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スクエニ、ゲームのアイデアを集積・評価するプラットフォームを始動

ゲームコミュニティが新規ゲームのアイデアをチェック。EidosのIPの開発計画も

10月9日発表

 スクウェア・エニックスのヨーロッパ部門は10月9日、米国のクラウドファンディングサイトindiegogoと提携し、広く一般からゲームのアイデアを集め、共有し、集積されたアイデアに対してゲームコミュニティが評価を下すプラットフォーム「Square Enix Collective」を正式発表した。アイデアの投稿、評価などすべて無料で参加できる。

クラウドファンディングサイトindiegogoを通じて資金を集める選択肢も用意される

 「Square Enix Collective」は、ゲームクリエイター志望者が自身のゲームアイデアを投稿することで、ゲームファンや現役のゲームクリエイターを中心としたゲームコミュニティが28日以内にそれを評価し、ゲーム化するべきかどうかのフィードバックを受けられるという新たなプラットフォーム。

 このプラットフォームでは、純粋にコミュニティ間で善し悪しが論じられるだけでなく、アイデアが有望と判断され、クリエイターがゲーム化を希望する場合は、スクウェア・エニックスサイドから各種サポートが受けられるだけで無く、クラウドファンディングサイトindiegogoを通じて資金を募る選択肢も用意される。

 一方、評価するゲームコミュニティ側としても、「Square Enix Collective」を通じて世界各国の新鮮なアイデアがチェックできるだけで無く、特に気に入った場合は、このプラットフォームを通じて、開発に直接参画したり、資金を提供したりといった動きが可能となる。

 スクウェア・エニックスとしても、このプラットフォームを通じて将来有望なクリエイターを探しだし、開発力の強化に繋げたい考えで、パブリッシャーレベルでのインディーズ支援の取り組みであると同時に、日本で昨年実施された「スクウェア・エニックス オープンカンファレンス」と同じような、広義でのリクルーティング活動の一環と言えるかも知れない。

 また、スクウェア・エニックスではこの動きに合わせて、在野のゲーム開発者に対してスクウェア・エニックスのヨーロッパ部門の前身である英EidosのIPを開発する機会を提供する計画を明らかにしている。IPの内容や募集要項については、11月5日より米国ロサンゼルスで開かれるGDC Nextで明らかにするとしている。

(中村聖司)