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C&C、「DARK BLOOD OFFICIAL CHAMPIONSHIP 2012」を開催
「LOCO」サービス発表会や、「DARK BLOOD」のアップデート情報も発表に
(2012/12/24 22:37)
シーアンドシーメディアは現在ベルサール秋葉原で開催中の「第6回PCゲームフェスタ」においてWindows用アクションMORPG「DARK BLOOD」の対人決勝戦「DARK BLOOD OFFICIAL CHAMPIONSHIP 2012」を開催した。
「DARK BLOOD」はWindows用の2DアクションMORPGで、コマンド入力で発動するスキルシステムなどによって、PvPでは格闘ゲームさながらの戦いがプレイできる。
「DARK BLOOD OFFICIAL CHAMPIONSHIP 2012」では150名以上が参加したオンライン予選を勝ち抜いた8選手が、2グループに分かれてリーグ戦を行ない、勝ち上がったプレーヤー2名による決勝が行なわれた。
また決勝大会の他に、「DARK BLOOD」のアップデート予定の発表や、来春サービス開始予定の新作タイトル「LOCO」のプレゼンテーションが行なわれた。
長い沈黙を経て、遂に「LOCO」のサービス開始が発表
2010年に日本での独占ライセンスを取得した新作AOSタイトル「LOCO」だが、2年間の間まったく音沙汰がなかった。しかし先日ついに来春、日本でサービス開始予定が発表されると、会場では早速「LOCO」のロケーションテストが実施されていた。壇上には本作のプロデューサー水越進氏が登場し、本タイトルの紹介を行なった。
「LOCO」の基本的なゲームデザインはRTS(リアルタイムストラテジー)のスタイルを採っているが、1プレーヤーが複数のユニットを操作するのではなく、1プレーヤーが1キャラクターを操作して5人1チームで5vs5の対戦を行なうAOSタイトルだ。「League of Legends」や「DOTA2」の様な他のAOSタイトルと同様に、1人のプレーヤーの行動が勝敗を大きく左右するゲーム性を持ちながら、シンプルな操作と充実したチュートリアルで手軽に対戦を楽しめるように設計されている。
水越氏によると「このジャンルは海外では人気がありますが、ローカルルールや決まりが多く初心者に敷居が高いのは事実です。ただし、本作はチュートリアルも充実しており、ルールもシンプルなのでプレイしやすいと思います」と話した。
「LOCO」は、全体的なルールやゲームシステムはAOSだが、TPS視点かつノンターゲッティングスタイルの戦闘方式を採用しており、アクション性の高いゲームになっているのが特徴だ。
基本的な操作方法はTPSゲームでよく採用されている、WASDキーで移動、マウスの左クリックで攻撃となっている。他のPCゲームタイトルをプレイしたことがあれば、スムーズに操作ができるようになっている。
現在27種類のキャラクターが用意されていて、他のAOSタイトルにありがちなアメコミ調の“濃い”タッチではなく、日本のプレーヤーに馴染み深いタッチでキャラクターが描かれており、すぐに親しみを持ってもらえるという。
戦闘は、2チームに分かれ、全員まったく同じレベル1の状況からスタートする。敵キャラクターや、湧いてくる雑魚モンスターを倒しレベルアップしたり、ゴールドを貯めて装備を強化し、相手本陣にいる大将を撃破するというもの。
水越氏は「LOCO」ならではの特徴として「TPS視点によるアクション性」と「タウンシステムによるコミュニティ」の2つを挙げた。
「TPS視点によるアクション性」は、同ジャンルのタイトルの多くは上空から見下ろした俯瞰視点を採用しているが、LOCOはTPS視点のノンターゲッティングアクションなので、俯瞰視点のタイトルよりアクション性があり、臨場感も感じられるという。
「タウンシステムによるコミュニティ」は、他の多くのゲームが「ロビーシステム」を採用しており、チャットによる文字だけのコミュニケーションが主だが、「LOCO」ではMMORPGにあるような街があり、そこで他のプレーヤーとコミュニケーションを取ることができる。着せ替え的な要素もあるので、そこで自分のキャラクターを見てもらいながらコミュニケーションが取れる。
サービス開始は来春を予定しており、基本プレイ無料のアイテム課金制となる予定だ。現在は日本でのサービス開始に向けて調整を行なっているという。
データで見る「DARK BLOOD」の職業バランスを発表。アップデート情報も
