セガ、「戦国大戦 公式全国大会 天覇への道」全国決勝大会を開催
優勝者には「第六天魔王」の称号が! 新バージョンは10月11日稼動!!
株式会社セガは9月30日、戦国時代を舞台にしたトレーディングアーケードカードゲーム「戦国大戦」の日本一決める大会、「戦国大戦 公式全国大会 天覇への道」の全国決勝大会を、東京・虎ノ門にある日本消防会館 ニッショーホールにおいて開催した。
本イベントは「戦国大戦」シリーズ初の公式全国大会となるイベントで、全国各地のエリア予選を勝ち抜くなどして出場を決めた32名の強豪プレーヤーたちにより、日本一の座を巡って激戦が繰り広げられるというもの。
ここからは、ステージ最後に公開された待望の新バージョンの情報も含めて、このイベントの内容についてダイジェストでお届けしていこう。
■ 1回戦ではバリエーションに富んだデッキ・戦術が見られる
準々決勝で勢いにのった2人が決勝戦へ
株式会社セガ「戦国大戦」プロデューサーの西山泰弘氏(写真右)とディレクターの大原徹氏(写真左) |
決勝大会の開始前、ステージには「戦国大戦」シリーズのプロデューサー、株式会社セガの西山泰弘氏とディレクターの大原 徹氏が登場。大原氏は「『戦国大戦』稼動してから約2年。ようやく公式の全国大会を開催することができました、ありがとうございます。この日を迎えられたことを開発陣も非常に楽しみにしておりました。ワクワクして今日は見たいと思っています」と挨拶。
西山氏は「今回、関係者の皆さまや多くの方々に参加していただきました。また、今日ここに来ている皆さまを含めて、全国にたくさんのプレーヤーが私供の『戦国大戦』をプレイして応援していただいたからできたと思っています。あらためてこの感動を胸に、より一層盛り上げていきたいと思っています。今日は皆さまと一緒に、僕もファンとして興奮してみたいと思っていますので、ぜひ楽しみましょう」とコメント。
いよいよ決勝大会がスタート。大会は「戦国大戦」担当セガ広報のにしじまん氏、解説の花田 勝氏、インタビュアーのブンブン丸氏の3人による紹介と的確な解説とともに進められていった。
1回戦では修平氏、たつを氏、魔法のランプ氏、雲のジュウザ氏といった、ランキング上位のプレーヤーを中心に、強豪プレーヤーたちが順調に2回戦へ駒を進めていく。特に魔法のランプ氏は、相手を40カウントほどで落城させる圧巻の試合運びだったのが印象的だった。
2回戦では魔法のランプ氏対雲のジュウザ氏という強豪同士の対決が注目を集める。序盤は雲のジュウザ氏が有利に試合を運び、魔法のランプ氏の虎口攻めも看破するなど、雲のジュウザ氏が勝利するかと思われた試合だったが、奥義の発動から丁寧なプレイングでジワリジワリと逆転していった魔法のランプ氏が逆転勝利を収める。
続いて行なわれた準々決勝では修平氏、そして全国ランキング1位の実力を如何なく発揮していた魔法のランプ氏までもが敗れるという波乱の展開。ここまで生き残っているプレーヤーはもちろん実力者揃いではあるのだが、全国決勝大会という舞台で起こった下克上に会場がどよめく場面も見受けられた。
なお、準決勝では、修平氏を倒した劉裕氏、魔法のランプ氏を倒した盈燈氏の2人が、上位ランカーを倒した勢いのまま勝利し、決勝戦へと駒を進めている。
1回戦で敗れたものの、甲斐姫や瀬名、家宝に村正を採用するなど、類まれな構成と予想のつかないプレイングで会場を大いに沸かせた非魔人氏(写真右) | 2回戦屈指の好カードとなった、魔法のランプ氏(写真左)と雲のジュウザ氏の対戦は、丁寧なプレイングで劣勢を逆転し、魔法のランプ氏が勝利を収める | 序盤から優位に試合を進めた盈燈氏(写真右)が、魔法のランプ氏の反撃を封じ込めて、準決勝に進出を決める |
■ 並みいる強豪を退けた劉裕氏と盈燈氏の決勝戦
序盤にリードを許したものの逆転で盈燈氏が優勝!!
