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タミヤ、「タミヤGP イン日産グローバル本社ギャラリー」を開催

車体をこすり合いながらハイスピードで繰り広げられるRCカーレース

1月19日~20日開催

会場:日産グローバル本社ギャラリー

 タミヤは1月19日と20日に、横浜の日産グローバル本社ギャラリーにて「タミヤGP イン日産グローバル本社ギャラリー」を開催した。このイベントではタミヤのラジコンカー(RCカー)を使った様々なレースや、イベントが行なわれた。

 19日には「GT-R ワンメイク」や、「SILVIA ワンメイク」など、出走者が日産の車をモチーフにした“ボディ”を装備する4つのレースが行なわれ、全部で139人がエントリーした。併せて家族連れを対象にRCカーを使ったアトラクションも行なわれこちらも人気だった。今回はレースの動画とともにイベントの様子をレポートしたい。

激しく熱いRCカーレースに観客も興奮。家族連れ向けのほのぼのとしたアトラクションも

コースは頑丈な枠を組んだ直角のパーツで構成されている。激しく車がぶつかるため、何度も修復しながら進行した
「GT-R ワンメイク」優勝者の渡部翔太選手、2位の古家崇行選手(左)、3位の加藤和誠選手(右)
「SILVIA ワンメイク」優勝者の細谷篤詩選手、2位の杉村博之選手(左)、3位の大山祐司選手(右)
「TITAN ワンメイク」優勝者の北岡真選手、2位の松尾一央選手(左)、3位の矢倉健一選手(右)

 「タミヤGP イン『ミニ四駆組み立て教室』」が開催された日産グローバル本社ギャラリーは様々な日産の車が展示されており、展示資料で日産の歴史を学ぶことができたり、グッズの販売なども行なわれている。今回、タミヤはこの展示スペースの一角に特設コーナーを設け、レースコーナーや、様々な出展を行なった。

 また日産グローバル本社ギャラリーは横浜駅からみなとみらいの通り道になっており、建物の中が通路になっている。レース風景に足を止める人や、レースコーナーのそばにまできて「ラジコンってこんなに速いの!」、「あのスピードでカーブ曲がれるのすげえ」といった会話をするカップルもいた。

 実際に乗ることができる「RC乗用トレーラー試乗体験」や、「ミニ四駆組み立て教室」、RCカーの体験コーナーなど、アトラクションに参加する家族連れも多かった。また、レース参加者たちは空いた時間にギャラリー内を回り、実車を見ている人も多かった。特にGT-Rは人気が高かった。RCカー好き、車好きにはたまらないイベントとなった。

 メインとなるレースは、終日掛けて行なわれた。レース参加者は朝からセッティングルームに入り、午前中いっぱい練習走行をしてから2度の予選を行ない、成績に合わせて順位を決める。その後、「決勝戦」として7~9人のグループに分け、各グループでの順位を競うという形で最終的な順位が決定された。

 決勝戦は上位入賞者だけでなく、参加者すべてが出走できるというのがユニークなポイントだ。グループはアルファベットで分けられ、それぞれのAグループが頂上決戦となる。対戦形式は規定時間で何周できるかという形で競われた。予選は2分、決勝戦の下位グループは3分で、上位グループは4分で周回を競った。

 19日はオフロードマシンの“NISSANタイタン”のボディを使った「TITAN ワンメイク」、“NISSAN シルビア”を使った「SILVIA ワンメイク」、“NISSAN GTR”を使った「GT-R ワンメイク」、そして初心者向けの参加車種を限定しない「タミグラフレッシュ」の4つのクラスのレースが行なわれた。

 すべてのコースの基本的なレイアウトは同じだが、オフロードである「TITAN ワンメイク」の場合、コーナーにレール上の障害物を配置して、凸凹を作ってある。この場所にどうアプローチするかが鍵となる。速いスピードで突っ込むと車体は大きくはねてしまう。また、コーナーの内角は凸凹の間隔が狭いためその分挙動が不安定になりやすい。どの角度で、どのくらいの速度で入っていくかが、勝負の鍵となる。

