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【E3 2013】「KILLER IS DEAD」Episode 6のE3バージョンを体験

舞台は照明パネルで怪しく光る超高層タワー。ミカによる“心臓マッサージ”も確認

6月11日~13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 日本では角川ゲームスより8月1日に発売予定の「KILLER IS DEAD(キラー イズ デッド)」。北米での販売はXSEED Gamesが担当しており、E3 2013ではXSEED Games / Marvelous USAブースにてプレイアブル出展されていた。

 「21世紀の大人たちに贈る愛と処刑(コロシ)のファンタジー」をテーマに掲げ、光と影を眩しいばかりに強調した「ハイコントラストシェーダー」によって須田剛一氏らしい唯一無二のセンスを感じさせる。

 本誌ではすでに「KILLER IS DEAD」のファーストインプレッションをお届けしているが、今回の出展ではEpisode 6にあたる「耳を奪った男」のE3バージョンを体験することができた。

会場にはヴィヴィアンのイメージガール、ジェシカ・ニグリさんが登場。今やすっかり有名人で、ファンに対してサインをしたり、一緒に写真を撮ったりしていた
【KILLER IS DEAD - Love and Kill Trailer | E3 2013】

ハイスピードな刀アクションを主体に、ステージギミックを銃で攻略

ヴィクター
正体を表すと巨大化する
刀による斬撃は爽快感抜群!

 「KILLER IS DEAD」は、処刑人モンド・ザッパを操り、右手の刀、左手の変化する武器を交互に使いながら戦うハイスピードアクション。左手はマシンガン、チャージ弾、ドリル、スタンガンといったように切り替えが可能で、状況や敵に合わせて多様な手段で敵に立ち向かうことができる。

 今回のエピソードは、音を奪われて耳が聞こえなくなったという少女が依頼人となり、音を奪った原因である音楽家、ヴィクターの元へ単身乗り込むというもの。ヴィクターは超高層タワーの1,000階におり、ここを目指してタワーを攻略していく。

 プレイしてみた感触だが、戦闘で最もエキサイティングなのは攻撃の主体となる刀による斬りつけだと感じた。連続で切りつけていても敵は攻撃してくるが、防御よりも回避の方が有効で、敵の攻撃を回避してさらに斬りつけたり、タイミング良く回避すれば必殺技が発動して敵を瞬殺できるので爽快だ。

 通常の戦闘では左手の武器はあくまでサポートの役割を担っており、遠くの敵に牽制で使用したり、攻撃の合間に織り交ぜてバリエーションを生み出していくというのが基本になる。

 しかし左手はそんなに役に立たないかというとそうではない。ステージ途中には銃で破壊しないと先に進めないオブジェクトも登場するほか、遠くから狙撃してくるものや空中を浮遊して弾を放ってくる「スカイプレーン」など、マシンガンやチャージショットで狙わないと倒せない敵が登場し、周りの状況を把握しながらどの武器が最適かを選ぶことも求められる。

 高層タワーは青色を基調にしており、パネル照明のように建物中が光っているので近未来ともファンタジーとも言えない異世界の雰囲気が充満している。先へ進むと、中ボスクラスの「ワイヤーズ」も次々と登場してくる。

 ある場所ではワイヤーズとスカイプレーンが一斉に登場し、かなりの苦戦を覚悟したのだが、ここで処刑事務所のマネージメントを担当するヴィヴィアン・スコールがバイクにまたがって登場した。ヴィヴィアンは千手観音のように16本の手を取り出し、16拳銃となる処刑モード「ヴィヴィアンファントム」で敵の軍勢に向かって笑い声を発しながら銃を乱射。サポートするとあっさり帰ってしまったが、これによって攻略が大分楽になった。

 対ヴィクター戦では、巨大な2本の腕の動きをしっかり見極めながら、隙を突いて斬りつけていくことで順調に体力を削ることができた。少々タイミングはシビアに感じたが、上手く回避すれば大ダメージを与える必殺技も発動できるので、そこまで苦戦する相手ではないだろう。戦闘を終えたあとは、依頼人のもとに処刑対象の首を持っていく。依頼人がそれを見てどんな反応をするかは、実際のゲームを見てみるといいだろう。

 なおモンドの体力がなくなったときは、即やり直しになるのではなく、専用のチケットアイテムを使うことで、助手であるミカ・タケカワの心臓マッサージを受けて復活できる。心臓マッサージを選ぶと、上空からミカが降り立ってきてペタンと座り、グーにした両手でポコポコとモンドの胸を叩き始める。プレーヤーもボタンを連打し、心拍数が戻ったら見事復活となる。他の体験者もこの演出には意表を突かれたようで、ミカがモンドを叩き始めると笑顔になり、笑い声を上げて喜んでいた。

 ストーリーや雰囲気はハードボイルドなのだが、そこかしこに奇妙なユーモアを入れ込んでいるのは須田氏ならでは。日本での発売まで2カ月を切ったが、それまで楽しみに待っておきたい。

【スクリーンショット】

(安田俊亮)