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「SDGO」、アップデート「変わる世界」先行体験レポート

カスタムパーツにより無限に広がる遊び方を体験。新機体「ベアッガイ」も紹介

5月29日アップデート予定

 CJインターネットジャパンは、Windows用オンラインアクションゲーム「SDガンダム カプセルファイター オンライン」(以下SDGO)において、5月29日に大型アップデート「変わる世界」を実装する。

 アップデート内容は多岐に渡るが、特にユニットの性能を自分好みにカスタマイズできる「カスタムパーツ」の追加と、これまでの「SDGO」の大きな特徴の1つであったグー・チョキ・パー属性の撤廃が大きな変更内容だ。

 「カスタムパーツ」の導入では、「もっと速く移動したい」や「もっと打たれ強い機体にしたい」といったプレーヤー好みのユニットに仕上げることができ、そしてグー・チョキ・パーの3属性の廃止によって、ダメージやブーストの補正がなくなる。この2つの大きな変更によって対戦時に3属性のバランスを考えてユニットを選択する必要がなくなり、より自由なユニット選択と自分なりのスタイルによるプレイが可能になる。

 アップデートでは「変わる世界」という名が示す通り、まったく新しいプレイフィールを感じられる。これらの追加・変更点は既存のプレーヤーはもちろん、新規プレーヤーにとっても大きな影響を与えるだろう。

 今回はアップデート前に新バージョンの「SDGO」を体験できたので、先ほど紹介した2つの要素を中心にレポートしていきたい。

“得意”を伸ばすか“苦手”を補うか。「カスタムパーツ」システムで自分なりの戦い方を

カスタムパーツの種類は多岐に渡る
カスタムパーツの組み合わせでユニットの特性が大きく変わる

 「カスタムパーツ」システムとは、所持するユニットに様々な効果を与えるパーツを装着し、ユニットの特性を大きく変化させるシステムだ。

 これまでの「SDGO」にも好きなパラメーターを伸ばせるというカスタム要素はあったが、カスタムパーツシステムではよりダイナミックにユニットのカスタムができる。

 例えばユニットの移動速度・ブースト速度を上げるパーツや、射撃武器のリロード速度を上げるもの、ユニットのHPを上昇させるパーツといった様に豊富に用意されており、パーツ数の合計は261種類にも上る。

 そのパーツの中からユニット毎に設定されたスロット数の数だけパーツを装着させるというシステムだ。1度装着したパーツを外して、再度パーツを付け替えることも可能だが、付け替えるたびに少額のゲーム内通貨が必要になる。

 使用できるカスタムパーツの種類は最初は少なめで、ユニットのレベルアップにあわせて徐々に解放されていくというシステムになっている。このシステムにあわせてオーバーカスタムも廃止された。

 これ程多くのパーツがあってはどの様なパーツを装備すれば良いか悩んでしまうプレーヤーも居るかもしれないが、カスタムパーツには「格闘」、「装甲」、「射撃」、「突撃」、「重装」、「強襲」、「支援」という7つの系統があり、その系統の中からパーツを選んでいくので、大枠の中から更に自分のイメージ通りにカスタマイズしていくことができる。

 今回はいくつかのユニットでカスタマイズパーツを使用してみたのだが、ユニットの性能が大きく変わってしまうものも多かった。

 例えば「ジョニー・ライデン専用高機動型ザクII」という素の状態でも移動速度が速いユニットがある。このユニットに「強襲型」の系統の移動速度アップのパーツをメインに装着すると、移動速度が更に上昇しこれまでの「SDGO」では見られなかった高い移動速度を実現することができた。これまでは歩行移動で敵の銃弾を避けるのは現実的ではなかったが、このスピードなら避けられるのではないかと感じさせられるほどだ。

【中距離武器の攻撃速度に特化した「ジョニー・ライデン専用高機動型ザクII」】

 他にもマシンガン系の武器を持つユニットに弾速をあげるカスタマイズパーツをつけてみたところ、ただでさえ速いマシンガンの弾が更にスピードを上げ、言葉通り目にも止まらぬ速さになった。

 しかしカスタムパーツはステータスを向上させるだけではなく、マイナスの効果をあわせ持ったものが多い。例えば先ほど紹介した移動速度アップのパーツには、機体のHPがマイナスになるという効果も付いている。つまり移動速度を上げれば上げるほど、打たれ弱いユニットになっていくということだ。

 弾速を上げるパーツも同様にリロード速度が減少するというマイナス効果がついていて、時間単位で見ると総ダメージ数は変わらないという調整がなされている。

 これには今回のアップデートのコンセプトの1つに「ユニット性能の均整化」というものがあるからだ。単純にカスタムパーツをつければユニットが強くなってしまうため、カスタムパーツの有無によって大きな性能差が生まれてしまう。マイナス効果もあわせて持つことで、総合的なユニット性能に差がつかない様なシステムになっているのだ。

 カスタムパーツを選ぶコツとしてはまず自分なりのバトルスタイルを設定することが重要だろう。まず射撃武器をメインに戦うのか、近接武器をメインに戦うのか等の大枠を決める。仮に射撃武器をメインに戦うなら、「AIMに自信があるので1発1発のダメージを上げる」、「素早く弾をばら撒く為に弾速を上げる」など詳細を詰めていくというのがオススメだ。