決勝戦開始直前に握手をして互いの祈る、劉裕氏(写真左)と盈燈氏(写真右) |
決勝に進んだのは、1回戦開始前に「このバージョンで1番強いデッキが何かっていうのを見せたいと思います」と意気込みを語っていた劉裕氏と、直前に武田信玄を中心とした風林火山デッキへと変更したという盈燈氏の2人。
「かなりきついトーナメントでしたが、何とかここまでこれたので後は優勝しかないなと思います」と意気込みを語った劉裕氏に対し、盈燈氏は「ここまできたからには優勝したいと思います」とコメント。2人は対戦前に握手をかわした後、決勝開始となった。
決勝戦が開始されて、序盤先制したのは劉裕氏。盈燈氏の保科正俊、黄梅院を続けて撤退に追い込むと、大筒確保による一撃も成功し、攻城ゲージを半分ほどを削り有利に試合を進める。しかし、お互い城で兵力を回復したしきり直しの最中、劉裕氏は山本勘助の妨害を暴発させてしまう痛恨のミスをおかしてしまう。
これにより戦況は一気に盈燈氏有利に傾き、そのまま一気に攻城ゲージを削りきった盈燈氏が、第1回「戦国大戦」全国大会優勝者の栄冠に輝いた。
盈燈氏の保科正俊、黄梅院と次々と部隊を撤退させた上、大筒攻撃も成功させ、序盤は劉裕氏が有利に試合を運ぶ | しかし、仕切り直しての風林火山を仕掛けてきた盈燈氏に対して、劉裕氏は山本勘助の妨害を範囲外で暴発させるという痛恨のミス | そのまま、試合を有利に進めた盈燈氏の武田信玄による攻城が決まり勝負あり。盈燈氏が「戦国大戦」初代全国大会優勝者となった |
■ 盈燈氏には特別称号「第六天魔王」が授与
最後には新バージョンの情報が山盛りのムービーが公開
解説陣やプロデューサー西山氏やディレクターの大原氏など、関係者とともにフォトセッションに応える盈燈氏 |
続いて行なわれた表彰式では、特別称号「第六天魔王」が盈燈氏に授与された。盈燈氏は「武田使いで『第六天魔王』を取っちゃったんですけど、信長を今後使っていきたいと思います」とコメント。
続いて、大原氏は「開発としては、大会でいろいろなデッキが出てきて、いろいろな戦いが見れることが、開発陣のやることかなと思っているのですけれども、今回ベスト8が全部バラバラなデッキで、それ以外にもいろいろなデッキを楽しんでもらえてこちらとしても本当に嬉しい。それを扱ってくれたプレーヤーの皆様にもあらためて感謝したいと思います。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べていた。
特製のマントのプレゼンターとして登場した西山氏は、最後に「本当にですね、今日は開発とかいろいろな人間が見ていますので、一層モチベーションがすごく上がったと思いますので、今後も継続して熱いバージョンアップして、こういう大会も皆氏に応援してもらってできるようがんばっていきますので、引き続きよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました。」と挨拶するとともに、次なるバージョンへ決意を新たにしていた。
盈燈氏には、「第六天魔王」という称号と文字が刻まれた特製のマントが授与された |
ステージの最後には、「三国志大戦」シリーズの大会から恒例(?)となっている新情報の発表が行なわれた。
公開されたムービーの中では、新バージョンとなる「戦国大戦 1582 日輪本能寺より出ずる」の新たな主要武将とそのキャストが公開されたほか、怒涛のコラボレーション、10月25日発売のコミックゼノン12月号にEXカード織田信長が付録としてつくこと、そして稼働開始日が10月11日となることが発表されている。
