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【麻雀の日特別企画】「MJ」×「雀龍門」対談&対決!
予想以上にバチバチ。互いのプライドをかけたリアル対局へ
(2013/8/1 00:00)
対アーケード標榜の「真・雀龍門」に対し、「MJ」のスマホ・PC参戦が決定!
――ではそろそろ今日の本題です。「真・雀龍門」では「対・アーケード麻雀」をうたっていますが、その辺りの意図を教えてください。
有吉氏: 「雀龍門3」まではプレイは無料だったのですが、「真・雀龍門」で有料化しました。有料という土台に乗ったからには、有料で打っている方々にも「真・雀龍門」を知っていただきたいと思いまして、そのユーザー層は、雀荘よりはまだ近い、アーケードだろうと考えました。アーケードにはアーケードなりのよさはあると思いますが、営業時間的な縛りがあります。ですから昼は「MJ」さんで遊んでいただいて、夜になって閉店してもまだ打ちたいと思った時に、「真・雀龍門」があるじゃないかという流れで移っていただきたいなと考えています。
プレイするにはPCとネット環境が必要になりますが、自宅だけでなく、ネットカフェでも遊べます。「真・雀龍門」では約1,500店舗の公認ネットカフェがありまして、席数だけで言えば「MJ」さんにも勝てると思っています。我々はリアルの麻雀があってこそ麻雀ゲームがあると思っていますので、リアルの麻雀にリスペクトはしています。ネットカフェを利用しているお客様にも麻雀の楽しさを知っていただきたいですし、アーケード麻雀ゲームのお客様にもネットカフェに来ていただきたいです。
――「真・雀龍門」の登場で、24時間、リアルな麻雀ゲームを、近い金額で遊べる環境ができたわけですね。それに対して「MJ」側として何か思うところはありますか?
吉野氏: 実際、PCやスマートフォンの無料タイトルが出てきて、影響がないとは言い切れません。しかし、やはりアーケードの「緊張感」や「操作感」は他では味わえない独特の良さがあり、段位&称号は他タイトルとは「別格」であるとユーザーに感じてもらえるよう心がけて開発しています。
様々な麻雀タイトルが出た中でも「やはり『MJ』が1番面白い!」と言ってくださるユーザーの方は多く、そういったユーザーの方に満足して頂けるゲームをこれからも作り続けて行きたいと思っています。
――わかりました。では話を変えますが、オンライン麻雀をプレイしている人からは必ず「牌を操作しているのでは?」という声が上がりますよね。これに対してのお答えを聞かせてください。
有吉氏: どういうプログラムで牌を積んでいるかということは全て公開しています。それでもなかなか払拭できないのが難しいというか、私たちの力不足で申し訳ないという気持ちです。運営側の意見としては、4人の中の1人を強制的に勝たせるメリットがない、というのが本音です。こんなことがあれば、我々は完全に信頼を失います。弊社としては、お客様のことを考えて運営していくことで、「あの会社はそんなことはしない」と思っていただけるよう、信頼を勝ち得ていくことが重要だと思っています。
吉野氏: MJでは牌山生成アルゴリズムをユーザーの皆さんに公開しています。そこで使用される乱数値も全て公開しており、公開された情報を入力すると牌山を再現できるViewerも用意してあります。また、リプレイで対局を再現し確認することもできますので、そういった操作は一切ありません。
でもお客様の気持ちを考えると、負けた時には「何かやっているだろう」と思いたくなりますよね。私もパチンコやっていて、あまりに勝てない時は、「店に何かされているんじゃないか」と思うときがありますから(笑)。
――では最後に、ご自分のタイトルについて今後の展開などを教えてください。
有吉氏: 「真・雀龍門」では1位になった人に使った場代を返しているのですが、その形をできる範囲で変えていこうと思っています。またゲームモードも、楽しめるという部分で新しいものを開発しています。なるべく早く実装できればと思っています。
吉野氏: 「MJ」でイチオシしているのが「師匠からのお題」です。日本プロ麻雀協会のプロ雀士からお題が出されるというもので、楽しみながら麻雀が上達でき、お題を達成すると経験値がもらえるので段位も昇格できます。段位別戦やリーグ戦をプレイしながら気軽に挑戦できるので、是非試して欲しいです。
あとイベントもいろいろなところと提携させていただいて、先日は「ゲッチャ!」さん、その前は「咲 -saki-」さんや近代麻雀さんともコラボしています。今後もどんどん充実させて、お客様に喜んでいただける大会を開いていきます。
