スルガ銀行、鉄道模型専用のローンを発売
“趣味”に特化した、500万円まで借り入れ可能なローン
スルガ銀行は、“鉄道模型”の購入に特化したローン「鉄道模型ローン」を発売した。このローンは鉄道模型の購入を目的として提供されるもので、年利は7%、利用限度額は10~500万円となっており、利用にはスルガ銀行の審査が必要となる。
公式ページの画像。鉄道模型購入に特化したユニークなローンだ |
ローンは鉄道模型の車両の購入のみならず、車両を走らせるレールや、レールを通じて電力を供給するパワーパック、そしてジオラマなどにも利用可能となっている。ローンの利用のためには見積書や、見積りページを印刷したものなど使いみちを確認できる資料が必要となる。借り入れ対象者は、年齢が20歳以上65歳未満で、完済時の年齢が70歳以下、かつ安定した収入のある人でなくてはならない。
申込方法はホームページ、または電話で申し込む事ができ、銀行への来店や口座開設は不要となっている。ローンはスルガ銀行の「リザーブドプランPLUS」の「目的ローン」と「カードローン」の同時契約が必要となり、保険料は銀行負担の生命保険付きも選択できる。返済方法は専用カードで行なう。また、スルガ銀行の口座から自動引き落としによる返済も可能。返済回数は6回以上、84回以内で、毎月定額返済3,000円以上となる。
DDFがホビーショーで出展していた鶴見線のジオラマ。パワーパック無しで81,900円 |
鉄道模型は、お金のかかるホビーである。最もポピュラーな1/150のNゲージと呼ばれる規格の場合、動力付きの先頭車両だけで数千円、これに牽引する車両をつける。複数の車両のセットは1万円以上はかかる。そしてもちろん走る範囲に合わせてレールパーツが必要となる。こちらも小さくても数千円はかかる。鉄道模型は「パワーパック」という装置で、家庭用電源から線路に電力を供給することで走行する。こちらも数千円かかる。これらがセットになったものも発売されており、「入門セット」というものは、大体1万5千円以上という感じだ。
そして鉄道模型を“趣味”とする場合、夢は広がっていく。複数の車両を走らせたい、本物の電車コクピットのようなパワーユニットが欲しい……そして“ジオラマ”だ。信号や踏切、レールの分岐に始まり、駅を作り、駅前の風景を再現し、さらに特徴的な地形を再現する。自分の思い描いた風景を作り、お気に入りの車両を走らせるというのは、たまらない楽しさだ。
ちなみに、DDFというメーカーは「銚子電鉄」や、「鶴見線」等地方色を活かした完成品のジオラマを販売している。DDFは同じレイアウトのジオラマを複数制作すること価格を抑えているが、それでも小さなもので8万円以上する。自作ジオラマに挑戦し、様々なパーツを買いそろえるとなると、かかる金額はさらに大きくなるだろう。趣味は何でも凝り出すほどにお金がかかる。今回のローンは鉄道模型を趣味とする人にとって、魅力的なものだと言える。
スルガ銀行はこの他にも「一眼レフ購入ローン」や「ロードバイク購入ローン」なども展開しており、独特な方法で顧客にアピールを行なっている。“趣味”をバックアップするローンが今後どのように展開していくかも注目したい。
【編集部】利用限度額について「30万から500万円」としておりましたが、「10万円から500万円」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
(2012年 11月 28日)