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「ヒーローバンク」クロスメディア プロジェクト発表会を開催
今夏にはアーケード版も登場! アニメ版などグループを挙げてバックアップ
(2014/1/10 21:18)
セガは、3月20日発売予定のニンテンドー3DS「ヒーローバンク」に関連する事業展開に関するクロスメディア プロジェクト発表会を秋葉原UDX UDXシアターにて開催した。本作は「お金」をテーマにし、主人公・豪勝カイトは、100億円の借金を「ヒーローバトル」で返済していくというユニークなタイトル。
まず、セガ・代表取締役社長COOの鶴見尚也氏が登壇。「セガは、『ムシキング』や『ラブ&ベリー』などで新しい子供向けの新しいIPを育てた経験を過去に持っている。その中でこの『ヒーローバンク』では、セガサミーグループ各社だけでなく、小学館さんをはじめパートナーとともに総力を上げてプロジェクトを立ち上げるということで発表会を開催させていただいた。新しいコンテンツを含めて皆様にご披露できる機会ということで楽しみにしている」と挨拶した。
続いて、セガ・取締役CCO兼「ヒーローバンク」製作総指揮の名越稔洋氏が登壇。本作の世界観を紹介し、「ユニークな設定をより多くの人に、より深く理解していただくためには、ゲームを面白く作ることが1番だが、それ以上にたくさんの取り組みを持って伝えていきたいと考えるようになりました」と挨拶し、最新プロモーション映像を上映。
続いて協賛企業8社を公開した。やおきんによる「ヒーローバンク」仕様の特製「うまい棒(エビマヨネーズ味)」が紹介された。この「うまい棒」は、次世代ワールドホビーフェアのセガブース来場者にプレゼントされる予定。ゲーム内にはやおきんの「楽駄屋(らくだや)」も登場する。
そしてアーケード版「ヒーローバンク」(今夏より稼動予定)、さらにプライズ展開(4月からセガ系列店舗で先行投入、6月より全国AM店舗で投入)、また、トレーディングカードゲーム(今夏)セガトイズによるスマホ型電子トイ「バンクフォンG」(主人公たちが所持)をはじめとした玩具展開も明らかにされた。これらの関連商品は、3DS版との連動企画も予定されている。
4月からテレビ東京系6局ネットで放映されるアニメに関しては、トムス・エンタテインメント 代表取締役社長の岡村秀樹氏が登壇。「トムスが総力を挙げて4月からの放映に向けて現在順調に制作している。『ヒーローバンク』はコンセプトが非常に斬新だということとあわせて、キャラクターが1人1人エッジが立っていて非常に面白い設定ができている。私どもはゲームにはないオリジナルのエピソード、新しいオリジナルキャラクターを導入することで、プロジェクト全体の幅を広げていくというところに力点を置いて、セガサミーグループの一員として、しっかりとユーザーの皆さんにお届けすべく努力していきたい」と最新映像とともに意気込みを語った。アニメ版のCVはもちろんゲーム版と同じ。
玩具展開に関しては、セガトイズ 取締役副社長の佐々木章人氏が挨拶。「玩具業界は非常に厳しいといわれている。バンダイさんが強いコンテンツを持っていて強いが、セガトイズも電子玩具においては強みを持っている。『ジュエルペット』の『ジュエルポット』を2年間で約100万個を販売してきた。今回はセガトイズも本気で取り組んでいきたいと思いますし、期待をしています。長く続けていき、いいおもちゃを作っていきたい」と述べた。
また、2013年10月より連載が開始されているコミックに関しては、小学館「月刊コロコロコミック」編集長の村上孝雄氏が「ムラ神さま」の姿で登壇。「『ヒーローバンク』はゲーム内の通貨が「円」ということで生々しいなと驚いた。しかも、主人公が100億の借金を背負っている。バトルに勝ってお金を稼いでいくだけではたりなくて、どうやら主人公は興行の運営にも携わっていくという話らしいんですけれども、男の人生の縮図がこのゲームの中にあるな、というのが最初の印象でした」と切り出した。
「名越さんと『ヒーローバンク』を信じようと思ったのは、『お金』は人を狂わせるものでもあるし、人を幸せにもできる。『生き金、死に金』という言葉もあるし、ひょっとしたら人類の最大の発明品の1つかなと。そのお金の大事さを説教くさくなく子供に伝えたい、という気持ちを名越さんと確認しあえたこと。そして名越さんはいい意味で小学生目線だなと。大人から子供を見ていないなと。自分のために本当に面白いゲームを子供達のために容赦なく作ってやるんだ、という気持ちが感じられたこと」と名越氏とのエピソードを語ってくれた。
また、本作の主題歌「かせげ!ジャリンコヒーロー」を歌う格闘家/タレントの角田信朗氏がゲストとして登場。主題歌をライブで披露してくれた。角田氏は「どんどん冷めていく子供達にアツい魂の鼓動みたいなもの、人間が命ある生き物である以上、魂とか根性といったものを忘れて欲しくない、という気持ちをこめて今回の主題歌を歌わせていただきました」とコメントした。
名越氏は最後に「コンテンツとして大事にしなくてはいけない、“夢や友情や愛”といったものは変わらないと思っている。変わらない姿勢というものを我々はずっと考え続けているということを最後に改めて訴えたい、という気持ちと、変化する時代の中で、普遍的なものをどうやって伝えていくか、というものには、たくさんの自由な発想によるチャレンジがあっていいのかなと思います。我々として、それがより本気で伝わるように、この作品をどんどんプロジェクトとして推進していきたいと思っていますので、お楽しみいただければなと思います」と締めくくった。
(C)SEGA