WeMade、スマートフォンゲームに本格参入でLINEとの提携を発表

東京ゲームショウにも展示される6タイトルを紹介


9月19日 発表
会場:パレスホテル東京



株式会社WeMade Onlineの代表取締役の崔鍾玖氏
WeMade Entertainmentの代表取締役の金南チョル氏
各タイトルについて発表した株式会社WeMade Onlineの中村慶光氏

 株式会社WeMade Onlineは9月19日、NHN Japanの「LINE」との提携発表会と新作タイトル発表会をパレスホテル東京にて開催した。発表会では、これまでPCのオンラインゲームを重点的に手がけてきたWeMadeが初めて手がけるスマートフォンタイトルに対する意気込みが語られていった。

 発表会の冒頭でWeMade Onlineの代表取締役の崔鍾玖氏が挨拶を行ない、「WeMade Onlineの日本法人は2004年3月に設立し、これまでは主に『シルクロードオンライン』や『ロハン』といったPC向けオンラインゲームのサービスを提供してきました。しかし今日はスマートフォンへの進出を発表するためにお集り頂きました」と話し会見はスタートした。

 崔氏は「WeMade Entertainmentでは3年ほど前からスマートフォン向けゲームの開発を進めており、株式会社WeMade Onlineでも今年10タイトル前後を提供する予定です」と今後の展望に触れた。その中で崔氏が強調したのは、「今日本で流行しているカードゲーム型のゲームではなく、スマートフォンならではの操作感を活かした、ユーザーの皆さんにより楽しんでもらえるようなゲームを提供します」と話した。

 またゲーム業界で大きく話題になった「コンプガチャ問題」にも触れ、「今回発表する6タイトルのゲームには、いわゆる『ガチャ』というシステムは入っていません。また今後提供するタイトルでもしガチャの様な課金システムを導入するとしても、重課金と呼ばれる何万円、何十万円とお金を注ぎ込まなければいけないシステムは排除し、多くのユーザーに楽しんでもらえるようなゲームを提供します」と強く語った。

 その後韓国WeMade Entertainmentの代表取締役の金南チョル氏が登壇し「皆様は御存知ではないかもしれませんが、WeMadeはスマートフォン向けのゲーム開発に力を注いでいます。ただ開発しているのではなく、どのようなタイトルが日本のユーザーに好まれるかというのを考えながら開発しています。そのタイトルを一部ですが東京ゲームショウという場で皆様に体験していただける今回の機会を光栄に思います」と話した。


【会場の様子】
会場には試遊コーナーが用意され、自由にプレイすることができた
会場には自身もかなりのゲーム好きという小野恵令奈さんと、アイドルグループのベイビーレイズが応援にかけつけた。なおベイビーレイズは東京ゲームショウのWeMade Onlineのステージにも登場する




■ WeMadeがNHN Japan”LINE”との業務提供を発表

NHN Japan株式会社の代表取締役社長の森川亮氏

 続いて、NHN Japan株式会社が提供しているプラットフォーム「LINE」との業務提携が発表された。業務提携はWeMade Entertainmentが開発する多彩なジャンルのスマートフォンゲームを「LINE」に提供し、NHN Japanは「LINE」を通じてマーケティングと運営サービスなどを積極的にサポートするという。第1弾タイトルとして「LINE Game」にRTS(リアルタイムストラテジー)のスマートフォン向けタイトル「CHAOS&DEFENSE」をサービスする事が明らかになった。

 「CHAOS&DEFENSE」は韓国で既に配信されており、RTSジャンルの本来の楽しさが楽しめるということで、多くの韓国のプレーヤーに支持されているタイトルだという。残念ながらサービス開始時期や詳細な情報は明かされなかったが、非常に気になるタイトルの1つだ。

 NHN Japan代表取締役社長の森川亮氏が「私共もPCの分野で成長して参りましたが、スマートフォンに注力しようということで、各分野にも力を入れ、LINEというコミュニケーションアプリで、グローバルで6,000万人、国内で2,800万人というユーザーを獲得しました。ようやくLINE Gameの準備が進んでおり、両者協力してLINE Gameで『CHAOS&DEFENSE』を成功させたいと思っています」と話した。この後、WeMade Onlineの中村慶光氏により、各タイトルの紹介が行われた。





