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【E3 2013】Wii U GamePadならではのパーティーゲーム「Wii Party U」
非対称ゲームやテレビを使わないゲームなどユニークなアイデアが満載
(2013/6/15 15:27)
Wii U用パーティーゲーム「Wii Party U」は、先日ストリーミングで放送された「Nintendo Direct@E3 2013」にて、内容を充実させるため発売延期し、2013年内に発売すると発表された。これ自体は残念な情報だが、E3会場には1台だけ本作の試遊台が置かれていたので、その内容をレポートしたい。
ゲームは大きく3つのカテゴリーに分かれており、全員が対等な立場で遊ぶ「TV Party」、Wii U GamePadを使った非対称ゲーム「House Party」、Wii U GamePadだけで遊べるゲーム「GamePad Party」となっている。それぞれ例となるゲームを紹介していこう。
素直に遊べるパーティーゲーム「TV Party」
まずは最もシンプルな「TV Party」のゲームから。参加するプレーヤー全員が対等な立場のゲーム……というとややこしいが、特殊な要素がない対戦型ゲームだと思っていただければ問題ない。
例えばビリヤード台に各Mii(プレーヤーキャラクター)が立って、転がる玉を必死に避けるというゲーム。玉が落ちる穴がないので、キューで突かれた玉はぶつかり、転がってあちこちに散っていく。玉の大きさほどしかないMiiは玉に当たると1発退場となる。玉が止まるとまたキューが現われて力強く打ち出してくれる。というのを最後の1人になるまで続けるミニゲームだ。
キャラクターの能力は全員同じで、平等な対戦ゲームとなる。
Wii Uならではの非対称ゲーム「House Party」
次の「House Party」は、Wii U GamePadを使う非対称なゲームとなる。Wii U GamePadにあるスクリーンには、テレビ画面と違う情報を表示できる。それによって個々のプレーヤーが持つ情報量を変えられる。Wii U GamePadを持つプレーヤーが、そのゲームのマスターになる、と言えばイメージしやすいだろうか。
例としては、「Name That Face」というゲームがある。このゲームでは、Wii U GamePadに書かれた文章にしたがって表情を作る。その顔がカメラで撮影され、テレビ側に表示される。そしてWii U GamePadで書かれた文章とは何だったのか、他の参加者が4択で答える。正解すれば正解者と撮影者の両方に得点が入る。それが終わったら、Wii U GamePadを次のプレーヤーに渡して、また別の指示に従って表情を作る。これを人数分繰り返す。
Wii U GamePadを見ていいのは写真を撮影する人だけなので、他の参加者にはどんな指示が出ていたのかはわからない。このようにプレーヤーごとに持っている情報量の差ができるゲームのことを非対称ゲームと呼んでいる。2つのスクリーンを活用することで可能になるゲームスタイルだ
テレビ不要のお手軽対戦ゲーム「GamePad Party」
最後は「GamePad Party」。これはとてもシンプルで、テレビを使わずにWii U GamePadのスクリーンだけで遊べるゲームが収録されている。
例えばサッカーゲームでは、棒を使って選手を動かすオモチャをイメージしたものになっている。2人がWii U GamePadを挟んで向かい合い、ボタンやスティックを使って選手を動かす。ボールを運んで相手ゴールに入れれば1点、というのは普通のサッカーと同様。
1台のWii U GamePadだけで対戦してしまおうというアイデアのゲームが他にも収録されており、これはこれで白熱した勝負が楽しめる。コンピューターゲームを向かい合って遊ぶというスタイルもなかなか新鮮で、自然に相手と目が合うのが面白い。
収録されるゲームは約100種類を目指して開発中だという。各カテゴリごとにも数十のゲームが入る計算で、パーティーゲームとしてはかなり充実した内容になりそうだ。特に非対称ゲームはWii U GamePadならではの仕組みなので、ぜひアイデアを練りこんだ面白いゲームが追加されることを期待したい。