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【E3 2013】UIなどが全て最適化されたコンソール版「Diablo III」プレイレポート
コンシューマ版のハック&スラッシュはパーティゲームに新たな風を吹き込むか
(2013/6/13 18:55)
Activision Blizzardのブースでは人気ハック&スラッシュシリーズの最新作「Diablo III」のコンソール版の試遊コーナーが用意されていた。
PC版からの移植作となる本作、気になる操作性やインターフェイスの部分を中心にお届けしたい。
コントローラーでのプレイは想像以上に快適。インターフェイスもコンソール向けに最適化
試遊ブースにはPS3とXbox 360の両機種が用意され、オフラインの2人協力プレイができた。
今回は試遊バージョンということでキャラクターメイキングやゲーム序盤のプレイはすっ飛ばし、スタートボタンを押してクラスを選択するとすぐにフィールドに放り出されゲームが始まった。
まず画面を見て気づくのがPC版とのインターフェイスの違いだ。PC版は1人でオンラインプレイをすることが前提になっているので、画面下部を贅沢に使ってHPやスキルが表示されている。それに対しコンソール版はインターフェイスがグッとコンパクトにまとめられ画面の四隅に配置されている。またチャットウィンドウも見当たらなかった。
操作は左のアナログスティックで移動、右のアナログスティックで回避。RTトリガーがメインとなる攻撃スキルが割り振られており、A、B、X、Y、RBと、右手で操作する範囲のボタンにそれぞれのスキルが割り当てられている。左手で操作する範囲は移動や、回復ポーションの使用などが割り当てられていた。
他にはマップや装備を素早く切り替える機能などが十字キーに割り当てられていた。
コンソール版固有の操作としてLTトリガーに「ターゲットロック」という操作があった。文字通り攻撃するターゲット固定するという操作だ。通常時はキャラクターが正面を向いている方向を攻撃するのだが、このキーを押しながらスキルを使うとその方向に向かって攻撃する。特に遠距離スキルを使う際に使い勝手が良い。
離れた敵などを咄嗟に攻撃する際はマウス+キーボードの方が直感的な操作ができるが、移動しながら攻撃を行なうといった操作は移動ボタンと攻撃ボタンが分かれているコンソール版に軍配が上がりそうだ。
その他のインベントリや、スキルの設定や、クエストの進行状況の確認といったUIもPC版から変更されているようだ。
それでは実際のゲームプレイについてはどうだったのかというと、想像以上にしっかりとしたハック&スラッシュに仕上がっていた。
最初はマウス+キーボードで操作する様にデザインされているゲームなので、コントローラーでの操作には馴染まないと思っていた。実際に体験してみると確かに操作性はPC版と大きく異なるが、練りこまれたUIのお陰かまったく違和感を感じなかった。むしろ移動しながら攻撃しやすくなっていたりとマイナスになるどころかプラスの印象を受けた。
コンソール版「Diablo III」はハック&スラッシュの遊び方を変える
優れていると感じたのは操作性だけではない。もう1つの要素がオフラインのマルチプレイだ。
オンラインの協力プレイも非常に面白いのだが、同じ画面を見ながらプレイし、時には画面を指さしながら声を出してプレイする協力プレイには、代えがたい独特な面白さがある。
用意されていた試遊台は基本的には2人協力プレイのみだったが、1席だけ大きめのテレビと、4人掛けのソファーが用意されており、4人プレイが行なわれていた。この試遊台は常に大盛り上がりでプレーヤー達の楽しそうな声が聞こえ続けてきた。
ハック&スラッシュというと殆どがPC向けで、1人でモニターの前に座り腰を据えてプレイするというものが多く、テレビの前でみんなで座ってワイワイと楽しむというスタイルのゲームはあまりなかった。そこにPCで最も人気のあるハック&スラッシュタイトルの「Diablo III」が参入することによって、パーティゲームの1ジャンルとしてハック&スラッシュが認知される、そんな時代の幕開けを予感させるタイトルだった。
PS3版、Xbox360版の「Diablo 3」は9月3日に欧米で発売される。日本での発売は未定だ。