ニュース
Wii Uプレミアムセット発売レポート
その1:写真で見るWii U
(2012/12/8 23:59)
12月8日、ついに日本でも発売となったWii U。「スーパーになったWii」とCMのキャッチコピーにうたわれているWii Uは、同社初のHDグラフィックス(1080pまで)対応の据え置きハードとなる。さらに、タッチスクリーンを採用した6.2インチ液晶を搭載する新コントローラー「Wii U GamePad」(GamePad)とタッチペンがセットというのが基本構成となっている。
「Wii U」は同社初の2つのセットでの船出となり、内蔵フラッシュメモリーの容量が8GBの「ベーシックセット」は本体カラーが(shiro)で、32GBの「プレミアムセット」は(kuro)となっており、価格も「ベーシックセット」が26,250円、「プレミアムセット」が31,500円と値付けされている。
また、「プレミアムセット」に「モンスターハンター3G HD Ver.」と「Wii U PROコントローラー」を加えたモンスターハンター3G HD Ver. Wii Uプレミアムセット」が予約制で38,850円という価格で同時発売となっている。
「ベーシックセット」と「プレミアムセット」では付属品が異なり、本体、「Wii U GamePad」とタッチペンと本体および「GamePad」用ACアダプター、そして据え置機としては初めてのHDMIケーブルが標準添付となっているのが「ベーシックセット」。それに加え、「本体縦置きスタンド」や「GamePadプレイスタンド」&「充電スタンド」などが同梱されたものが「プレミアムセット」となっている。
発売日当日、「プレミアムセット」を入手したので、写真とともにWii Uを眺めていこう。
まずは外観からチェック!
パッケージ&本体
まずはパッケージ~本体の外観をWiiと比較しつつ見ていこう。
・パッケージ
化粧箱はWiiよりはやはり大きめだが、スペースにあまり余裕はなく、付属品含め2層に組み合わされたトレイ式に組まれたダンボールにぎっしりと詰め込まれているという印象。大きさの割に持ってみるとズシっと来る重さだ。本体が約1.55kg、GamePadが約500gあり、合計2kg以上あるうえ、さらにアダプタ類に関しては本体用のACアダプターもWiiより大型化されており、さらにGamePad用のACアダプターが別に付属するため、この重さも納得だ。包装が簡素なのは今までの流れ上当然だろうが、GamePadの液晶面にフィルムの類は張り込まれていなかったのは意外だった。
・本体
本体には薄いビニール系の保護フィルムが前後に張り込まれており、手に持ってはがしてみると、やはりクリアなブラックで統一された表面は、素手では指紋跡やホコリが目立つ。GamePadも表面側は同じようなクリアブラックになっているので、気にする方は何か対策したほうがいいだろう。Wiiよりも若干重くなった本体は、サイズ的に奥行きが伸び縦&横幅はほとんど変わらない印象。Wii同様角を丸く落としてあるが、さらに両脇をカマボコのように大きくラウンドさせることによって、すっきりしたイメージになっている。ロゴの向きに表われているが、Wiiと違い今回は横置きが主体で、縦置き時は専用のスタンドがないと自立しない。
・前面
横置き時、左にディスクランプ、イジェクトボタン、電源ボタンが縦に並び、スロットイン方式のディスクドライブの下には、コントローラーの認識のために必要なSYNCボタン、そして収納型カバーの裏にSDカードスロット、2つのUSB端子が横に並んでいる。リセットボタンがなくなり、イジェクトボタンが右→左に移動、SYNCボタンがカバーから外に移動し、代わりにUSB端子がカバーの中に増設されているのがWiiとの違いだ。パワーボタンは押し込み式になっており、本体カバーからはほとんど飛び出していないが、大型化し丸い形状になったことで、押しやすく、かつ誤って触れても誤動作しにくい形状になった。
・側面
Wiiでは左側面にゲームキューブコントローラ端子、メモリーカードスロットなどがあったが、Wii Uには何もなくフラット。右側面にはビスで固定されているバッテリーカバーと、吸気口が大きく設けられている。ファンレスであったWiiに比べ、開口部の面積は大きめとなっているが、中にはやや大きめだが網目状のフィルターがセットされ、異物の吸引を防いでいる。
・上面
「Nintendo」のロゴが掘り込まれているのはWiiと同じ。右側面と同じく8つの吸気口が開いているが、こちらもホコリが直接入ってこないような処理が施されている。
・底面
4つのゴム足と、シリアルナンバーなどのプレートがあるのみ。非常にすっきりしている。スロットカバーが開いて横置き時底面に干渉していたWiiとは違っている。
・背面
右から縦にUSB端子×2、その隣にファンによる排気口、そして隣には初の搭載となったHDMI端子、そしてセンサーバー接続端子とAVマルチ端子が縦に並び、右にはACアダプタ接続端子がある。AVマルチ端子に接続するD端子ケーブルやコンポーネントケーブル、AV接続ケーブルとセンサーバーはWiiと同形状で、流用できる。ACアダプタ接続端子はWiiとは異なる形状となっている。ちなみにACアダプタの出力はWiiではDC12V/3.7Aだったが、Wii UではDC15V/5.0Aとなっている。
本体の印象は?
