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PS3「解放少女 SIN」12月5日発売!
「解放少女」のその後の物語をADV化
(2013/8/6 18:43)
5pb.(MAGES.)は、プレイステーション 3用すべてを解放するアドベンチャー「解放少女 SIN」の発売日を12月5日とし、価格を7,140円(通常版/DL版)、9,240円(限定版)と発表した。開発は5pb.とプラネットG。
本作は、2012年にレベルファイブより発売されたニンテンドー3DS用ソフト「GUILD01」に収録された、須田剛一氏(グラスホッパー・マニファクチュア)の制作によるシューティングゲーム「解放少女」の世界観を踏襲しつつ、その後の物語をアドベンチャーゲームとして描く。
他人の精神世界に入り込めるという特殊な才能を持つ主人公・海堂清人。閣僚をはじめとした、さまざまな想いを抱える少女たちと心を通わせることで、彼女たちが抱える悩みを「解放」し、真実へと近づいていく。
本作の限定版には、「書き下ろしドラマCD」と「オリジナルサウンドトラック」が付属する。
【ストーリー】
突如として日本を侵略した「大国(たいこく)」と、自主独立をかかげて戦い、遂に独立を勝ち取ったかに思えた新日本政府だったが、敵の航空勢力出現により大国は再び勢力を盛り返し、国土をほぼ二分とした状態で「第二次解放戦争」が勃発した。
新日本側も、西日本を拠点とした防衛戦線を張りめぐらし、解放機の増産を開始。多様な機体が誕生し、戦備を増強していった。
またこの頃、解放機パイロットの適性に関しての研究がさらに進み、「解放力」と呼称されるようになる。解放力は霊的素粒子「ミスティクル」を引き寄せる性質に左右され、適合が認められた者は、すべて10代の少年少女だった。このことから、ネクスト・ニューエイジ派の支持を集め、彼ら、彼女らは時代を牽引する選ばれたリーダーとして閣僚へ、あるいは与野党首脳部へと推挙された。そして、翔子の幼なじみで本作の主人公である「海堂清人」も大統領首席補佐官として赴任する。
こうして大空翔子内閣は、大統領および閣僚自らも出撃する「決戦型内閣」として第二次解放戦争を展開することになる。しかし、その影では政治的策謀がうごめき、新日本内部にも徐々に影が広がっていく。果たして戦争の結末に待つものは……!
【キーワード】
○解放力
人間は大気中の神獣エネルギー「ミスティクル」を精神に取り入れた後、再び大気中に放出する。この結果、ミスティクルの濃度が高まることがあり、この濃度が高ければ高い程、その者の恩恵効果も比例して上昇する傾向にある。こうしたミスティクルに対して反応する力のことを解放力と呼び、政府は十五歳になった者を対象に検査を義務づけた。これが解放力検査である。
○解放機
全長11mの対空/対地兵装を持つ特殊ロボット。第一次解放戦争にて初投入され、大空翔子が搭乗。単機で多大なる戦果を上げた。飛行形態にも変形可能。戦闘においては、パイロットがいなければ攻撃を行なうことができない。パイロットはバイクのように跨って操縦する。
○国会議事戦艦「ながた」
全ての政治機構が入っており、国を動かす要人たちが乗艦している。全長3kmを超える巨体でありながら高い機動力と強固な防衛システムも備える。第一次解放戦争後である現在は、暫定首都・軽井沢に常駐し、転入が止まない避難民たちの守りを担っている。また、その間に学校や商業、居住施設が艦内に建設され、現在では国会議事堂戦艦だけではなく「都市型戦艦」の俗称も同時に使われている。
○史跡兵器(名物)
さまざまなシーンで活躍する巨大な兵器。日本全国その地にあった史跡のように「偽装」が施されているため「史跡兵器」と呼ばれる。
○神獣
超高エネルギー体にして、獣の形を成す神秘の存在。「第一次解放戦争」では大国に囚われていた神獣を解放した。
