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新型PlayStation Vita Wi-Fiモデル(PCH-2000シリーズ)発売!
並べて写真を撮ってみたりした
(2013/10/10 00:00)
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは10月10日に新型PlayStation Vita Wi-Fiモデル(PCH-2000シリーズ)を発売する。価格は19,929円。
PS Vitaは、初代となる「PCH-1000」が2011年12月17日に発売された。有機ELディスプレイの大画面を搭載し、アナログスティックを2本搭載。フロントだけでなく、背面にもタッチパネルを採用、さらにモーションセンサーも搭載しており、非常に豪華な仕様となった。
そして発売から約1年ほど経った今年の2月28日には、価格を3G/Wi-Fiモデル共に19,980円に値下げ。「ファンタシースターオンライン2」、「ソウル・サクリファイス」などビックタイトルの発売、「討鬼伝」、「英雄伝説 閃の軌跡」といった話題作の発売を控えていたこともあって、売り上げを伸ばした。
そしてつい先日、東京ゲームショウ 2013を控えた9月9日には新モデルとして「PCH-2000」の発売を発表。10月10日発売となる。販売されるのはWi-Fiモデルのみで、「PCH-1000」も平行して販売される。
正直なところぱっと見はそれほど変わらないように見える外見だが、手にすると大きく印象が変わる。大きさそのものはほとんど変わらないが、実は誤差範囲ほどの数ミリだが少し大きくなっている。横幅は182.0mmから183.6mmへ、縦も83.5mmから85.1mmへと約2mm近く大きい。
しかし印象を大きく変えるのが薄さと軽さだ。厚さが従来の18.6mmから15mmへと薄くなり、質量も約279gから約219gへと軽くなっている。数字的には微々たるものかもしれないが、手に持った瞬間誰もが軽くて薄いことを実感できる。また薄くなったから持ちにくくなったということもなく、背面の指を添えられるくぼみが大きくなっていることもあってホールド感は上々だ。
「PCH-1000」と「PCH-2000」で、ボタンの距離、高さに違いはないという。たとえばスティックとボタンの距離や、○、×、△、□ボタンのそれぞれの距離関係は変わらない。ただ、「PCH-1000」は表面がフラットであるのに対して、新型は縁がなだらかに下がっているので、相対的に心持ちボタンを高く感じる可能性はある。事実、東京ゲームショウ2013の会場でそういった感想を持ったユーザーもいたようだが、数値的な違いはない。
電源ボタンはこれまでどおり上面にあるが、「PCH-2000」ではその横に2つのインジケーターが用意されている。1つは電源を入れると常時点灯するランプで、もう1つはお知らせがあったときに点灯するランプだ。ネットワークを接続し何らかのお知らせを受信するとここが点灯する仕組みとなっている。
PS Vitaカードの挿入口はこれまで通り上面に、メモリーカードの挿入口もこれまでと同じ下に用意されている。また、汎用性の高いマイクロUSB端子(タイプB)を採用することで、スマートフォン等のUSBケーブルをPS Vita に接続し、充電やデータのバックアップ等に使用することができる。 このほかにも、1GBの内蔵メモリカードを搭載。バッテリー持続時間も従来の3~5時間から4~6時間へと向上させているなど各項目で強化されている。
内蔵メモリーカードは、別売のメモリーカードを購入していなくても、ゲームをはじめとしたコンテンツを格納することでプレイできるよう追加されたもの。ただし、Vitaカード版コンテンツのダウンロード版はデータ量が大きいものが多いため、1GBという容量ではすぐに足りなくなってしまう点は注意したい。
ちなみに有機ELディズプレイから液晶に変更となっているが、若干派手さに欠ける印象もなきにしもあらずだが、はっきり言って美しさに変わりはないというのが正直な感想だ。こればかりは販売店などで実際に自分の目で見て確認していただきたい。