他にはスマートフォン版も開発していまして、iOS版は7月25日に配信しています。アーケードではプレイしたことがないという方にも、「MJ」のよさを幅広く知っていただきたいと思っています。アーケード版との連動企画やコラボもやっていこうと思っていますので、アーケード・モバイル両方のお客様に「MJ」を楽しんでいただけるようにしていきます。他にもPC版も用意していまして、スマートフォンとPC、アーケードと全方位で力強く展開していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。
――「雀龍門」もスマートフォン版がありますし、いきなり全面戦争になりましたね(笑)。双方とも今後の展開を楽しみにしております。
予想以上にバチバチ。互いのプライドをかけたリアル対局へ
対談がいい感じに盛り上がってきたところで、対局へと移ることに。今回はおふたりともリアル麻雀の打ち手ということで、秋葉原にある雀荘「あきば雀荘『てんぱね』」にて、本物の麻雀卓を囲んでいただいた。残りの2席には、メイド服姿で登場した「てんぱね」スタッフのカミヤさん、そして弊誌記者の安田が入った。
勝負は半荘。麻雀の日の特別企画なので、トークも交えつつ楽しくやりましょう……と声をかける間もなく対局が開始されると、最初から全員が真剣な表情に。特に吉野氏と有吉氏からは「麻雀ゲームの看板を背負っている」という気持ち以上に、「自分の好きな麻雀では負けたくない!」という気迫が感じられ、他の2人もそれに釣られてしまった様子だ。
最初の親はカミヤさん。そこから左回りに、吉野氏、安田、有吉氏という席順。序盤はカミヤさんがドラ込みで鳴いたり、安田がリーチをかけたりするも、吉野氏と有吉氏の徹底した警戒で流局。カミヤさんの親が動かないまま2本場となったところで、カミヤさんがダマテンで有吉氏からのアガり。しかも赤ドラ3枚込みの親満という強運を発揮する。
このアガりを見て、場の緊張がさらに高まる。吉野氏は話しかけても反応が薄くなり、有吉氏は牌が手に付かず取り落としてしまう場面も。その後、安田が軽めのアガりでようやくカミヤさんの親を流す。
有吉氏は東3局にして手持ちが10,000点を割ってしまうが、ここで何とか踏ん張って、安田が捨てた三筒で高め三色の満貫。しかしこれはよく見ると、三色平和タンヤオドラ1で、リーチをかけていれば跳満もあった手。「リーチをかけたら絶対出ない!」という場の雰囲気が伝わるアガりだ。しかしこれで有吉氏が勢いを掴んだか、回ってきた親番でダブ東ドラ2の親満が炸裂。振り込んだのは吉野氏。
今度は吉野氏がジャスト10,000点まで追い込まれる状況に。そろそろアガっておきたい吉野氏だが、その吉野氏の捨て牌を下家の安田がダマロン。対々三暗刻の満貫……はツモアガりなら四暗刻。空気を読めない安田が吉野氏を残り1,700点まで削る。
南入した時点でトップは約40,000点のカミヤさん。続いて有吉氏、安田、吉野氏という展開に。吉野氏はここで安田から初のアガりを決めるが、3,900点と安めでまだ危険域からは脱せず。親番でもう一撃欲しいところだが、そこをカミヤさんがすかさず中を鳴いてからのツモアガり。またも赤ドラ2枚込みのドラ3で満貫とした。
カミヤさんが2位有吉氏に20,000点以上の差を付けてトップを独走する中、オーラス前の南3局。ここで親番の安田が平和ドラ3のダマテン。吉野氏の捨てた当たり牌を見逃してからのカミヤさんからのアガりで、カミヤさんとの差を一気に3,000点まで縮めるとともに2位に浮上する。
ついに流れが変わるのか、と思われた南3局1本場。しかしカミヤさんは無情にも5巡目でリーチ。1発目の四筒切りからの早い手で待ちがわかりづらい上、その待ち牌は上家の有吉氏が直前に捨てた白の単騎待ちという恐ろしい手だ。さすがにこれは誰かが振り込むのでは……と思っていると、カミヤさんは3巡後に自らツモ。これで吉野氏がハコテンとなり、ここで試合終了となった。
最終的な順位は、1位カミヤさん、2位安田、3位有吉氏、4位吉野氏となった。流れが最後までカミヤさんから動かなかったという感じだが、実は彼女は「てんぱね」のスタッフであると同時に、最高位戦日本プロ麻雀協会に所属するれっきとしたプロ雀士である。対局後に感想を伺うと「とても緊張しました」と話していたが、それでも1発勝負できっちり勝つのはさすがだ。
吉野氏と有吉氏にとっては悔しい結果となったが、リアルを追求する「MJ」と「真・雀龍門」だが、リアル(プロ)にはまだまだ及ばなかった……というオチがついたところで、今回の企画は終了とさせていただく。次回(あるのか?)はさらに多くの麻雀ゲーム担当者を集めて、より盛大に開催したい。我こそはという方はぜひ名乗りを上げていただきたい。
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