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日本ファルコム、プレコミュで「英雄伝説 閃の軌跡」体験会を開催!

1時間たっぷりとゲームを体験。さらにはファルコムjdkバンドのアコースティック演奏も実現

7月7日 開催

【英雄伝説 閃の軌跡】

9月26日 発売予定

価格:
9,240円(PS3 限定ドラマCD同梱版)
8,190円(PS3 通常版)
8,190円(PS Vita 限定ドラマCD同梱版)
7,140円(PS Vita 通常版)
CEROレーティング:B(12歳以上対象)

最後に来場者には、今回出席したファルコムjdkバンドのメンバーや近藤氏との握手とCDが手渡しでプレゼントされた

 日本ファルコムは、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)のサービス「プレコミュ」とタイアップし、プレイステーション 3/PlayStation Vita用ストーリーRPG「英雄伝説 閃の軌跡」の体験イベント「『英雄伝説 閃の軌跡』×『プレコミュ』先行!トールズ士官学院オープンキャンパス」を7月7日に開催した。

 このところ「プレコミュ」とのタイアップとしてのクローズド体験会は、SCEJAが力を入れている分野で、コーエーテクモゲームスの「討鬼伝」やバンダイナムコゲームスの「ゴッドイーター2」、そして今後もスクウェア・エニックスの「LIGHTNING RETURNS:FINAL FANTASY XIII」でも体験会が実施される予定となっている。

 今回開催された「『英雄伝説 閃の軌跡』×『プレコミュ』先行!トールズ士官学院オープンキャンパス」では、先行体験会はもちろんのこと、ユーザーとの意見交換会、近藤季洋代表取締役社長によるトークセッション、更には「ファルコムjdkバンド」による「英雄伝説 閃の軌跡」主題歌初披露となるミニライブまで行なわれるという盛りだくさんな内容となった。

 イベントは来場者を6班に分け、チームリーダーを決め、体験会後にディスカッションを行ない発表するという本格的に学校を模したイベントとなった。常にグループ行動で、1~2限目は体験会、3限目はホームルームと題したトークセッション、そして4限目が音楽の授業ということで、ファルコムjdkバンドのアコースティック編成によるライブとなった。

 体験会は、PS3がイベントバージョン、PS Vitaがバトルバージョンで、それぞれ30分ずつ楽しめるようになっていた。

 バトルバージョンは地下6層からスタート。ダンジョン内に仕掛けられたギミックを解きながら戦闘を行ない先に進んでいく。ゲームスタート時にRPGに慣れた人には「NORMAL」が、ゲームがあまり得意ではない人には「EASY」を選択するように促され、「EASY」を選択すると、かなりサクサクと戦闘が気持ちよく進んでいく。また、NORMALでスタートしても、敵との戦いでパーティが全滅すると、難易度を下げて再挑戦することもできる。

 また、連携が上手く行くとキャラクター同士がハイタッチして「いい感じだったわね!」と声を掛けてくれるといった演出も用意されている。これは各キャラクターの組み合わせによって変化するということで、フィニッシュをどう決めるかが重要になりそうだ。

 戦闘の順番や連携なども重要だが、敵との位置関係が重要な要素となっている。クラフトの攻撃が、円や直線などで範囲が設定されており、位置によっては多数の敵にまとめてダメージを与えることができる。逆に遠ければ敵にダメージを与えることができないこともある、この時は移動することになるが、前述の通り、敵との位置関係を考えながら移動することが重要となる。

 イベントバージョンは、敵の侵攻に対して訓練ではなく実践に挑むメンバー達の戦いが描かれていた。基本的には戦闘を繰り返しながらストーリーを進めていく。ボイスも存分に用意されており、存分に感情移入することができる。

【PS3によるイベントバージョン】
【PS Vitaによるバトルバージョン】

 約1時間の体験会が終了すると、日本ファルコムの近藤季洋氏とファルコムjdkバンドのドラマーの岡島俊治さん、キーボーディストの上倉紀行さんが講師として登場。来場者とやり取りをしながらトークショーを繰り広げた。

 上倉さんはプレイした感想として「グラフィックスが本当に綺麗。先に行くと、そりゃスゴイですよ! 水面に映る街並みや見えないところまで気が遣われていて。まぁ、アリサがカワイイです」とコメント。岡島さんも「日本ファルコムのタイトルは、ストーリーだけでなく景色を楽しむところがある。情景描写というかコントローラーを置いて音楽を聴きながら景色を見る」とその世界の情景の美しさを称え、「閃の軌跡」でもその日本ファルコムの良さが受け継がれていると感想を語った。