○バイオレット、コバルト、ノーカラー
新日本国において、国民は三種に大別される。
◇バイオレット
政府、軍関係の従事者やその親族が属する特権階級。従事者といっても上層部のみに限定されていて数としては少数だがバイオレット以外の国民への命令権や、優先的な生存権など、様々な特権を得ている。かつての華族などに近い存在。バイオレットは「ながた」内での居住が優先的に認められている。
◇コバルト
民間人。軍人や政府関係者から、民業に従事する者や犯罪者など多岐に亘る。居住先は様々であり、「ながた」内に住む者や、外の居住エリア・スラムなどに点在している。
◇ノーカラー
最下層の人々。法律上の区分は明確であり、新日本国建国時、つまり4年前の段階で新日本国国籍を有しておらず、後に申請した結果国民として認められた者達である。彼らが当時、国籍を獲得できなかった事情は、戦場を彷徨っていたため、政府と連絡がとれなかった。1度日本を捨て、海外に逃げ延びた。敵の捕虜となっていた。などといった具合に様々である。大半が避難民居住地区であるロマンティック・スラムに住んでいる。最低限の人権こそ保障されているが、バイオレットやコバルトと比較して就業のハードルが高く、犯罪者以外の大半が低所得者である。
○出馬システム
大統領とその閣僚の軍事作戦参加を、正式に審判する民主的な手続き。480名の代議士達によって、軍事作戦の参加を審判される。賛成票が過半数を超えない限り、出馬(※出撃)は認められない。
○新日本国
「大国」の侵略によって、日本政府および日本の統治システムは瓦解したが、翔子の父“大空翼一郎”や“左近田巌”たちによるレジスタンス活動の結果、建国されたのが新日本国。初代大統領としてレジスタンス活動家のリーダーであった翼一郎が就任するが、志半ばに暗殺されてしまう。その後、大統領選に立候補した“大空翔子”が父である翼一郎の意思を継ぐ形で第二代日本国大統領に就任する。
○第一次解放戦争
翔子の大統領就任後、国土の解放を目指して大国と争われた新たに投入された兵器「解放機」と、それを操るための資質でもある高い解放力を背景に、大国との第一次解放戦争では単機で多大なる戦果を上げた。
海堂 清人(かいどう きよと)
本作品の主人公で、大統領・大空翔子の元に新たに赴任した首席補佐官。戦災孤児であり、5歳の頃、被災地で倒れていたところを「大空翔子」に発見された。彼女の父であり前新日本国大統領の「大空翼一郎」に引き取られて、翔子の幼馴染として育った。なぜか倒れていた以前の記憶はない。
他人の考えを読めてしまうという特殊な才能を持ち、15歳の時に受けた解放力検査ではマイナスという、これまでに1人しか検出されていない稀有な結果を出した。この結果から、ミスティクル研究者の安之雲ミブリによって、かねてから研究中だった、他人の精神世界に介入する能力──ミスティクル・ダイブの被験者として選出される。
それ以来、研究所でダイブの訓練を積んでいたが、大統領首席補佐官に着任するために軽井沢に戻ってきたところから、物語は始まる。
大空 翔子(おおぞら しょうこ)
新日本国初代大統領、「大空 翼一郎」の1人娘。非業の死を遂げた父の意思を継ぎ、第一秘書の「雲母 才蔵」や父の盟友であった有力代議士の「左近田 巌」達に推され、新日本国第二代大統領となる。百日後に大統領選挙を控えているが、第一次解放戦争の英雄であるため、再選は確実視されている。聡明で、決断力のある少女。新日本解放党推薦。
解放機カムイのパイロットとして、第一次解放戦争では単機で多大なる戦果を挙げている。
学校では誰からも一目置かれる存在であるが、世間知らずなお嬢様であるが故にたまに天然な所を見せることがあり、そのギャップも人気を高めている。当面の目的は、第二次解放戦争の勝利と大統領への再選である。
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