今回はカラーバリエーションも用意されており、ブラック、カーキ/ブラック、ピンク/ブラック、ホワイト、ライトブルー/ホワイト、ライムグリーン/ホワイトの6種類が用意される。ブラックとホワイトは単色だが、そのほかのカラーはツートンカラーとなっている。カラーの選択についてSCEJAの河野弘プレジデントはインタビュー時に「我々の年代からすると『アピール弱くない?』と感じたが、製品担当の者やデザイナーといった20歳代の意見によれば淡い色調だったので、ターゲットユーザーに近い人たちの意見やアパレルの色のトレンドとか考え合わせた上で決めました」と語っていた。個人的にはライムグリーン/ホワイトのポップな感じがなかなかおすすめだ。
この秋から冬にかけてビッグタイトルが発売され、その中には本体の特別モデルが発売されるタイトルもある。「FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster」をセットにした「PlayStation Vita FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster RESOLUTION BOX」、10月31日に発売されるPlayStation Vita「ガンダムブレイカー」のPS Vita本体同梱版「ガンダムブレイカー スターターパック」、「GOD EATER 2」のPS Vita同梱版「PlayStation Vita×GOD EATER 2 Fenrir Edition(フェンリルエディション)」がそれだが、すべて「PCH-2000」モデルとなっている。遊びたいゲームに合わせ、本体同梱モデルを購入するのも1つの手だろう。
また、10月10日の発売に合わせて周辺機器が発売されるほか、64GBという大容量を持つメモリーカードも発売される。ダウンロード版タイトルもラインナップが整ってきており、たくさんのゲームを持ち運びたい人はこのメモリーカードを購入するのもいいだろう。また、従来の4~32GBのメモリーカードも価格が改訂された。
【新型PlayStation Vita(PCH-2000 シリーズ)の仕様】 [赤字はPCH-1000からの変更点] | |
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商品名称 | PlayStation Vita |
型番 | PCH-2000 シリーズ |
CPU | ARM Cortex-A9 core(4 core) |
GPU | SGX543MP4+ |
メイン・メモリ | 512MB |
VRAM | 128MB |
外形寸法 | 約183.6×85.1×15.0mm(横×縦×厚さ、最大突起部除く) |
質量 | 約219g |
スクリーン(タッチスクリーン) | 5インチ(16:9)、960×544、約1,677万色、液晶ディスプレイ、マルチタッチスクリーン(静電容量方式) |
背面タッチパッド | マルチタッチパッド(静電容量方式) |
カメラ | 前面カメラ、背面カメラ、フレームレート:120fps@320×240(QVGA)、60fps@640×480(VGA)、解像度:最大640×480(VGA) |
サウンド | ステレオスピーカー内蔵、マイク内蔵 |
センサー | 6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)、3軸電子コンパス機能 |
ロケーション | Wi-Fiロケーションサービス対応 |
キー・スイッチ類 | PSボタン、電源ボタン、方向キー(上下左右)、アクションボタン(△、○、×、□ボタン)、Lボタン、Rボタン、左スティック、右スティック、STARTボタン、SELECTボタン、音量(+ボタン)、音量(-ボタン) |
ワイヤレス通信機能 | IEEE 802.11b/g/n(n=1x1)準拠(Wi-Fi、インフラストラクチャーモード/アドホックモード)、Bluetooth 2.1+EDR準拠(A2DP/AVRCP/HSP対応) |
内蔵メモリーカード | 1GB |
主な端子/主なI/O | PlayStation Vita カードスロット、メモリーカードスロット、マイクロUSB端子(タイプB、USBデータ通信/本体電源入力)、ヘッドホン/マイク端子(ステレオミニジャック、音声入出力[ステレオ出力/モノラル入力]) |
電源 | 内蔵リチウムイオンバッテリー:DC3.7V 2210mAh、ACアダプター:DC5V |
内容物 | PlayStation Vita Wi-Fi モデル(PCH-2000シリーズ)本体×1、USBケーブル×1、ACアダプター×1、電源コード×1、印刷物一式 |
(C)Sony Computer Entertainment Inc.