「DARK BLOOD」プロデューサーの平山載基氏からは、現在の「DARK BLOOD」の職業バランスと、今後のアップデート情報の発表が行なわれた。
まず全体の職業バランスだが、もっとも人気のある職業が「ロードナイト」で22%となっている。平山氏によるとオーブンβテストの段階ではロードナイト、パラディンが半数以上を占めていたが、アップデートなどによりかなり均一化してきているという。
しかし「スナイパー」がの使用率が9%と低めになっており、この結果について平山氏は「戦い方が他の職業と比べると特殊なので、初心者にも使いやすいスキルの実装や、戦い方のコツを発表し使用率を上げていきたいと考えています」と話した。
決闘場の利用割合では、「トリックスター」が18%でトップになっている。正式サービス後のレベルキャップ開放でPvPに有効なスキルが習得できるようになったので、大きく使用率が伸びたようだ。
今のところ大きな偏りがないので問題は感じていないが、強いて言うと「ウォーロード」の使用率が下がってきているので「修正するかもしれません」と語った。また各職業ごとの勝率も公開されたが、概ね50%前後に収束しているので、今のところこちらも大きな修正は考えていないという。
その後、今後のアップデート情報の公開が行なわれた。
まず既に公式サイトでも告知されているが、12月26日に新職業「シーフ」が実装される。シーフは「アサシン」か「アウトサイダー」に転職可能で、「アサシン」は近接攻撃が非常に強力だが、防御力はかなり低く、完全に攻撃に特化した職業になっている。
これまで実装されている職業は1撃が重い重厚感あるアクションで統一されていたが、アサシンは連続で攻撃が決まる爽快感が感じられる職業になっているという。「アウトサイダー」は物理攻撃ではなく、魔法攻撃をメインに戦う職業で、状態異常を付与したりと、これまでにないタイプの職業になっているという。
そしてもう1つ新職業「ファイター」が発表された。実装までの進捗は90%位で、現在デバックとバランステストを行なっているという。ファイターからは「Speeder」か「Balancer」という職業に転職可能で、Speederには「アクセルシステム」という新システムが搭載されているという。
アクセルシステムは、最初のダメージは低いが、コンボを繋げれば繋げるほどダメージが上がっていくシステムだ。確実にコンボを繋いでいくプレーヤースキルが要求されるが、使いこなせればかなり強力な職業だという。「Balancer」にはタイミングよくボタンを押すとダメージが増加するスキルがあり、タイミングが早過ぎるとダメージが少なくなり、遅すぎるとコンボが繋がらないというシステムになっている。こちらもある程度上級者向けの職業となっているようだ。
日本一の座に輝いたのは「alfal」選手。決勝戦を見事ストレート勝ち
「DARK BLOOD OFFICIAL CHAMPIONSHIP 2012」では150名以上の参加者のうちオンライン大会を勝ち残った8選手がリーグ戦を行ない日本一のプレーヤーを決定した。
決勝戦はリーグをストレートで勝ち上がったウィザード使いのalfal選手と、敗者復活から決勝戦に出場したロードナイト使いのやまーだ選手の一騎打ちとなった。
ルールは先に3勝したほうが勝利となるが、ダブルイリミネーション方式を採用しており、敗者復活から勝ち上がったやまーだ選手が勝利するためには、1度3勝した後、再度3勝する必要がある。
第1ラウンドは、alfal選手が軽めのコンボでやまーだ選手のHPをじりじりと削っていく。大きなコンボに見せかけてやまーだ選手に緊急回避を使わせ、逃げられない状況を作ってからフルにコンボを叩きこむという頭脳戦でまずはalfal選手が勝利した。
第2ラウンドはスムーズな展開にならず、お互いにコンボを決めあい、HPはほぼイーブン。しかし上手だったのはalfal選手。やまーだ選手を凍らせ、その隙をついて一気にフルコンボを叩き込んだ。解説を行なった平山氏は、ウィザードには空中コンボから1度地面に相手を落とし、更に繋げるコンボがあるが、ロードナイトの場合は地面に落とされた時点で固有のスキルによりコンボを回避できるので、地面に落とさないコンボをあえて使ってHPを削りきった、と試合のポイントを説明した。
alfal選手が優勝にリーチをかけた第3ラウンド、試合が開始されると、直後にalfal選手がやまーだ選手を空中に浮かせ一気にフルコンボを叩きこみ、颯爽と勝利をさらっていった。結果、「DARK BLOOD」の日本一プレーヤーはalfal選手に決定した。
優勝したalfal選手には協賛各社からゲーミングデバイスと賞金500,000円が、準優勝のやまーだ選手にはゲーミングデバイスと賞金300,000円が送られた。