セットアップ等でかなりの時間つけっぱなしにしていた本体ではあるが、今回ファンが搭載されたことによる効果は、熱がこもらずしっかり外に排気されていることで、あまり熱くならないということで現われているのだろう。
その代わり、多少ファンノイズも聞こえてくる。ドライブのヘッドシーク音やスピンによるノイズはWiiに近いものを感じ、「ちょっとうるさいかな?」とは思うが、Wiiとあまり印象は変わらなかった。1番大きいのはディスクスピンによる振動だろう。
Wii U GamePad
Wii U GamePad(GamePad)は、ニンテンドー3DSなどと同じく軟質の包装材にくるまれていた。袋状になっており、折り曲げられた包装材を開いて中を取り出せばすぐに本体が現われる。
・上面
押し込みに対応したL/Rスティックが上にレイアウトされているのが今までの任天堂プラットフォームのコントローラーとは大きな違いといえるだろう。左側のLスティックの下にはおなじみの十字ボタン、そしてNFCエリアマークがある。中央にはカメラとセンサーバー、その下に画面縦横比16:9の6.2インチタッチスクリーン(シングルタッチ対応のようだ)、そして右側にはRスティックの下にA、B、X、Yボタン(Wiiのクラシックコントローラと異なり、表記が大文字になった)そして「+/START」、「-/SELECT」ボタンが縦に並ぶ。タッチスクリーンの下には、左右にスピーカーが並び、中央にHOMEボタン、その左にはマイク、右にはバッテリーランプ、TVコントロールボタン、電源ボタンと並んでいる。
・側面
側面上部には、L/Rボタン、そして右からタッチペンホルダー、スライド式ボリューム、赤外線受信口、ヘッドフォン端子、ACアダプタ接続端子が搭載されている。コントローラーにボリュームがついているのは新しい。スタンドに立てかけた状態で見えなくても突起を指で探って左右に移動させるには問題ない形状となっている。
側面下部には、スタンド用の爪と符合するへこみと充電用の金属接点が、中央にある拡張端子(現状対応製品は発表されていない)の左右を挟み込む形で配置されている。
・背面
背面には、左右に指をかけるグリップ用の突起があり、中央左右には大きなうねりを持たせた突起が走っている。その左右端にはZL/ZRボタンが配置されており、突起の下に中指や薬指を置き、ZL/ZRボタンを人差し指や中指で押しやすい形状になっているだけでなく、平置きした際、GamePadを傾斜させて見やすくするための足(ゴム足も突起中にある)としても機能する(平らな面に置いてもZL/ZRボタンは干渉しない)。突起の中央には、ネジ穴が切ってあり、拡張端子などに何かをセットした場合、ここにねじ込んで固定するなどが想定されているのではないだろうか。また、中央部にはリチウムイオンバッテリーがビス止めのカバーの中に装着されている。出力は4.75V/1.6A。その下にはSYNCボタンが奥まった位置に設けられている。
GamePadの感触は?
今までのゲームコントローラーにない液晶画面と大型のバッテリーを搭載したGamePadだが、触ってみたところ、左右の手で握って操作している分には、画面やバッテリーを中心に置いていることもあって、うまく重量を分散していること、さらに背面がグリップ形状であること、そして梨地処理されていることもあり、思った以上にホールド感がよく、持ちやすいという感想を得た。
ボタン類はWiiよりもざらざらとした感触で、十字ボタンはクラシックコントローラー並みに大きく、A/B/X/Yボタンも同様にざらざらした感触で滑りにくいのは好印象。左右のスティックもグリップからは位置が近いため、上のほうにあるものの、遠くて操作しにくいということはなかった。ただ、あくまで大人の男性による感覚なので、手の小さな方にはちょっと遠いと思う方もいるかもしれない。そういう場合は床に置いたり、別の持ち方を工夫する必要があるかもしれない。
L/R、ZL/ZRボタンも指を置くとそこにボタンがある、という配置になっており、形状的にも押しやすく不満を感じることはなかった。
取り急ぎ今回はここまで。その2では本体のセットアップなどについて触れていく予定だ。
(C)Nintendo