ニュース
【E3 2013】スクエニ、「FFX/X-2 HDリマスター」と「ライトニング リターンズ FF XIII」
「ブリッツボール」をゲーム化? 開発中のグラフィックスなどポロリ公開!
(2013/6/13 13:46)
スクウェア・エニックスは、ロサンゼルスで開催されているE3の会場から、北瀬佳範プロデューサー、鳥山求ディレクターをゲストに招いてのトーク番組「SQUARE ENIX MEMBERS EXCLUSIVE INTERVIEW:ライトニング リターンズ FFXIII & FF X/X-2 HD リマスター」、そして「俺、北瀬だけど質問ある?」を「スクエニChan! in E3」の特別番組として生放送で配信した。
「SQUARE ENIX MEMBERS EXCLUSIVE INTERVIEW:ライトニング リターンズ FFXIII & FF X/X-2 HD リマスター」
「SQUARE ENIX MEMBERS EXCLUSIVE INTERVIEW:ライトニング リターンズ FFXIII & FF X/X-2 HD リマスター」では、パーソナリティは安元洋貴さんではなく、現地の女性司会者が質問をし、北瀬氏と鳥山氏がこれに答えるという形で番組は進行。コミュニティからの質問に北瀬氏が「ブリッツボールをゲーム化したい」とコメントしたり、ラストでは開発中のグラフィックスが公開されるなど、ライブ感あふれる内容となった。
まず、「FF X/X-2」をHDリマスター化した理由について問われた北瀬氏は、それまでのシリーズ作品はプレイステーションアーカイブスやスマートフォンなどで遊ぶことができるが、「FF X」はプレイステーション 2用タイトルということもあり、気軽にプレイできる環境が無いという点に着目。HDリマスター化して喜んでもらえるのではと思い商品化を決意したという。
北瀬氏は「FF X」の発売当時のクオリティについて「10年前は考えられなかった。これを今の時代はPlayStation Vitaで持ち出して遊ぶことができるのは、HDリマスター化を行なったメリット」と商品化について語った。
今回のHDリマスター化について鳥山氏は「今後、いつ、どの作品がHDリマスター化されるかわからないので、データのバックアップは取っておこうと思います」とコメントし笑いを誘う一場面も。また、「当時はプランナーがイベント闇にゲームをごりごり作っていたが、今ではツールを使って簡単にいいものを作れる一方で1人では完結しない一面も出てきた。今後はツールを使って制作する一方で、クリエイターの個性を出せるようにしたい」と振り返った。
一方で、コミュニティからの「ブリッツボールをモバイルでマルチプレーヤーゲーム化する予定は?」との問いに北瀬氏は、「良いアイディアですね! 頂きます」とコメント。インターフェイスをタッチスクリーンにあわせたものに変更するなどの問題もあるが、「将来的にはやりたい」とゲーム化に前向きな姿勢を見せた。
ゲームの制作は現在も進行中で、未だ調整中。キャラクターのモデリングはこだわりのポイントで最後まで調整していくという。発売日についても、「遠くないうちに発表できると思う」としながらも、まだ公開できないとした。
「ライトニング リターンズ FF XIII」について鳥山氏は「今作でライトニングは神に近い存在となっているが、なぜそんなに強くなったのか? とか苦しみなど人間的な部分などいろいろと表現したい。かっこよさ、美しさ、切なさ……色々な魅力を伝えたい」と作品のテーマを説明。「ライトニング リターンズ FF XIII」はクリスタル神話に基づく作品だが、1作目では壮大な神話の中の一部分しか描けなかったと言い、その全てを描きたかったため、シリーズとして制作が続けられているという。
バトルについては、ATBがよりスピードアップしたスタイルとして組み込まれるという。3つのスタイル(ウェア、武器、盾をセットしたもの)を瞬時に切り替えながら、敵に対して何が1番有効なのかを考えながらバトルを進めていくことになる。アクション的なスピード感と戦略性がマッチしたバトルシステムのようだ。
