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PS Vitaクローズドβテストレポ―ト「ファンタシースターオンライン2」

操作はフロントタッチ操作も上手く活用。チャット入力モードも斬新な工夫で快適!!

操作はフロントタッチ操作も上手く活用。チャット入力モードも斬新な工夫で快適!!

他プレーヤーを選択してのキャラクターメニュー呼び出しをはじめ、各所にフロントタッチ操作が上手く使われている

 操作は、基本的にPC版をゲームパッドでプレイしている時とほとんど違いはない。左右のアナログスティックによる移動と視点操作、ボタン操作による各種アクションがしっかり行なえた。方向キーでTPS視点にも切替可能。PC版でゲームパッド派の人はすんなり馴染めるだろう。

 また、操作の一部にフロントタッチ操作を上手く使っていて、例えばサブパレットにセットしたクラススキルやアイテムはタッチ操作で使用する。PC版だとキーボードの1~0キーで操作していた方が多いかと思うが、感覚的にはそれに近い。

 右上に表示されるレーダーマップも、タッチ操作で拡大/縮小の切替が可能。長くタッチし続けると、全体を大きく表示するエリアマップを呼び出せる。エマージェンシートライアル発生時に注目する操作も、タッチ操作だ。

 このほか、他のプレーヤーを選択してプレーヤー間用のメニューを呼び出す操作がタッチで行なうようになっている。スタートボタンでメインメニュー、セレクトボタンでクイックメニュー、そしてタッチ操作でキャラクターメニューと、「PSO2」の機能をそのままに便利に使えるようになっていた。

 さらに、細かなところではあるが、PS Vita版はPSボタンを押すと、通常は即座にライブエリアに戻るが、ここはゲームログイン中は2回押さないと呼び出せないようになっていて、ライブエリアに戻っていいかのダイアログも表示されるようになっていた。誤操作によるオンライン接続の停止を防いでくれる嬉しい配慮だ。

チャットモードにすると、画面全体が左上に縮小して表示! 斬新な工夫がなされている

 「PSO2」と言えば吹き出し型のチャットであり、やはりオンライン専用タイトルなこともありコミュニケーション周りは重要だ。PS Vita版では画面右下にある吹き出しマークをタッチすると、チャット機能が呼び出せる。軽くタッチした時は「ショートカットワード」の呼び出しで、事前に編集しておいたチャットが10種類すぐに使える。

 長く押した時はソフトウェアキーボードが画面下半分に表示されるわけだが、この時ゲーム画面は左上に縮小されて全体が見えるようになっている。ボタン操作はできないものの、アナログスティックでの移動が可能で、右手でキー入力をしつつ左手でキャラを移動させるということもできる。ゲーム画面全体の様子がしっかりと見えるし、キー入力も快適にできる。もちろん吹き出しの形やカットインの指定もL/Rボタンで切り替えられるようになっていて、下半分に使える種類が表示されるのもわかりやすい。

 PS Vita版でゲームプレイとチャット入力をどう両立させるのかは注目ポイントだったが、この作りはとてもよく考えられ、工夫されている。非常に扱いやすく、実際にゲームプレイ中にも他のプレーヤーさんがどんどんチャットを活用しているシーンを見ることができた。

 一点要望を書くと、ショートカットワードの編集時だけはこのチャット入力スタイルではなく、ソフトウェアキーボードのみ使うものになっていて、吹き出しの形やカットインなどはコマンドを手入力しなければならなかった。ここも、チャット入力画面を呼び出すようになってくれたら嬉しい。

 独自のチャット入力以外にも、ユーザーインターフェイスの工夫は随所に感じられ、フロントタッチ操作を含め、どれも快適。プレーヤー視点から直感的に触れるよう、とてもよく練り込まれているのを感じた。PS Vitaでも「PSO2」の良さ・醍醐味をばっちり楽しめる。

チャット入力モードでは、L/Rで吹き出しの形やカットインもタッチ操作で指定できる。わかりやすくて快適。他プレーヤーの人も積極的にチャットしている様子が見られた。また、右下はショートカットワードの編集画面で、チャット入力アイコンを短くタッチすると呼び出せる。こちらも使いやすい

クエストでもPC版から遜色なし。マルチパーティーエリアやPSEバーストもばっちり楽しめる

今回のβテストでは「森林」、「火山洞窟」、「市街地」の3カ所のクエストがプレイできた。クエスト内容もPC版同様で、PS Vita版だから内容が損なわれているということは全くない

 今回のβテストでは「森林」、「火山洞窟」、「市街地」の3箇所のクエストが受けられるようになっていた。受けられるクエストや、各フィールドの作り、エネミーも、基本的にPC版と違いはない。もちろん、「PSO2」の特徴とも言える「マルチパーティーエリア」もあるし、クエスト中にランダムに発生するイベント「エマージェンシートライアル」もある。要はこちらも、内容としてはPC版同様に楽しめる。

 PS Vita版において筆者が気になっていたのは、クエスト中に最大12人が一緒にプレイできる「マルチパーティーエリア」。12人のプレーヤーが一緒に行動し、それに応じてエネミーの出現数も増えていく。さらに、一定時間エネミーが大量に出現するフィーバー状態「PSE バースト」も主にマルチパーティーエリアで起こることが多い。「PSO2」で最も処理が大変ではないか? と思えるわけだ。

 マルチパーティーエリアで長くプレイしていると、運良くエマージェンシートライアル「励起結晶防衛」成功からの「PSE バースト」、そして「クロスバースト」へと発展してくれた。これは言わば、最もエネミーが大量出現してくれるというシチュエーションだ。

 PC版と比べると、エネミーの同時出現数がわずかに少なめか? と思えたものの、基本的には遜色なし。次から次にエネミーが出現し、それを12人のプレーヤーがひたすらに倒していく。それが繰り返される度に地面にアイテムが落ち、周囲がアイテムで埋め尽くされていく。クロスバーストが終わってみると、残ったアイテムの数は膨大。充分な結果になっていた。

 このように多少の違いは感じさせたものの、マルチパーティーエリアで12人でひたすらにレベル上げをするのも、PSEバーストで大量のエネミーを倒すのも、しっかり楽しめた。

 ちなみにクエスト周りで言うと、一定時間ごとに発生する「緊急クエスト」や「インタラプトランキング」も、ちゃんと発生していた。ここもやはり、PC版同様だ。

【「森林」、「火山洞窟」、「市街地」のクエスト】
上から順に、惑星ナベリウスでの「森林」フィールド、惑星アムドゥスキアでの「火山洞窟」フィールド、そして下は緊急クエストのアークスシップ内「市街地」フィールド。エマージェンシートライアルの発生やPSEの上昇もちゃんと起こる
【マルチパーティーエリアでのPSEバーストもばっちり】
「PSO2」の醍醐味とも言える、最大12人プレイのマルチパーティーエリア、そしてPSEバーストもばっちり楽しめる。大量のエネミー撃破の後には、たくさんのアイテムが。ちなみに赤いスペシャルウェポンが出ているが、言うまでもなくブラオレットだった
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(山村智美)