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プレイステーションブース「METAL GEAR SOLID V」のプレイ映像を出展!
KONAMI小島秀夫監督がオープンワールドの「MGS V」の新要素を解説
(2013/9/19 22:53)
プレイステーションブースでは、多数の試遊台が出展されているだけでなく、ブース中央にある大型スクリーンを使って「一遊入魂」と銘打ったステージを行なっている。初日はカプコンの「deep down」とKONAMIの「METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN」のステージが行なわれた。ここでは最新バージョンを使ったプレイ映像が公開された「MGS V」のステージをお届けする。
まずはイベントのオープニング映像が公開され、それが終わると舞台がせり上がる形でKONAMIの小島秀夫監督をはじめ、女優の菊地由美さん、司会進行を務めたDJの森一丁さんが登場。小島監督はまずは「オープンワールドになって、どう変わるか(プレイ映像を)見て欲しい」とコメント。「THE PHANTOM PAIN」のプロローグにあたり、広大なオープンフィールドが舞台になる本編のチュートリアル的な内容となるという「GROUND ZEROES」のミッションをクリアするまでが一気にデモとして披露された。
2012年に開催された「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」でもオープニングからミッションの途中までは披露されたが、今回披露されたバージョンではライティングやモデルが良くなっており、同じシーンでも日々完成度が上がっているという。また、オープニングムービーからゲームに至るまで1ショットで繋がるようになっている。小島監督によれば「アップなど演出が難しく、映画のようなカット割りのシーンを入れたくなるがグッとこらえて入れていない。1ショットで繋ぐ方が臨場感が出て没入感が出る」と説明。
「GROUND ZEROES」に関して言えば、本編が天候も時間も変化していくのに対して、チュートリアル要素も持ち合わせユーザーにオープンワールドになれてもらうという観点から、ここでは変化しないという。とはいえかなり広大な基地が舞台で、見えているところは全部行けるようになっている。
ここでのミッションは、旧収容区画に向かい米軍収容施設に囚われているマザーベースの一員「チコ」と重要人物「パス」を救出し回収することが目的となる。デモを事細かに説明しても映像には叶わないため、ここではプレイに関するいくつかの要点をお伝えする。
- 双眼鏡をはじめ敵兵を見つけるとマーキングされる。マーキングされると敵兵までの距離なども表示される。持っている端末でもこれらの情報は確認できるようになる。
- 監視塔などからライトが照らされ、レンズフレアが発生しているときは、こちらに対して見えていることを現わしており、不用意に動くと見つかってしまう。
- 走ったり歩いたりしているときは聞こえにくい周囲の音声も、座ったり匍匐前進するとより聞こえるようになる。また双眼鏡を使うとよりハッキリ聞こえる
- ピッキングで鍵を開けることができる。しかし周囲に注意を払わないと音で気付かれてしまう可能性も。
- 敵兵を仕留めてもそのままにしておけばバレてしまう可能性があるため、隠す必要がある。敵兵を隠すために抱えているときは、見つかりにくくなる。
- アフガンなど夜は街灯がなく真っ暗。敵兵も少なくなるがライトを付けていれば発見されやすいリスクもある。逆に昼は敵兵も多く見つかりやすい。
- 移動については、時間の経過も考えて乗り物をチョイスする必要がある。
- 敵兵は2人一組で行動することもあり、この場合片方を倒しても仕方ない。デモでは1人を拘束しもう1人を誘き寄せ仕留める方法をとっていた。
「GROUND ZEROES」では全てが現地調達で、そこにあるものを使ってミッションを遂行する必要がある。本編では装備やヘリなどの強化なども行なえるため、ある意味選択の幅は拡がることになる。
また小島監督はユーザーインターフェイスの見直しを図り、ライフゲージなどを無くすことでリアルにしながらも、情報量が減らないように様々な工夫を行なっているようだ。
最後にコメントを求められた菊地由美さんは、「待ちに待った『METAL GEAR SOLID』。わたしはオープンワールドのゲームはどこから手を付けて良いのかわからなくて、苦手だったのですが、プレイすると奥深いいままでにない『METAL GEAR SOLID』をプレイできる」とこたえた。
一方、小島監督は、「オープンワールドということで心配している人もいると思うが、意外と『METAL GEAR SOLID』している。見つからないでゲームを進め、見つかってもアクションで切り抜けられるなど“らしさ”を継承しながら様々な要素が増えている」とアピール。そして最後に「でっかいゲームなので、なかなか完成しません」と発売日などについては煙に巻いた。