 近藤氏は「グラフィックスを作り、SEや音楽が入った瞬間そのシーンが完成する。そうすると、このゲームってすごくない?って感じる」とゲーム制作のその瞬間の感動を表現。一方で戦闘シーンについては「意見をたくさん頂いていてずっと心当たりになっている部分もあった。戦闘シーンは見ている時間が長いところがあった。今回は見てる時間を無くす、もしくは何かしてもらうようにした。リンクアタックなどアクションゲームをやっているような感じが伝わると嬉しい」と、戦闘シーンについて説明し「今日は叩かれるかなと思ったけど褒めてもらえてホッとしました」と新システムが同社にとってもチャレンジであったことを明かしている。

 またキャラクターの話題では、戦闘シーン後のアリサとリィンのハイタッチについての裏話が披露された。スケジュールに間に合うかどうかの瀬戸際で、このシーンがなくてもゲームとしては成立するため、カットも検討されたというが、近藤氏の「感情移入が違ってくる」という想いから社長命令で制作が決定したという。その結果、体験会場でも好印象な意見が相次ぎ、ここでも日本ファルコムらしいクオリティが達成できたと、近藤氏も嬉しそうだった。

 これまで同シリーズはキャラクターが順番に登場しそれぞれの物語が描かれていくスタイルだったが、今回は一気にキャラクターが登場する。なぜ順番に登場したかというと、一気に登場したら各キャラを深く描けないからという考えからだという。しかし今回は何もわからない状態でキャラクターが勢揃いした状態でスタートし、そこから複雑な人間関係がひもとかれていくスタイルを取っており、近藤氏は「『閃の軌跡』では(この手法が)あっていた」と語り、近藤氏曰く「各キャラクターの家庭環境から過去のトラウマまでえぐるように描く」ことで「キャラクターを好きになってもらえると思う」と語った。

 最後は音楽について。岡島さんは今回の曲作りについて「ほぼほぼFM音源を入れてます。自分がパソコンでプレイしていた頃のイメージ。FM音源はゲームとの親和性が良かった。そのままではなく今の時代に合った具合にFM音源を上手く入れればゲームの可能性が上がると思い、チャレンジした」と音に込めた想いについて明かした。

 一方、上倉さんは「バトル曲などノリの良い曲が多く、作るのもテンションが上がって大変! PCの前で汗をかきながら作っている」と語り、音楽の熱い思いを感じてプレーヤーがさらに燃え上がるよう制作したのだとか。これには岡島さんも同感だったようで、「プレーヤーの感情を代弁している」と表現。近藤氏によれば「日本ファルコムには1度聴いたら口ずさめるような曲にするルールがある」ということで今回もドンピシャな曲に仕上がったようだ。オープニングについても曲が出来上ってきた段階で、それまで制作が進められていたにもかかわらず、音楽のテンポに合わせて作り直したという。

 そしてラストの4限目は音楽の時間。来場者の後ろの壁が取り払われ、フィーのコスプレをした小寺可南子さんが登場しオープニング曲を熱唱。来場者の耳を虜にした。ここでアコースティック編成ということで、岡島さんと上倉さん、ベースの榎本敦さんが加わりミニライブを開催。新旧織り交ぜ、さらにはジャズっぽいアレンジで「零の軌跡」から「way OF life」を演奏するなど、なかなか聴くことのできない貴重なライブを展開した。

 近藤氏は「心強い感想を頂き励みになりました。『閃の軌跡』は日本ファルコムにとってもチャレンジとなりました。グラフィックスを実現するために一からエンジンを作り、思ったより大変だった。それもみなさんの応援があるだろうという思いで乗り切れた。皆さんの声に応えられるようなRPGを作っていきたい。来週から最終的なチューニングを行ないます」と、来場者の声を背に最後の制作に取りかかる決意のほどを示した。

学校のようなイベント構成。各時間毎にチャイムが鳴って区切られていた
チーム分けされて、意見を交換し合うホームルーム時間。皆仲良く話しあっていたのが印象的
トークショーに参加したファルコムjdkバンドのドラマーの岡島俊治さん、近藤季洋代表取締役社長、キーボーディストの上倉紀行さん(左から)。貴重な話も数多く飛び出した
近藤季洋代表取締役社長
ドラマーの岡島俊治さん
キーボーディストの上倉紀行さん
フィーのコスプレをしたという小寺可南子さんがオープニング曲を熱唱
アコースティック編成での貴重なライブ。しっとりとしたアレンジで聴かせてくれた
最後は皆で歌いましょうと、小寺さんが近藤氏のもとに駆け寄り歌を歌わせる暴挙に、会場は大いに盛り上がった
会場では、できたてという整えられたオープニングムービーが流された

ブリーフィングが行なわれた1番最初に部屋には、出演声優の色紙も飾られていた
会場の1階のエレベーターホールには、キャラクターの衣装なども展示され、皆写真を撮影していた
会場の端々まで様々な展示物が用意され、来場者の目を楽しませた
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(船津稔)