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「MHF-G」開始直前! 新モンスター先行体験会開催

杉浦プロデューサーがG級システムの疑問点を解説

4月14日 開催

会場:スペースクリエイト自遊空間BIGBOX高田馬場店

 カプコンが開発・運営するXbox 360/Windows用オンラインハンティングアクション「モンスターハンター フロンティアG」(MHF-G)の先行体験会が、4月14日にスペースクリエイト自遊空間BIGBOX高田馬場店にて開催された。

 「MHF-G」は4月17日にG級を解禁し、サービス開始6年目にしてタイトルを変更することになる。今回のイベントは兵庫と東京の2会場で開催され、各会場ごとに抽選で選ばれた200名のプレーヤーが参加。「MHF-G」の新モンスター「ポカラドン」の狩猟体験と、運営スタッフによるプレゼンテーションが行なわれた。

「MHF-G」に関するQ&A

プロデューサーの杉浦一徳氏

 東京会場のプレゼンテーションには杉浦一徳プロデューサーが登場し、「MHF-G」の最新情報を伝えた。まずは「MHF-G」に向けて、これまでにプレーヤーから寄せられている質問に答えた。

Q:秘伝・覇種・狩護防具はG級では役に立たなくなるのか?

A:G級でもきちんと使えるよう調整中。

Q:既存の防具にプラス補正がかかるなら、また秘伝防具一択になるのでは?

A:そうならないよう調整していく。それは秘伝を殺すという意味ではなく、他のものを活用できるようにするという方向で調整する。

Q:G級で「元気のみなもと」や狩人応援コースが必須になるのではないかと心配です。

A:G級は覇種より強いという想像から言われているのだと思うが、覇種よりは若干弱めに調整している。腕のいいハンターの方にはややぬるいスタートになると思う。でも徐々に強くなっていく。狩人応援コースが残ったのは上司の指示(笑)。

Q:HC素材を使う生産で失敗するのは厳しい。

A:HC素材を使用するレベルの武器防具の強化は必ず成功するようにした。

Q:HCは罠や状態異常が効きづらく、武器の特色が薄くなっていた。

A:G級は状態異常が効きやすく、罠の時間も調整している。狩りの仕方が色々できるようにしている。

Q:秘伝防具や覇種防具の強化先は実装される?

A:4月17日には実装しない。「G2」か「G3」の辺りになるか、それより前倒しになるか検討中。「MHF-G」は大型アップデートというレベルではない調整をしているので、4月17日以降に皆様の意見をお聞きして、他に優先順位の高いものがあればそちらを優先するので、状況を見て実装する。

Q:大討伐のG級対応、進化武器の派生先は?

A:進化武器の強化先は検討中。どれくらいの強さにするのがいいのか悩みながらやっている。「G1」の時点で強さを設定しても、「G2」以降だと弱いということになりかねないので、悩んでいるところ。やらないということではないので安心して欲しい。

Q:シジルの生産や取り外しに課金要素はあるのか?

A:現状は予定していないが、今後は色々見ながら検討する。課金すれば答えを買えるのではゲームにならないので、課金要素にするにもハードルは高い。

Q:ガンランスは強くなるのか?

A:斬属性の補正が95%から100%になる。防御ができるなど融通が利く武器は、太刀など攻撃に特化した武器に比べると特性が死んでしまうので、強さ一辺倒の調整にしたくないというチームの考え。しかし今は火力の高い武器で全員で殴るゲームになっていて、火力のない武器はお客様の評価が低い。どういう遊び方を考えるのかはチームのテーマ。効率を考えざるを得ないのは我々のバランス調整の責任だが、毎回そういう議論はしている。

「MHF-G」のさまざまな疑問に回答。先行テストの結果を踏まえて、当初の発表からいくつか変更が加えられている

G級武具などシステムの最新状況を紹介

秘伝書を持っていない武器種でもG級クエストには参加可能

 続いてG級のシステムについての解説が行なわれた。まずG級に昇級する条件として、HRとSR1つが999になっていることとなっているが、G級クエストには秘伝書未取得の武器種でも参加できる。

 次に既存の防具のG級クエストでの挙動について。狩護防具はHC・天嵐・覇種武器を装備時には、防御力アップやダメージカットが発動。覇種防具もスキルランクアップ効果や攻撃力アップ効果が付く。

覇種防具や狩護防具はG級でも従来どおりの性能を発揮する

G級武具はレア度ではなくGRで表記される

 G級武具のレア度については、GRに変更される。先行テストではマイナスのランク差補正があったが、これは撤廃される。

 G級武器においては、強化に使う「シジル」の効果が先行テストでは説明不足でわかりづらかったため、詳細な効果が書かれるようになった。またG級武器はLv20まで強化が可能で、Lv10までは必ず強化が成功するが、その先は失敗する可能性がある。

