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「ニコニコゲームマスター with COD BOII」決勝大会が開催
決勝戦は時間無制限、100キル1本勝負。260人の頂点の行方は!?
(2013/2/18 00:00)
ニコニコ動画は2月16日、六本木ニコファーレにて「ニコニコゲームマスター with COD BOII」の決勝大会が開催した。このイベントは、スクウェア・エニックスのプレイステーション 3/Xbox 360/Windows/Wii U用FPS「コール オブ デューティ ブラックオプス II(以下、「COD BOII」)」の国内大会で、オンライン予選を勝ち抜いた24名のプレーヤーが全国1位を賭けて戦った。
ニコファーレには200人のギャラリーが集まった。会場では選手達のモニタ映像が映し出され、さらに実況でのコメントも同時に写しだされた。コメントを求められると選手達は緊張しながらも軽口を言ったりした。ギャラリーは女性の姿もあり、選手を応援する黄色い声を上げるなど、とても盛り上がったゲーム大会となった。
周りは全て敵という中で、ギリギリの戦いを繰り広げる選手達
「ニコニコゲームマスター with COD BOII」は2月2日に予選が行なわれた。予選では260名のプレーヤーが24のブロックに分かれて戦い、それぞれのブロックを勝ち抜いたプレーヤーが会場で戦いを繰り広げた。
今回の大会のルールは「フリーフォーオール」。すべてのプレーヤーが敵となる。キル数の多いプレーヤーで順位を決定する。制限時間は5分で、1人のキル数が30に達した場合でも終了となる。1回戦、セミファイナル、そして決勝戦の3戦で優勝者を決定する。
「COD BOII」ではプレーヤーキャラクターを強化する「Perk」や、Perkを強化する「Wildcards」さらには様々な武器のアタッチメントなどで細かくカスタマイズできる。どんな武器を、どのような能力で、どう使っていくか、そして全ての人が敵というフリーフォーオールというルールに合わせた組み合わせで戦いに挑んでいった。
また、「COD BOII」には“スコアストリーク”というルールに大きな特徴のあるシステムがある。敵を倒すなどの様々な行動でスコアを得て、そのスコアを使って爆撃要請など様々なアクションを行なうことができるが、今回は様々な報酬をランダムで投下する「Care Package:救援物資」のみとなる。この要素が戦場にどのような影響を与えていくだろうか。
イベントで解説を担当したのは本作のローカライズプロデューサーを務めたスクウェア・エニックスの塩見卓也氏。塩見氏は予選も全部見て決勝戦に臨んだという。さらに「COD BOII」のストーリーモードの悪役ラウル・メネンデスを演じた白熊寛嗣氏や、ファリドを演じた岡林史泰氏といったゲストも参加した。
参加者の実力は伯仲しており、狭い空間で激しい戦いが繰り広げられた。他の人を倒しても、後ろから倒されたり、スピィーディーな展開となった。激しい戦いに会場もヒートアップし、解説者、ゲスト共にテンションが高いイベントとなった。サブマシンガンのMP-7を使う人が多く、スカーというアサルトライフルも人気だった。
1回戦は「レイド」ハリウッドのセレブの住居で、建物の周りの入り組んだ通路や、車が止められているガレージなど障害物の多い場所での撃ち合いが多かった。セミファイナルは「キャリアー」という空母を舞台としたステージ。広めのステージで、甲板上にも艦載機や荷物などがおいてある。こちらは通常スナイパーの多いステージだが、大会ではサブマシンガン、アサルトライフルで走り回って撃ち合う展開となった。
塩見氏は「予選はやはり実力の差があって、タイムアップではなく30キルで勝利する人が多かったが、その勝ち抜いた人がここにいる。いったいどんな展開になるか予想がつかない」と語った。ゲストからは「エイムはええ!」、「俺と全然速さが違う」、「すごいなあ」という感じで、展開する激しい戦いに、ゲスト達も夢中になっていた。
参加者の中には迷彩服を着ている様な気合いの入った人達もいた。全身に草状のものがついた狙撃用の装備「ギリースーツ」を用意している人も。実況用のカメラに向けて笑いかける人もいたが、それが隙になってしまうこともあった。参加者はコメントを求められると「緊張して実力が出せなかった」という人も多かったが、「途中から作戦を変えて、うまくいきました」という冷静なコメントをする人もいた。
決勝戦は「時間無制限、100キル」で実施。勝利の行方は誰の手に?
ファイナルではこれまでの戦いを勝ち残った8人のプレーヤーが、マップ「ハイジャック」でぶつかった。このマップは豪華なクルーザーを舞台とした比較的狭いステージとなる。ルールは時間無制限で、100キルを誰かが達成した時点で終了となる。これまでの戦いは30キルだったが、実力が伯仲しているため誰もそこまでには到達できず、5分のタイムリミットになってしまっていた。今回は時間無制限ということで、100キルはどれだけ時間がかかるのか、力が拮抗している中で何処まで集中力を維持できるかも戦いの鍵となった。
きわめて狭い場所で、倒し倒される展開の早い戦いが繰り広げられた。再出現のポイントに待ち構えて攻撃するのが有効だが、それを狙うポジションすら安全ではない。敵がくるルートを限定しやすい船の先の部分が有利なポイントとなるが、ここの支配権を巡っての戦いも熾烈だった。まずスコアで最初に突出したのはぐっさん選手、しかしすぐつぐみ選手が並んだ。
ぐっさん選手はそこから盛り返し、50キルを最初に達成する。しかしそこから数人の選手が追いすがり、そしてア(ト)ム選手が“覚醒”ともいうべき活躍を見せ始め、他の選手を突き放し、77キルを達成したときに会場は大きく盛り上がった。そのままア(ト)ム選手の勢いは止まらず他の選手を近づかせないまま、見事100キルを達成した。ア(ト)ム選手には優勝賞金10万円と、iPadが贈られた。
塩見氏は「これまでこんなに盛り上がった『CoD』の対戦大会はなかったと思う。選手は誰が優勝してもおかしくないほどレベルが高かったし、スタッフ、会場の皆さん、リスナーの方が盛り上げてくださった。機会があればまたこんな大会をやりたいです」とコメントした。
ニコニコ動画の実況チャンネルと連動したイベントはとても盛り上がるのは、番組という形での構成もしっかりしていることはもちろん、通常のゲーム大会とは異なり、実況や動画投稿で来場者やリスナーが選手達に対して知識を持っている点も大きいと感じた。各選手は迷彩服などのコスプレをしてきたり、面白いネタを考えていて、“出演すること”に対して積極的だ。ゲームのプロモーションとしてもユニークであり、「ゲーム大会」を行なうのに適しているなあと、改めて感じた。このような形のゲーム大会が日本でももっと盛んになって欲しいと願うばかりだ。
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