 もう1つのやり方としてはユニットの性能をベースに考えるやり方だ。ユニットの長所を更に伸ばして尖った性能のユニットにするのか、短所を補って弱点のないユニットにする、といった方法になる。例えば先ほど登場した「ジョニー・ライデン専用高機動型ザクII」はユニットの移動速度などが上昇する「真紅の稲妻」というスキルを持っている。ここに移動速度が上がるカスタムパーツを組み合わせることでユニットの長所を更に伸ばせるというわけだ。

 「カスタムパーツ」システムはプレーヤー毎に千差万別のユニットが生まれる可能性を秘めている。これまでパッとしなかったユニットもカスタムパーツの組み合わせ次第では強力なユニットに生まれ変わる可能性がある。ぜひ何度も試行錯誤を繰り返し、自分なりのベストな組み合わせを見つけて欲しい。

【スクリーンショット】
各系統ごとに豊富なカスタムパーツが用意されており、ユニットレベルが上がるにつれて順番にアンロックされていく

グー・チョキ・パーの属性を撤廃。各ユニットのパラメーターがより平均化に

ユニットのステータス画面からグー・チョキ・パーの属性の表示がなくなっている
ステータスも4種類に整理されている

 もう1つの大きな変更点がグー・チョキ・パーの属性撤廃だ。

 これまでの「SDGO」では近接格闘型のグー属性、万能型のチョキ属性、遠距離射撃型のパー属性という3つの属性のいずれかが機体ごとに設定されていた。

 各属性は三すくみの関係でパー属性の機体がグー属性の機体に攻撃するとダメージに補正がかかり大ダメージを与えられる、逆にグー属性の機体が攻撃するとダメージに補正がかかり与えるダメージが少なめになるといった具合だ。

 またブーストゲージにも補正がかかっており、グー属性の機体は横方向へのブーストゲージが長めになり、回復も早くなるという様な補正がかかっていた。この仕様は「SDGO」の対戦を奥深くする要素の1つだったのだが、逆に初心者にとっては機体選びも考慮しなければならず、対戦へのハードルを高める要素にもなっていた。

 今回のアップデートでは機体の武装や特徴は生かしつつ、若干のパラメーター調整を行なった上で属性が撤廃される。この属性の撤廃により、今後は完全にユニットの性能差のみがダメージに影響することになり、またブーストゲージへの補正もなくなった。この変更によって機体全体のステータスが平均化され、よりシンプルに好きな機体を選びやすくなった。

 先ほど紹介したカスタムパーツの導入に加え、3属性の撤廃によるステータス平均化によって、すべての機体が活躍するチャンスがより増加している。今回の大型アップデートの大きな変更点は以上だが、今後も更なる大型アップデートを予定しているのだという。

 システムの根幹まで変わる大規模アップデート「変わる世界」。これから「SDGO」をプレイするユーザーはもちろん、これまで「SDGO」をプレイしていたが離れてしまったというユーザーも、ぜひ1度プレイしてみて、ユニットを自分なりにカスタマイズする楽しさを体験してみて欲しい。

【スクリーンショット】
同じ環境で攻撃した際のダメージ比較。左がアップデート後で右がアップデート前の様子。アップデート前は補正がかかりダメージが大きくなっているのがわかる

縦笛からはビームが、ランドセルからはミサイルが。新ユニット「ベアッガイ」!

見た目のインパクトがすごい「ベアッガイ」

 「変わる世界」では、アップデートに合わせて新ユニット「ベアッガイ」が登場する。「ベアッガイ」は「模型戦士ガンプラビルダーズビギニングG」に登場するガンプラで、「アッガイ」のボディをベースに“クマ”な感じに改造されているというもの。劇中では女の子のノヤマ・リナが持つガンプラとなっており、背中にはランドセル、右手には縦笛を持っている。

【武装変更前】
武器1:「格闘」(近距離)
武器2:「ビーム縦笛」(中距離、ビーム属性)
スペシャルアタック:マップ兵器型

【武装変更後】
武器1:「メガ粒子砲(目)」 (遠距離、ビーム属性)
武器2:「6連ミサイルランチャー」(中距離、実弾属性)
スペシャルアタック:全弾発射型

【共通】
スキル1:機動性アップ
スキル2:初心者ガンプラビルダー(ユニークスキル)

 頭部からは目から「メガ粒子砲」が発射され、ランドセルからはミサイルが、縦笛からはビームが飛び出る。

 ダッシュをするときは手足をバタバタとさせるモーションが入るなど全体的にシュールな印象だが、装備武器は近距離から遠距離までオールマイティに戦えるという使い勝手のいい機体で、性能も高めだという。

【新ユニット「ベアッガイ」】
クマ、ランドセル、縦笛とコミカルな要素満載だが高性能なユニット
【「ベアッガイ」ムービー】

【その他の変更点】
戦闘中にTABキーを押すと全体マップが表示される。またこれまでは表示されていなかったシールドの残りHPが表示されるなど戦闘インターフェイスにも改善が加えられている

(八橋亜機)