チェンジできるウェアはグラフィックスが反映されるだけでなく、それぞれに特徴的な能力が備わっており、その数80種類以上。さらには細かくパーツ分けされており、カラーチェンジも可能とあって、自分好みのライトニングを作ることができるという。
ちなみに北瀬氏はこの放送の前まで、コスチュームなどについて打ち合わせをしていたそうで、スタジオに資料を持ち込み、司会者に見せていた。その中で司会者がウェアに反応。初めは司会者だけに見せていたが、「いいか!」と視聴者に開発資料を公開する“ポロリ”が発生。ライブ感あふれる放送となった。
ストーリー的には「FF XIII」を締めくくる大団円となる予定で、シリーズのメインキャラクターは登場し、様々なドラマが描かれるという。パッケージで全てが完結するため、追加のダウンロードコンテンツで追加のボスが登場したり、追加のエピソードは配信されないという。ただ、白魔道士や黒魔道士といった過去の「FF」シリーズで人気のあったウェアなどが「要望があれば検討するかもしれない」という。
このほかにも、「召還獣は登場するか?」の問いには「前作で失われたので登場しないが、クエストでその秘密が描かれる場面はある」などストーリーの一端が明らかにされるシーンもあった。
最後に鳥山氏は「ライトニングを好きになって欲しい」とアピールして締めくくった。なお、番組の中盤では「ライトニング リターンズ FF XIII」において前作、前々作のセーブデータ特典が検討されていることが明らかになった。PS3にセーブデータが残されている場合、それぞれの作品で着ていたウェアを最初から身につけることができるという。
「俺、北瀬だけど質問ある?」
続いて放送された「俺、北瀬だけど質問ある?」は、Twitterなどで寄せられた質問などに北瀬氏と鳥山氏が応えるという内容。比較的ゆるい進行だったが、面白いところで話が盛り上がるなどファンにとってはたまらない内容だった。
北瀬氏はライトニングについて「ツンデレの主にツンの部分ですよね。そこがカッコイイ。男以上に男らしい女性キャラ」と表現。ただ、このカッコイイという点では、北瀬氏だけでなく比較的世界中のファンにとっての共通項のようだ
また、ホープとの関係性についても触れられた。「FF XIII」はホープの成長譚と言うこともあり、「ホープの成長を見守るライトニングといったストーリー構成。ライトニングはホープに対して、母親というか弟を見る感じ」と説明。
また面白いところでは警備軍の給与について触れられ、「ライトニング リターンズ FFXIII」において現在ギルの調整(物価など物の値段付)が行なわれていることが明かされた。ちなみに宿泊施設が3,500ギルで、現在の物価に照らし合わせるとだいたいこの世界の物価がわかるだろうとコメント。
ストーリーについては、前番組でも触れられたとおり「FF XIII」の完結編。「ライトニングを幸せにするために完結させる」と力強く言い切った。これは前作の終りで色々な悲しみを残しているため、ファンも不安に思っているようだ。ライトニングが頑張ることで、他のキャラクターも幸せになると言い、大団円となる予定のようだ。
ウェアについてだが、戦闘の報酬やショップなどで購入することができる。このウェアだが、前述の通り80種類以上用意され、カラーチェンジなど細かくカスタマイズすることが可能だが、なんと、それだけではないという。ウェアを変えることで勝利のポーズが変わるのだという。
実は今回のE3ではウェア「ミスティウィザード」が用意されていたが、この勝利のポーズがこれまた色っぽいものだったという。しかしプレス陣から「ライトニングはこういったポーズは取らないのでは?」といった意見が聞かれ、この場で封印。今後差し替えになるという。ちなみに、差し替えられるモーションも可愛らしいもので、北瀬氏によればこれもまた良いという話しだった。
このほかにもやられキャラとして有名なサハギンの変遷など、意外に盛り上がり、時間を数分延長するほどの盛り上がりを見せた。