■ 島を発展させてヒーローを育てるシミュレーションRPG「HERO SQUARE~天空物語~」

 「HERO SQUARE~天空物語~」は天空に浮かぶ王国を舞台に、国を発展させながら「ナイト」、「アーチャー」などの様々な職業を持つヒーローと共に冒険に行くというネットワークRPG。プレーヤーは天空島に建物を建設したり、農場で作物を育てていきつつ、ネットワークを生かして他のユーザーと協力もできる。


【スクリーンショット】
島を発展させ、ヒーローを育てていく




■ 多彩なデコレーション要素と、バトルコンテンツの組み合わせ「ロリポップ☆アイランド」

 可愛らしいグラフィックスとキズナをコンセプトにしたシミュレーションRPG。ポップで多彩なデコレーションで島を飾ったり、街で作物を作ったりする。友達がいないと開かないコンテンツや、バトルでしか手に入らないコンテンツを使ってキャラクターを強化するという要素もある。韓国で「バイキングアイランド」というタイトルでサービス提供されており、20万人以上のアクティブユーザーがいる人気作品だ。


【スクリーンショット】
多彩なデコレーションとポップな絵柄が特徴的だ




■ ペット達と触れ合いながら生活する癒し系ゲーム「ポケペット王国」

 個性的なペットと可愛らしい雰囲気をコンセプトにフル3Dグラフィックスで制作されたシミュレーションゲーム。プレーヤーはこれまで働いたことがなかったペット達に働き方や建物を立てる方法を教え、自分たちが快適に過ごせるように手助けをするというストーリー。特徴的なのは「自動生産システム」というシステムが導入されており、プレーヤーがゲームをしていない間でもペットたちが自動で作物を栽培したり、収穫するという。またスマートフォンならではの操作方法を活かし、ペットを撫でたり、疲れたペットを温泉に入れたりとスキンシップも楽しめる。


【スクリーンショット】
動物たちと触れ合いながら街を発展させていく




■ ストーリーを楽しみながらカフェを経営するシミュレーション「カフェdeコレクション」

 個性的なキャラクターや、可愛らしいグラフィックスが特徴の経営シミュレーションゲーム。ドリンクやスイーツを販売し、その売り上げでカフェを大きくしていくことが目的だ。カフェが大きくなると「VIPキャラクター」と呼ばれるキャラクターが登場する。このキャラクターには独自のストーリーが用意されており、店を発展させることで様々なストーリーを楽しむことができる。


【スクリーンショット】
カフェ経営シミュレーションだが、ストーリーが楽しめるのが大きな特徴だ




■ 複合的な生産システムで生産の楽しさを提供する「カントリータウン」

 農園系のゲームだが、複合的で多彩な「生産システム」が特徴的だなタイトルだ。例えば農園で野菜や米などの農作物を生産し、農作物を餌に家畜を育てたり、工場を建設してリンゴからアップルパイを生産するなど作る楽しさを味わえる。農園には多くの住人たちが登場し、300以上のストーリーが用意されているという。彼らとのやりとりもこのゲームの魅力だという。


【スクリーンショット】
作って終わりではなく、組み合わせて新たな生産物を作っていく




■ スマートフォンならではの操作を生かしたアクションMMORPG「ARK SPHERE」

 「ARK SPHERE」はアクション要素の高いMMORPG。スマートフォンならではのタップやスワイプといったといった操作で、直感的に攻撃したりスキルを発動させることができる。4頭身の可愛らしいグラフィックスなど、スマートフォンの特徴を生かした次世代のMMORPGになるようだ。
 

【スクリーンショット】
見下ろし型の本格的なアクションRPGといった印象だ
(C)2012 WeMade Online Co.,Ltd All Rights Reserved.
(C)2012 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

(2012年 9月 19日)

[Reported by 八橋亜機]