新バージョンでの新たなカードや戦術、コラボカードなど、「戦国大戦」シリーズのファンの方は待ちきれない日々が続きそうだ。
新たな勢力として、伊達政宗の伊達家、豊臣秀吉の豊臣家が追加されるほか、「まおゆう魔王勇者」や「ココロコネクト」とのコラボレーション、コミックゼノン作家陣の参戦とEXカードの付録、そして何より新バージョン「戦国大戦 1582 日輪本能寺より出ずる」の稼動開始日と、次々と新情報が公開された |
■ 「いろいろな方からいただいたカードによる急造デッキだった」
盈燈氏ミニインタビュー
ステージ終了後、報道陣向けに優勝した盈燈氏に囲み取材を行なう機会を得ることができた。優勝直後の感想から大会の裏話、「戦国大戦」で強くなる秘訣など、さまざまな話を伺うことができたので、合わせてお届けしよう。
――優勝おめでとうございます。結構いろいろなランカーさんを倒しての優勝になりましたが、感想をお願いします
盈燈氏: 正直、優勝できるとは思ってなかったです。1回戦が勝てればいいかな……って感じで。大会前日まで参加者のデッキすら調べていなくて、知らなかったくらいなので、まさか優勝するとは思ってなかったです。
――ここ最近はどういうデッキを使われていたのでしょうか?
盈燈氏: 最近は、ワラ……というか6枚以上のデッキを使っていたのですけれど、昨日東京の知り合いの方と話して、デッキを変更して風林火山を使おうという話になりました。
――風林火山は普段はあまり使ったことがなかったのでしょうか?
盈燈氏: 1番初期の頃にちょっと使ったぐらいで、最近は全然使ってなかったです。昨日ちょっと調整するために使っただけなので、ぶっつけ本番に近い状態ですね。
――そこで「やれるな」という感触はあったんでしょうか? なかなかそれでデッキを変更するというのは勇気のいることだと思いますが?
盈燈氏: そうですね、吹っ切れてこれでいけるところまでいこうみたいな感じだったので。
――実際にブロックのメンバーを見た感想はいかがでしたか?
盈燈氏: まず、魔法のランプさんと雲のジュウザさんがいたので「終わったな」と思っていました(笑)。
――2人が当たってつぶし合ってくれたのは、どう思いましたか?
盈燈氏: 美味しかったですね(笑)。
――デッキ相性的には魔法のランプ氏のデッキとは相性がよかった?
盈燈氏: 魔法のランプさんのほうが有利だと思っていたので、それできついかな……と思っていたのですけれど。
――魔法のランプ氏と雲のジュウザ氏のどちらが出てきてもきつかった?
盈燈氏: デッキ相性的には雲のジュウザさんのほうがまだよかったので、雲のジュウザさんに勝ってほしかったんですけれど、魔法のランプさんが勝ったので、そこで「完全に終わったな」と思っていました。で、魔法のランプさんに勝って、優勝できるかもしれないって思い始めたんですけれど、次の時雨さんもちょっとあまり当たりたくない人だったので……。で、劉裕さんも当たりたくなかったんですけれど、勝つことができたのでよかったです。
――当たりたくない方ばっかりだったと?
盈燈氏: そうですね、もう上位ランカーの方ばっかりだったので(笑)。通常やっている全国大戦でもあまり勝ち越したことがなかったので、嬉しいです。
――今回は何がうまくいったと思いました?
盈燈氏: そうですね、最後の決勝戦は劉裕さんがちょっとミスをしてしまって、ちょっと残念な形だったんですけど。そのほかの試合は理想通りやれたかなと思います。
――1番苦しかった試合は?