 G級防具は3部位装備するとスキル枠が1つ、5部位なら2つ増え、最大12個に広がる。また最終強化したG級防具は装飾品に変換できるのが特徴で、「今までと違う形で装飾品や防具を作るサイクルを目指した」としている。これに合わせて、防具の生産に必要な素材や費用は従来の1/4程度にし、ハードルを低くしている。

G級武器は強化することで性能が伸び、途中で斬れ味ゲージもよくなる。これまで少なかった火属性の双剣やランスが加わるのは嬉しい
G級防具はスキル枠拡張や装飾品化など、従来とは大きく異なる仕組みになっている

 次にネットカフェ関連で、「Nの塊」を使った武器について。「カリバーン」シリーズの強化派生に、ついに「エクスカリバー」が加わる。睡眠に加え、新属性である光属性が付与されたHC武器となる。強力な反面、強化には「Nの塊」が80個必要で、最初から数えると190個(ネットカフェ760時間利用に相当)。杉浦氏は「この武器はネタなので、本気で760時間接続して欲しいと思っているわけではない。ネットカフェの象徴的な武器として作っている」と説明した。

「Nの塊」の使用数で毎度笑わせてくれる「カリバーン」シリーズが、ついに公約どおり「エクスカリバー」になった

 次はコラボ企画について。「Fate/stay night」とのコラボを紹介するムービーは現時点までに257,000回以上再生されており、「MHF-G」のイメージトレーラーよりも1桁多く見られているほど注目されている。また初音ミクとのコラボでは専用サウンド付きの武器を用意。こちらは杉浦氏が「ネタはネタとして笑っていただければ」と語った。

ユニークなコラボが各種予定されている

「フォワード.5」までの各種データを公開

 「MHF-G」の話はここでいったん終了し、現状の「フォワード.5」でのデータが紹介された。各武器の秘伝書所持者数では、双剣が最も多く、次いで太刀、弓となっている。太刀は「フォワード.4」時点では5位だったが、急に所持者が増えた格好だ。逆に所持者が少ないのは、ヘビィボウガン、ガンランス、狩猟笛となっている。

 ところが各武器の平均SRを比較すると、1位がヘビィボウガンとなる。次いで弓、双剣という順位。下位はガンランス、片手剣、狩猟笛となっている。なお全ての武器種で秘伝書を所持している人は、「フォワード.4」から「フォワード.5」の間で62%増加したという。

秘伝書所持者数と平均SRのグラフ。概ね一致しているようで、ヘビィボウガンだけは異質な結果に

 覇種クエスト受注数ランキングでは、1位が「オディバトラス」で、以下「パリアプリア」、「ゴルガノス・アルガノス」、「ドラギュロス」、「テオ・テスカトル」、「UNKNOWN」という順番になった。配信初日の受注数だけ見ると、内容が伏せられていた「ゴルガノス・アルガノス」が1位という結果。「UNKNOWN」に関しては、事前に登場していたこともあり受注数が減ったということだ。なお覇種については今後も大型アップデートのタイミングで追加したいとしている。

覇種モンスターのクエスト受注数ランキング。1位はやはり「オディバトラス」
覇種はさらに追加される予定

 オフラインイベントとして開催されてきた「VS.トーナメント」については、店舗主催で開催できるインフラを整えたとしている。今年からは店舗単位での開催が可能となり、全国で「VS.トーナメント」ができるようになる。賞品も従来の片手剣とは異なるものも追加するとしている。

 そして「MHF」として最終日となる4月16日には、オンラインでのイベントが予定されている。内容は、杉浦氏が16日18時から全てのサーバーを回り、節目の挨拶をするという。詳しい内容は当日のお楽しみ。

店舗単位で「VS.トーナメント」が開催可能になった。地方での開催も増えそうだ
「MHF」最終日は杉浦氏がオンラインで何かのイベントを開くそうだ

 最後に杉浦氏からの挨拶が行なわれた。「2006年から開発を始め、2007年にサービスを開始し、今回、『MHF-G』に生まれ変わることになった。サービス当初は後発で、新米の運営をしているゲームだったが、7年経って中堅に入ってきた。他のゲームで遊んでも、最後は『MHF』に戻ってくるというゲームにしたい。『MHF』はカプコンのオンライン事業が存在する限り続けていく。このゲームで遊んでいてよかったと言ってもらえるように頑張るので、今後も7年、8年とお付き合いいただきたい」。

 なお「MHF」では、4月17日の「MHF-G」実装メンテナンスまでの間、全ての有料コースを無料開放している。以前プレイしていた方も今なら無料でプレイできる(Xbox 360版はXbox LIVE ゴールドメンバーシップが別途必要)ので、6年で変化したゲームを体感していただきたい。

【「ポカラドン」体験会】
いきなり討伐するチームもあったが、倒されてしまったり、時間切れ(体験会は10分)になってしまうチームも。さっそく新アクションを使いこなすハンターもいて、観戦も見所満載だった
Amazonで購入

(石田賀津男)