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「Electronic Entertainment Expo 2013(E3 2013)」開幕直前レポート

新たな次世代機戦争を迎えたE3。今年は「Call of Duty: Ghost」のライブ放送からスタート!

6月11日~13日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 米Entertainment Software Association(ESA)が主催する世界最大規模のゲーム関連のトレードショウ「Electronic Entertainment Expo 2013(E3 2013)」が、現地時間の明後日6月11日よりスタートする。明日6月10日からは、毎年恒例となっている大手メーカーのプレスカンファレンスが始まり、実質的なE3の幕開けを迎える。本稿では急ピッチで設営が進められている会場の模様と、今年の見所を紹介したい。

ActivisionはE3前々日の午前中に「Call of Duty: Ghost」のライブストリーミングを実施した。記事はこちら
Los Angeles Convention CenterのWest Hallは例年通りSCEAが飾った
出展社不明ながら、West Hall手前に鎮座している米陸軍の名機M4シャーマンが展示されている。1944年にオマハビーチに上陸した第741戦車大隊A中隊のマーキングがまぶしい
サウスホール正面は、スクウェア・エニックスが占拠。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」(上)、「KINGDOM HEARTS -HD 1.5 ReMIX」(左)、「Thief」(中央)、「Murdered」(右)

 今年の注目はなんと言っても次世代機だ。SCEAはプレイステーション 4、MicrosoftはXbox Oneという生まれたてほやほやの次世代機をひっさげて今年のE3に望む。共にすでにゲームコンソールそのものの発表は済ませているため、E3のプレスカンファレンスでは、具体的なハードウェアの性能や機能、各種ソフトウェアサービス、そしてキラーコンテンツの発表が行なわれる。注目の価格や発売日まで発表されれば御の字だが、業界慣習的にE3では見送り、ホリデーシーズンの発売ギリギリまで引っ張りそうだ。プラットフォーマー2社のプレスカンファレンスは、例年通り、全世界に向けたライブ放送も行なわれるので、ゲームファンは是が非でも見逃さないようにしたいところだ。

 プラットフォーマーの一角を担う任天堂は、すでに発表されているように今年はプレスカンファレンスを行なわない。その代わりに、ニンテンドーダイレクトのE3版を、現地時間11日の朝7時より行なう予定で、同社の最新モデルであるWii Uおよびニンテンドー3DSの最新タイトルの発表が予定されている。

Xbox E3 2013 Media Briefing
現地時間6月10日9:30、日本時間6月11日1:30

The Download: EA's 2013 Press Conference
現地時間6月10日13:00、日本時間6月11日5:00

Ubisoft E3 2013 Media Briefing
現地時間6月10日15:00、日本時間6月11日7:00

Sony PlayStation E3 Press Conference
現地時間6月10日18:00、日本時間6月11日10:00

Ninetndo Direct @ E3 2013
現地時間6月11日 23:00

SQUARE ENIX PRESENTS
現地時間6月11日16:00~、日本時間6月12日8:00~

 次世代機以外での今年の変化と言えば、ライブストリーミングを行なうメーカーが増えているところだ。10日にプレスカンファレンスを行なうメーカーはもちろんのこと、今年は、既報のように本日9日の朝にActivisionが「Call of Duty: Ghost」に特化したライブストリーミングを配信したほか、スクウェア・エニックスはE3の会期中に3日連続で現地よりライブ放送を行なうなど、ブース情報をダイレクトにゲームファンに伝えるメーカーは増えている。熱心なゲームファンにとっては寝不足が続く4日間となりそうだ。

 ライブストリーミングがあまり当たり前になってしまうと、メーカーとしては高い出展費を払って出展する意味がなくなり、メディアも高い出張費を捻出して取材する意味が薄れるため、E3そのものの形骸化が懸念されるところだが、その一方で、ゲームファンは好きなゲームの情報がより早く、ダイレクトに得られるため、業界の活性化という点では大いに歓迎できるし、一部のメディア、関係者に限定せず、誰でも情報にアクセスできるという点で、これまでになく開かれたトレードショウになったとも言える。

 この流れが今後どのように作用するかは未知数だが、ゲームファンもE3の参加者のひとりになった気分でこの4日間を楽しみたいところだ。弊誌では本日以降連日現地レポートを行ない、独自の取材に基づいてライブストリーミングではわからない情報やライブストリーミングされないタイトルに関する情報も積極的にお届けしていくのでぜひご注目いただきたい。

【会場外の様子】

【会場ロビーの様子】

【会場外はスクウェア・エニックスが占拠】
会場周辺の幟やポスター、バス停の看板などはスクウェア・エニックスが占拠していた。タイトルは「LIGHTNING RETURNS : FINAL FANTASY XIII」と「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」の2タイトル

【HOTEL FIGUEROAは映画の看板】
E3伝統となっているHOTEL FIGUEROAのポスターは、今年は両面ともゲームではなく、映画だった。たまたま偶然なのか、意図的なのかは不明ながら、時代の流れを感じさせる広告だ

(中村聖司)