 「SILVIA ワンメイク」は“Mシャーシ”というホイールベースが全長30cm程度の比較的小さめのシャーシ(車体)でのレースとなる。「GT-R ワンメイク」は全長40cm前後のシャーシを使う。「GT-R ワンメイク」は今回行なわれた4つのレースのうち、最もエントリー人数が多く49人のエントリーがあった。RCカーのボディは綺麗に塗装されたり、ステッカーなどで飾り立てられていたが、特にGT-Rはテールランプやライトなどの電飾もされていて、走る姿は迫力があった。

 今回のコーナーはカーブの多い比較的コンパクトなもので、直角のコーナーが多い。直線が少ないため、最高速度では時速30kmほどだ。しかし瞬間的に最高速まであげ、そこからブレーキ(RCカーの場合モーターを逆回転させる)を効かせ、コーナーに突っ込むというのは正確な操作が求められ、難易度が高い。

 加えて、他の車との位置や、最適なラインをどうとるか、変化する状況に対応しながら戦っていかねばならない。ほんのちょっと早くハンドルを切ったり遅ければ壁にぶつかり、致命的なミスにつながりかねない。しかもその緊張感のある操作を、数分間続けなくてはならないのだ。集中力を維持するのは並大抵のことではないと感じた。

 今回のレギュレーションはモーターやバッテリー、ギア比も細かく指定されており、マシンそのものの差はそれほど大きく出ないという。ここではっきりしてくるのは各ドライバーの“腕”だ。実際予選ではうまい人ははっきりと走りが違った。コーナーは速く突っ込むと壁にぶつかってしまったり、遠心力が押さえきれず転がったりしてしまう。多くの人がぶつかり、スピンし、ひっくり返る中を、うまい人はすいすいと抜けていくのだ。しかも前で車同士がぶつかって団子になるような状態でもすり抜ける。冷静な判断力と正確な操作に感心させられた。

 しかし、そうやって勝ち抜いた人達ばかりの上位レースはぶつかったりしないかというと、決してそうでないのが面白い。激しく車体をこすり、ぶつかり合いながら少しでも他の人より前に出ようとバトルを繰り広げるのだ。各選手の実力は伯仲しており、前をいく車はすさまじいプレッシャーを受ける。加えて決勝戦は4分という長丁場だ。ほんのちょっとのミスが命取りになる。今回は各決勝戦Aグループの動画をお見せしたい。各クラスの頂上決戦の迫力の戦いに注目してほしい。

 出走する車にはセンサーが取り付けられており、コース上の青い部分を通過することでラップタイムを計測し、集計用のPCに瞬時に結果が表示されるようになっている。また、高速でコーナーにぶつかっても問題なくレースが継続できるRCカーの耐久性にも技術の進歩を感じた。

 転がった車体を元に戻すスタッフとしてレースを終えた選手たちが積極的に参加しており、「RCカーやレースが好き」という気持ちが伝わってきた。同じ趣味同士の人達が濃い交流を行なっている場所だと感じた。

【GT-R ワンメイク Aグループ決勝戦】

【SILVIA ワンメイク Aグループ決勝戦】

【TITAN ワンメイク Aグループ決勝戦】

「タミグラフレッシュ」は車種を限定しない初心者を対象としたレースが繰り広げられた。年少者の参加も多かった。ちなみに20日は中学生以下で競う「タミグラヤンチャ」や、ウイリーできるRCカーによる「DOKKIRIウイリー」といったクラスでのレースが行なわれた
飾り立てられたボディも見所の1つ。ちなみにスタッフによれば“痛車”と呼ばれる美少女イラストを車体に描いたのはRCカーが元祖で、1980年代の「うる星やつら」の“ラムちゃん”のころからあったという
レース以外にも、「RC乗用トレーラー試乗体験」や、RCカーを使ったサッカー、ミニ四駆を組み立てる「ミニ四駆組み立て教室」など家族で楽しめるアトラクションが用意されており、こちらも人気だった。タミヤの最新製品の展示も行なわれていた。
日産グローバル本社ギャラリーは車好きにはグッとくる空間で、イベント参加者も興味深く出展物を見ていた。またギャラリー目当ての人達も最新RCカーの走りに感心しているようだった

(勝田哲也)