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「CEDEC 2013」がパシフィコ横浜にて開催

基調講演は「境界を溶かす」ARデモ講演でスタート

8月21日~23日 開催予定

場所:パシフィコ横浜

受講料:15,000円(デイリーパス)~

左から、川田十夢氏、佐渡島庸平氏
目からビームが出るAR
こちらは商業施設のど真ん中でオーケストラの指揮者になれる、というAR

 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、「CEDEC 2013」を8月21日より開催した。期間は8月23日までの3日間。場所はパシフィコ横浜で、受講料はデイリーパスで15,000円より。

 「CEDEC 2013」は、コンピュータエンターテインメント開発者向けのゲームカンファレンス。今年は常にチャレンジし続ける姿勢を示す「Be Bold!」がテーマとなっており、ゲームに関する話題を中心に、モバイルゲーム、コンソールゲーム、オンラインが同程度散らばっている印象だ。

 初日の基調講演はエンターテイメント部門として、「バガボンド」、「宇宙兄弟」などの元担当編集者で、クリエイターのエージェント企業、コルク代表取締役の佐渡島庸平氏と、AR三兄弟の川田十夢氏が登壇した。

 カメラに顔をかざすと、画面上にある顔の目からビームが出るARや、漢字のARマーカーを使って音楽を流す、音量や再生スピードを調節するなどの操作ができるARなどが紹介され、「ニンテンドー3DSのARはまだまだ」と言う川田氏のAR技術デモが次々と披露されていった。

 ゲーム分野とは直接的には関係ない2人ではあるが、特に強調された話題は「様々な分野の境界は溶けている」ということ。佐渡島氏が常に感じていることは「分野や部署は供給者の都合によって分かれており、ユーザーのことを考えればそんなものは関係ない」というも。それが「現実と仮想の境界をなくすことが仕事」とする川田氏に非常に感銘を受けたのだという。佐渡島氏は、「CEDECで分野を超えた様々な人と出会って交流してほしい」と受講者にメッセージを送った。

 CEDEC 2013の注目セッションとしては、ガンホー・オンライン・エンターテイメント代表取締役社長CEO兼企画開発部門統括エグゼクティブプロデューサーの森下一喜氏による2日目の基調講演や、3日目にはLINE代表取締役社長の森川亮氏による講演が控えている。

 GAME Watchでは今後、会期3日間にわたって注目セッションをご紹介していく。

【CEDEC会場の様子】
会場では各記号からブース出展や展示がなされていた。左はSCEによるDUALSHOCK 3のPlayStation Mobile対応のデモ。右は「CEDEC CHALLENGE:スカルプト・マイスター!」用の制作過程映像と、その3Dフィギュア
そのほか、最新技術をプレゼンするコーナーも。特に面白かったのは右写真の食育を促すシューティングゲーム。食べ物を咀嚼することで弾が充填されるというもので、嫌いな食べ物もゲームを通じていつの間にか食べられるようになっているという研究。強引だが面白いアイデアだ

(安田俊亮)