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【G-STAR 2013】Wargaming.net、「World of Tanks」の日韓戦を開催

日本対韓国。別サーバーのため未知数の相手同士の戦い、その結末は?

日本対韓国。別サーバーのため未知数の相手同士の戦い、その結末は?

日本代表としていい試合を披露したDN_mk7777選手、primoD選手、masay選手、sunnyside選手、DN_Ashigaru_Musketter選手、DN_tomotti選手、yuichi12選手(順不同)
開始前に韓国代表と日本代表に司会がインタビュー
ブースの中に入りきれないほどの観客が、真剣な表情で試合を観戦していた

 日本対韓国のエキシビションマッチは15日、16日に会場の特設ステージで開催された。今回は15日の対戦の模様をお届けする。日本からは東京ゲームショウの「G-STAR World of Tanks 日本代表決定戦」で優勝したHSRチームが参戦。韓国側も同じくこの試合の為に国内の決勝戦を勝ち残ってきた競合チーム、ARETE。

 ルールは国際試合の公式ルールにもなっている7対7のチームバトル。チーム全体のティアは42以下と決まっており、2人がティアの低い戦車を、残りが高めの戦車を使うのがセオリーとなっている。今回も日本チーム、韓国チームともそのセオリー通りの布陣となった。

 1戦目のマップは市街地戦「ヒメルズドルフ」。遮蔽物が多いマップだが、中央に公園があり、この付近が主戦場になりやすい。日本チームは分散して包囲する作戦に出るが、日本側のT1が早々に撃破されてしまい、その後は街中での激しい撃ち合いの結果韓国チームが勝利した。

 2戦目のマップも市街地戦の「エンスク」。西側に市街地、東側に丘があり、中央には鉄道が走っている。日本チームは構って進軍、鉄道を挟んで韓国チームとにらみ合う格好になる。撃ち合いでは日本チームが競りがち、その後陣地を占領して今回は日本チームが勝利した。

 3戦目は「プロクホロルカ」。視界が開けた平原の中央に丘があり、鉄道が走っている。視界を遮る丘を利用して回り込んだ韓国チームが日本の背後を狙う。最後は敵味方2台ずつの激しい撃ち合いになるが、惜しくも撃ち負けてしまう。熱い戦いに会場はかなり沸き上がり、どちらの選手に対しても惜しみない拍手や声援が飛んでいた。

 4戦目は「鉱山」。西に水辺、北に集落、東に崖と起伏にとんだ地形のマップだ。スタート直後からお互いが距離を取ってにらみ合うが、韓国の遠距離砲撃で日本側が次第に削られていく。最後は日本チームが削りきれなかった韓国のT1が陣地を占領して勝利、3戦選手で初日は韓国チームに軍配が上がった。

 日本チームのDN_mk7777選手は、「韓国チームは視界を切るタイミングが上手かった。遮蔽物の使い方がとても上手でした」と感想を語っていた。韓国人プレーヤーは韓国サーバー、日本人プレーヤーはシンガポールにあるアジアサーバーでプレイするので普段はまったく接点のないチーム同士だが、「このマップならこの車輛という選択が、意外と似ていました」(PrimoD氏)と戦ってみて初めて分かる共通点もあったようだ。

 今回のHSRチームのメンバーのうち3名は、中国で開催される「World Cyber Games 2013」にも出場するそうだ。世界中でものすごい勢いで盛り上がりを見せているeスポーツの世界で、日本人選手の活躍に期待したい。

(石井聡)