム「ウイニングイレブン 2014」の大会が催された。

 なお「e-Sports SQUARE AKIHABARA」は1月25日がオープン日となっており、一般客が入場できるイベントとしては初となっていた。そのため、選手と「ウイニングイレブン」シリーズのファン以外にも、「e-Sports SQUARE AKIHABARA」に遊びに来ることが目的という観客も訪れていた。

 本レポートでは決勝戦のユウ選手 vs しらら選手の試合レポートと、「e-Sports SQUARE AKIHABARA」を利用した感想をお伝えする。

 会場には多くのオーディエンスが訪れ、日本代表のモモヘイ選手を始めとするハイレベルなプレーヤーのプレイに見入っていた。

モモヘイ選手はまさかの準決勝敗退。決勝戦はユウ選手 vs しらら選手

HORIの「HORICUP」運営委員長植木健太氏
e-Sports SQUARE AKIHABARA店長 井上隆三氏
実況のStanSmith氏
解説のマイキー氏

 まずイベントの開催に辺り、HORIの植木健太氏が登壇し「e-Sportsが日本でも大きく盛り上がっているというのを肌で感じ、HORIも日本を代表するデバイスメーカーになるため、e-Sports市場に沢山の製品を投入していきます」と今後の意気込みを語った。

 その後e-Sports SQUARE AKIHABARAの店長井上隆三氏も登壇し、「大会を通して様々な人と、楽しく熱い魂で戦って頂きたい」と挨拶した。

 「第1回HORI CUP」はまずは参加者を8つのグループにわけてグループリーグを行ない、その後各リーグの上位2名ずつが決勝トーナメントに進出するというルールが採用された。

 準決勝戦で日本代表の「モモヘイ」選手を破り、決勝戦へ進出した「しらら」選手は「モモヘイ選手のためにも頑張ります」と語り、同じく決勝リーグを勝ち上がった「ユウ」選手との戦いに挑んだ。

 ディフェンスを抜いてから速攻でシュートを決めにいくしらら選手と、粘り強い攻防展開で堅実にシュートを重ねていくユウ選手。試合は序盤からお互いにゴールを入れ合う攻撃的な展開になった。

 試合前半13分、ユウ選手がカウンターからフライスルーパスへ繋げシュート。1度は弾かれたものの、こぼれた球を拾って冷静にゴールを決め先制点を取得。しかし間髪を入れずに前半18分にしらら選手も、一気にボールをゴール前に運び落ち着いたシュートを決め同点に。

 ユウ選手が前半戦終了間際に更に追加点を取得し、2:1で後半戦に折り返したが、後半48分でしらら選手が更に点を取り返し、点数取得状況は2:2。

 試合の行方を決定づけたのは後半65分、ゴール前で出した強気のパスが繋がりユウ選手がゴールが決める。その後もしらら選手もなんとかゴール前にボールを運ぶが点数には繋がらず、後半83分にユウ選手がダメ押しの追加点。

 残り僅かな時間も懸命に攻めるしらら選手だが、得点には繋がらずそのまま試合終了。4:2でユウ選手が優勝した。

 また試合の合間にはエキシビションマッチも開催され、「ウイニングイレブン」の日本代表であるマイキー選手と、モモヘイ選手をリーダーとした2チームに分かれ、11人ずつ、総勢22人によるエキシビションマッチが催された。

 このエキシビションマッチでは1人のプレーヤーが1人の選手を操作するというルールだ。各々の選手が自由に動けるため珍プレー好プレーが生まれやすい試合形式だ。

 今回のエキシビションマッチも例に漏れず、ほとんどの選手が相手ゴール直前まで押し上げていて、ディフェンスが居ないというラグビーの試合の様なシーンや、ゴールキーパーが明後日の方向にボールを蹴るなどカオスな展開で、会場は爆笑の渦に包まれた。

【決勝戦の様子】
両選手とも緊張した面持ちでモニターに向かっていた

【エキシビションマッチの様子】
22名のプレーヤーが同時にプレイするというカオスな空間。ゴールが決まるとハイタッチをする選手も

【表彰式】
優勝のユウ選手には賞金5万円と、コントローラー「FANTASISTA」の限定版が、準優勝のしらら選手には賞金3万円と「FANTASISTA」の限定版が贈られた

さすがはe-Sports専用施設。快適な観戦環境は食事までもオススメ

ステージ上の9面マルチモニターと、会場の要所にあるモニターのお陰で会場のどこにいても観戦できる

 イベント全体を通しては、若いプレーヤーからから大人のプレーヤーまで幅広い層の選手と観客が参加していた様に感じた。特にエキシビションマッチでは会場全体から笑いがプレーヤーが一体になって楽しんでるのが伝わってくる良いイベントだった。

 「e-sports SQUARE AKIHABARA」については、全体的に快適な空間という印象を受けた。施設の概要については昨日のオープニングパーティレポートでお伝えしている通り、e-Sportsを「やる」、「観る」、「語り合う」施設となっている。

 昨日のオープニングパーティではパーティ会場として使われていたので、e-Sportsイベントとして本施設が使用されるのは今日が初めてだ。今回は「観る」という立場で参加したのだが、非常に快適に観戦を楽しめた印象だ。

 ステージ上の9面マルチモニター、そして会場の要所要所に配置されているモニターに試は合の様子、選手の様子が映し出されており、会場のどこにいても試合の様子を見て楽しむことができた。観戦にも重きを置いている施設と謳うだけの事はあるなという印象だ。

 そしてもう1つ、ドリンクや食事を楽しむことができるカフェエリアが注目だ。e-Sportsイベントは長丁場になりがちなので、会場の中で試合を見ながら飲食ができるというのはありがたい。筆者も様々な会場のe-Sportsイベントを取材に行ってきたが、イベント終了間際ともなると喉の渇きや空腹に耐えながら取材せざるを得ないことが多かった。

 今回もイベント後半はかなり空腹だったので、「生ハムのサラダピザ」を頂いたのだが、これが生ハムを贅沢に使いつつサラダを乗せていてボリューミーで、食事それ自体も非常に満足度が高かった。また食事を取りながらでも試合の様子を確認できるので、「大事なシーンを見逃すかもしれない」といった焦りを感じることなく、安心して食事を味わえたのもポイントが高い。

 今回の「第1回HORI CUP」以降にもいくつかのイベントが予定されている。選手としてはもちろんだが、「観る」という立場でも参加することもオススメしたい施設に仕上がっていた。

【会場の様子】
カフェエリアにもモニターが設置されているので、食事をしながら試合を楽しめる

(八橋亜機)