SCEJブースレポート、PS3「God of War: Ascension(仮)」など
主要タイトルのファーストインプレッションをお届け!
開催期間:9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)
11月22日 発売予定
会場:幕張メッセ1~8ホール
入場料:前売1,000円/当日1,200円(一般)
無料(小学生以下)
前売3,000円(TGS サポーターズクラブ)
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、ブースレイアウトをプラットフォーム別に整理。ブース正面(通路側)から見て左側がプレイステーション 3タイトル、右側がPlayStation Vita、PSPタイトル、最右手前がPlayStation Mobileにわかれているが、モバイル以外の3プラットフォームは入り口が奥まった場所にあるため、ちょっとだけ注意が必要。そのままブースを抜けて裏側に並ぶ仕組みになっているため、一般公開日に訪れる方は注意されたい。
なお、同社は「プレイステーションブースオフィシャルサイト」に「試遊列の並び方」、さらにはブースの待ち時間をほぼリアルタイムで更新するナビ(一般公開日のみ)を設置している。こちらもあわせてチェックしておいたほうがいいだろう。ここからはファーストパーティの主だった出展タイトルをご紹介していく。
■ PS3「God of War: Ascension(仮)」
オリュンポスの神々を倒し、自らも伝説の神となった戦士クレイトスが主人公のメガヒットアクション大作。シリーズ最新作はオリジナルキャラクターによるマルチプレイモードが特徴のひとつだが、出展バージョンの体験版はクレイトスを操作する序盤ステージが遊べる。
ゲームが始まると、村人らしき男が山羊のような異形の魔物に刀で一突きにされ息絶える。死体から刀を平然と引き抜いて山羊と戦うクレイトス。「相変わらず強烈な描写だなぁ……」と感心するとともに、本シリーズらしい“簡単操作で超爽快なダイナミックアクション”を堪能。頭上に赤いインフォメーションが表示された敵にトドメをさす際など、おなじみのコンテキスト・センシティブ・アタックは健在。ゴア表現が3度のメシより好きな筆者だが、それでも象型の魔物の頭部をさんざんアレしてパックリで大切な何かがコンニチワーといった凄まじい演出には「うわ、こんなのアリかよ!」と、ただただ圧倒されてしまった。
体験版では“ライフサイクル”と呼ばれるパズルゲームライクなシステムも登場する。地面に緑色で発光したカ所に差し掛かると、L2ボタン長押しで周囲の時間を巻戻したり、先に進めたりすることが可能。崩れた足場などをうまくコントロールすると落下途中の岩などを足場に先に進めるといった具合で、これがなかなか楽しめる。
強敵との立ち回りを堪能していると、やがて海中のボスに突っ込んでいくシーンで画面がフェードアウトし体験版が終了。従来シリーズのファンならば超鉄板、ブラックホール級の重力でも曲がらないくらいの安心と信頼に満ちた超ハイクオリティ。2013年の発売が今から待ちきれない。価格は未定。
■ PS3/PS Vita「プレイステーション オールスター・バトルロイヤル」
プレイステーション作品に登場する新旧キャラクターが、ジャンルの垣根を越えて夢のバトルを展開。出展バージョンの体験版で選べるのは12キャラクターだが、製品版では20キャラクターが選べるようになる。余談ながら、選べるステージも登場キャラクターにちなんだものになっており、「パラッパラッパー」ステージでたまねぎ先生が登場したときは思わず「お久しぶりです!」と叫んでしまった。
ゲームは2Dフィールドで4キャラクターが入り乱れるため、破天荒かつ一瞬たりとも油断できない戦いの連続。△○□ボタンで敵を攻撃するが、ボタンや方向入力により技が変化。相手を投げたいときは右スティックを入力。それぞれ使い勝手が異なるため、まずは自分のキャラクターがどんな技を使えるのか確認するのが勝利への第1歩となる。
会場では他来場者と対戦。「こういうときはL1の防御で手堅くいって、×ボタンのジャンプで翻弄しつつしっかりダメージをとっていくべし!」と気負ったものの、自分はともかく相手の特徴までは把握できず、あえなく前後からボコボコと連続攻撃をくらって苦戦。簡単操作ながら攻防は奥深く、カジュアルからコアゲーマーまで幅広い層にアピールしそうだ。今冬発売予定で、価格は未定。
PS3版 | ||
PS Vita版 |
■ PS3「ラチェット&クランク 銀河戦隊Qフォース」
アクションゲームファンの心を捉えて離さない「ラチェット&クランク」シリーズ最新作。銀河の平和を守るネットワークがハッキングされ、再び訪れる危機の数々。ラチェット、クランク、キャプテン・クォークは新生Qフォースとして立ち上がる。
出展バージョンは、好きなキャラクターを選んでフィールドに散在する敵を相当しつつボス撃破を目指すキャンペーンミッションがプレイできる。敵の侵攻圧力に負けないよう配慮しつつ、○×を倒せなど次々とミッションが与えられていく。基地を拠点に少しずつ行動範囲を広げていくややストラテジックな感覚が印象的。
おなじみのガラメカも登場し、アクションに関しては太鼓判のひとこと。マルチプレイが大胆にフィーチャーされていた前作とはまた異なる、これまた何度噛んでも飽きることのない味わいぶかいシリーズ最新作に仕上がっている。今冬発売予定で、価格は未定。
■ PS3「リトルビッグプラネット カーティング」
「リトルビッグプラネット」のスピンアウト的作品。大人から子供まで誰でもカジュアルなカーとレースが楽しめる。出展バージョンでは確認できなかったが、リビッツはもちろん、カートのカスタマイズやコースのクリエイトなど、シリーズ作品らしい創造性あふれる機能が多数用意されている。
出展バージョンは、コントローラー以外にもPS MOVEを利用したハンドル型コントローラーでもプレイできた。最初は手ぶらでハンドルを握っている感覚的なシュールさが気になるが、数分もすると慣れてきて楽しさが少しずつ増してくる。友だち同士でワイワイやるときなどは凄く良さそう。