盈燈氏: そうですね、魔法のランプさんが1番苦しかったですね、はい。
――称号が「第六天魔王」ということで、普段からいろいろなデッキを触られているかと思うので、難なく織田信長も扱えるのかなと思いますが……。
盈燈氏: そうですね!せっかくこの称号をもらったので、織田使いになろうと……まあ織田を中心に使っていこうかなと思います。
――新バージョンへの期待というのはありますか?新しい信長が公開されているので、あれを使えってことかなとも思いますが……。
盈燈氏: そうですね(笑)、新カードの織田信長を引いたらそれを使ったデッキをまず探して、信長のデッキを使いたいなと思います。
――お気に入りの勢力はどこになりますか?
盈燈氏: 島津家ですかね……、自分も九州の人間なので島津家は好きですね。
――今後は織田?
盈燈氏: そうですね(笑)。普段からいろいろなデッキを使っているので、称号に似合うようなデッキを使っていこうと思います。
――逆に言うと、そうやっていろいろな勢力のことがわかっているから総合力で勝てたのでしょうか?基本的にあまり不利にならないで勝ち続けたのかなという印象があるのですが。逆転するというよりは、優勢のまま押し切る形が多かったというか。
盈燈氏: 自分の試合は結構、圧倒的というか大差をつけて勝った試合が多かったので、見せ場がなかったかもしれないですけれど(笑)。そうですね、風林火山は環境が悪くないかな、と思って、だから昨日使おうかな、という話になったので、それがうまく決まったかなと思いますけれど。
――(前日に黄梅院のカードをもらったという話があった)仁義なき青井さんも使っているし?
盈燈氏: そうですね。その仁義なき青井さんに勝ったEXさんが逆ブロックで、しかも途中で敗退してらしたので「これはいける!」と思っていました。
――形見の黄梅院は役に立ちました?
盈燈氏: そうですね(笑)。あと実をいうと木曾(義昌)も、今回の大会に出ていた呂裕さんという方からもらったカードで、いろいろな方からもらったカードで急遽デッキを作った感じはあります。風林火山(武田信玄)や保科(正俊)とかのカードは、たまたま持ってきていたのですが。
――では、いろいろな方の思いが詰まったデッキだということですか?
盈燈氏: そうですね、皆さんの思いが積もったデッキではあるのかなと思っています。
――ちなみに、ご自身の試合以外でも、「あ、この試合見どころがあったな」と思ったのは?
盈燈氏: やっぱり、魔法のランプさん対雲のジュウザさんの試合ですね。魔法のランプさんがもううますぎて……。ずっと口が開きっぱなしですね。その魔法のランプさんに勝てたので、それもちょっと逆に唖然としてる感じですね。
――次の大会があったら、もちろん2連覇を目指す?
盈燈氏: 狙います。織田で第六天魔王の称号を持って(笑)。
――そのときはこのマントを着て?(笑)
盈燈氏:そうですね、大切にします。
――(ニコニコ動画で放送されている)戦国大戦界 生祭にも呼ばれるかも知れませんね?
盈燈氏: 自分は面白いコメントはあまり期待しないほうがいいんで(笑)。まあ、お呼びがあったらいきたいなとは思いますが……。どちらかというと自分がいじられキャラなのかなという感じがするので、いじられ続けて、生祭にも呼ばれたらぜひ参加したいですね。
――最後に強くなる秘訣みたいなものなど、全国のプレーヤーさんに向けてひとことお願いします。
盈燈氏: 「戦国大戦」で強くなるためには、強いデッキを使うこと(一同笑)、まずそこですね。そして、回数を重ねること。料金が高くても挫けずにプレイし続けること。熊本はちょっと定額なんで……(笑)。今はクレジットサービスもあるんですけれど、今までずっと定額でがんばってきたので。
ジプシー定額プレーヤーの第六天魔王として(笑)、「戦国大戦」を盛り上げていきたい……(と思いますし、盛り上げて)いきましょう!
――ありがとうございました
(C)SEGA
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(2012年 10月 1日)