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【Gamescom 2013】「FFXIV: 新生エオルゼア」“タイタン討伐戦”に挑戦!
落ちまくるパーティーメンバー、岩に埋まりつつ「助けて!」と挙がる悲鳴
(2013/8/24 00:00)
スクウェア・エニックスは、ドイツで開催されている「Gamescom 2013」において、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」や「ライトニングリターンズ ファイナルファンタジーXIII」、「キングダム ハーツ -HD 1.5 ReMIX-」、「FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster」、「MURDERED: SOUL SUSPECT」、「Thief」を出展した。
「MURDERED: SOUL SUSPECT」以外はすべてプレイアブルでの展示。「MURDERED: SOUL SUSPECT」はゲームの代わりにブルースクリーンの小部屋が用意され、自分が殺されている姿を幽霊になった自分が見ているという合成写真を作ってくれるユーザーイベントを開催した。
出展作の中でも、発売日を8月27日と間近に控えた「FFXIV: 新生エオルゼア」はブースの大部分を占めており、巨大な等身大チョコボやミコッテのコスプレをしたコンパニオンさんとの記念撮影コーナーなど、力の入ったプロモーションが行なわれていた。
また、ブース内では、巨大な蛮神タイタンと戦うパーティ戦「タイタン討伐戦」をユーザーが体験するというイベントが常時開催されていた。このイベントには、「FFXIV: 新生エオルゼア」のプロデューサー兼ディレクターの吉田氏も参加。黒魔導士を使って、アタッカーの腕を披露していた。
ドイツでの「FF」人気はかなりのもので、ブース内にはエアリスやライトニング、「FFXIV: 新生エオルゼア」の敵キャラ、ネール・ヴァン・ダーナスからセフィロスまでコスプレをしたたくさんのファンが記念撮影にいそしんでいた。
「タイタン討伐戦」は待ち時間が2時間以上の大行列ができていたが、がんばって並んで体験してきたので、イベントの様子をお伝えしたい。
2時間以上並んで、やっと挑めたタイタン! しかし……
イベントブースには16台の試遊台が用意されており、1回に2パーティーずつがタイタンに挑んだ。まずはスタッフによる簡単なレクチャーがあり、タンクとヒーラーは経験があるとないとでは勝率に違いが出るため、集まった参加者からスタッフがMMO経験などを聞いて役割を割り振っていった。筆者は今回ヒーラーで参加。「FFXIV: 新生エオルゼア」はクライアントが世界共通なので、立ち上げ直すだけで言語を変えることができる。今回は日本語で遊ぶことができた。コントローラーは、ゲームパッドとキーボード/マウスが用意されていたが、今回は必勝を目指して使い慣れたキーボード/マウスを選択した。
用意されているキャラクターは、白魔導士が2人、ナイトと戦士、モンク、竜騎士、黒魔導士、吟遊詩人の8人。学者や召喚士はいなかった。イベントなので見栄えを重視したという理由で、全員がジョブ装備を装備している。アクセサリーは、筆者が使った白魔導士は「リング・オブ・パワー」という指輪だけをつけていた。スキルは、アディショナルスキルなしで、薬はポーションとエーテルを持っていた。キャラクターのレベルは50だが、「タイタン討伐戦」は適正レベルが34~36のコンテンツなので、バトルに入るとレベルシンクされる。
イベントが始まり、最初にポップしたのはラノシアにあるリゾート地、コスタ・デル・ソル。しばらくはここでスキルを使ってみたり、ホットバーをいじってみたりと、操作になれる時間が10分程度与えられる。パーティーで相談したりすることもなく、それぞれが適当にメガロクラブを狩ったリ、近くにあるF.A.T.E.に参加してみたりしつつ「FFXIV: 新生エオルゼア」の世界を楽しんでいた。
やがて、パーティーリーダーから「タイタン討伐戦」への参加要請が届く。筆者の参加したパーティーはどうやらこれが初体験の人がいたようで、蛮神戦エリアに入るや、プロテスをかける暇もなく数人がタイタンに突進して、なし崩し的に戦闘が始まった。
タイタンのステージは円形で、周囲はぐるりと切り立った崖になっている。タイタンは時々吹っ飛ばし攻撃を使うのだが、これをうまく避けなければ崖から滑り落ちてそのまま死んでしまう。距離があるためレイズも使えず、落ちてしまうと戦闘が終わるまでは見学するしかない。でジョンも使えなかった。
タイタンは前述したジャンプによる吹っ飛ばし攻撃、地面をパンチして直線上に炎の柱を次々に生み出す技、もっともヘイトの高い相手を岩の中に閉じ込めてしまう技を繰り返して使ってくる。さらに途中、「大地の怒り」というシリーズでもおなじみの技を使うが、これは高い威力をもった全体攻撃でパーティーメンバー全員が3分の1から半分近くまで体力を削られる。
地味に嫌だったのが、ヘイトの高い相手を岩の中に閉じ込める技だ。一度閉じ込められるといっさいの戦闘操作が不能になる。回復や盾が閉じ込められると一気に崩れる可能性もあるため、岩が発生するのを見たらなるべく早く壊して中の人を救出しなければならない。
なし崩し的に始まった戦闘は、途中まではなんとかなっていたのだが、「大地の怒り」で大きく体力が減った後の立て直しの最中に、もう1人のヒーラーが落ちてしまい、その後は回復が追いつかないまま、1人、2人と減っていった。気がつくとタンク1名とモンク、筆者の3人だけになっており、そうこうしているうちに筆者にヘイトが来た状態でタイタンが吹っ飛ばし攻撃を行ない、あっという間に場外に落とされてしまった。結局そのまま盾が落ちて、最後までがんばっていたモンクも力尽きた。
「負けちゃったじゃん」というイヤな空気が流れていたが、なんとなくそのまま再戦に突入する。スタッフも止めないので、どうやらアリらしい。次こそは、と今度は全員がさっきとは打って変わった慎重さで、プロテスやストンキンを無事配り終わるまでじっと待ってからのスタートとなった。
初回の経験を生かして、攻撃を避けつついい調子に進んでいったが、途中筆者のヒーラーが岩の中に閉じ込められてしまう事態が発生。周囲をぶわっと現れた岩に取り囲まれ、こんもりした岩の固まりに包まれると、もう外から岩を壊してもらうまでは動くこともアビリティを使うこともできなくなる。
ヒーラーは敵から離れた場所にいることが多いので、最初はアタッカーが気づいてくれず焦ったが「HELP」とチャットすると数人が気づいてすぐに岩を壊してくれた。その後は、大きく崩れることなく無事タイタンを倒すことができた。後から聞いた話によると、今回のタイタンはイベント用に少し難易度を易しめに調整してあるもので、実際は吹っ飛ばされる距離がもっと長いそうだ。
吉田氏がファンとともに参加したパーティーでも、大勢が落ちてしまい、はたから見ても苦戦が伺えるぎりぎりの戦いになっていた。最後は自分がやられるか、相手を倒すかというガチンコの撃ち合いになった末、ギリギリでタイタンを倒すと会場から大きな拍手と歓声が沸いていた。
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