ただ……そんなハンドル型コントローラーだが、日本での発売は未定。個人的には「せっかくだから本体と一緒に発売して欲しいなぁ」と思う。今冬発売予定で、価格は未定。
■ PS3「みんなのGOLF 6」
手軽さ、爽快感、奥深さを兼ね備えたゴルフゲームの超定番シリーズ最新作。出展バージョンはチャレンジ、ストローク、トレーニングなどいくつかのモードが選べるが、時間が限られていたこともあり、ここでは新モードのひとつ「スロットモード」に注目してみた。
スロットモードは年末年始向けにみんなで楽しく遊ぶシチュエーションを想定したモード。各コースのティーショット前にスロットが回転。出展バージョンでは「色物スロット」と名称がつけられていたが、製品版でどうなるかは不明。このスロット、スピン不可、チビカップ(カップが小さくなる)、大雨、強風など、出目によってさまざまなメリット、デメリットが生じるというもの。
当然ながら出目は“運”に左右されるので、技術だけではどうにもならないこともある。ちなみに、会場でプレイ中「クルクルチャンス」という謎の出目に遭遇したが、結局のところ体験プレイの終了時間が訪れるまで効果が不明だった。バリエーションは相当な数があるようで、まさに「すごろく感覚」で楽しめるのがいい。11月22日発売予定で、価格はパッケージ版が4,980円、ダウンロード版が3,900円。
■ PS3「The Unfinished Swan」
10歳の少年が施設に引き取られる際、母が描いた未完成の絵を持参。だが、絵のなかにいたはずの白鳥が忽然と消失。白鳥を探すべく、少年が不思議な世界を旅するファンタジックなアドベンチャーゲーム。
出展バージョンは、いきなり真っ白な画面からスタート。コントローラーのLRボタンもしくはPS MOVEで操作する場合はトリガーをひくと、コンビニ強盗に投げつけるカラーボールの黒版というか、墨汁が詰まった水風船をぶつけたかのように黒い球体状の絵の具が飛び散り、白かったはずの部分が染まっていく。
本作はここからが最大の見せ場。白い部分はただ黒く塗りつぶされたわけではなく、真っ白で見えなかったステージオブジェクトが黒く染まったもの、絵の具を投げるたび、そのディティールを少しずつ浮かび上がらせていく。投げ方にもポイントがあり、ただやみくもに投げると真っ黒くなってしまい、なにがなんだかわからなくなってしまう場合もある。あちこち様子見がてら絵の具を投げ、何かが染まることでで壁の曲がり際など“導線”が明らかになり、その時点でアナログスティックで移動し先に進めるようになるというわけだ。
最初は「えらくアーティスティクな作品だなぁ」と思ったがプレイするにつれ好奇心がグイグイ刺激され、どんどんゲームの世界に引き込まれていくことを実感。染め方によって壁、椅子、農具、銅像などのディティールも見え具合が異なるのが面白い。水面の表現は特に秀逸で、ボールを投げてぽしゃんと浮かんだ瞬間、そこには移動できないことがわかるし、実はすぐ近くに細い足場があって染めることで移動できたり、たまたまそこにいた動植物に絵の具をぶつけて「うわっ!」と驚かされることもある。
個人的には、「TGS2012」における最大のダークホースを目の当たりにした気分。荒削りな部分もあるが、この手触りはまさにダイヤの原石そのものといっていい。出展バージョンが黒い絵の具一色という“雰囲気”にやられている部分もあるのかもしれないが、それを差し引いても本作が持つポテンシャルには強烈にひきつけられる。完成形がどうなるかはわからないが、少なくとも現時点における“今ある形”だけでも十二分に魅力的。この機会に、なるべく多くの人に触れていただきたいと願ってやまない。ダウンロード専用で、発売日価格ともに未定。
■ その他の主なファーストパーティ出展タイトル
【PS3「パペッティア(仮:映像出展)」】 | ||
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2013年発売予定。価格未定 |
【PS3「The Last of Us」】 | ||
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2013年発売予定。価格未定 |
【PS3「BEYOND: Two Souls」】 | ||
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2013年発売予定。価格未定 |
【PS3「スポーツチャンピオン2」】 | ||
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11月29日発売予定。価格:3,980円(パッケージ版)、3,200円(ダウンロード版) |
【PS Vita「リトルビッグプラネット PlayStation Vita」】 | ||
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発売中(9月20日発売予定)。価格:3,980円(PS Vitaカード版)、3,200円(ダウンロード版) |
【PS Vita「サウンドシェイプ」】 | ||
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9月27日発売予定。価格:1,200円(ダウンロード専用) |
【PS Vita「Table Play Ice Hockey」】 | ||
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今週発売予定。価格:200円(ダウンロード専用) |
【PS Vita「箱! -OPEN ME-」】 | ||
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今冬発売予定。価格未定 |
【PS Vita「NEW ペイントパーク (仮)」】 | ||
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今冬発売予定。価格未定 |
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(2012年 9月 21日)