ゲームオン、新作MMOアクションRPG「黒い砂漠(仮)」を発表

パールアビスと日本独占ライセンス契約調印式を開催


9月7日 開催

場所:シェラトン都ホテル



ゲームオン代表取締役社長の李相燁氏(左)とパールアビスCEOの金大一氏
発表された「黒い砂漠(仮)」

 株式会社ゲームオンは9月7日、株式会社パールアビスが開発するWindows用MMOアクションRPG「黒い砂漠(仮)」において、日本における独占ライセンス契約の調印式をシェラトン都ホテル東京にて開催した。

 「黒い砂漠(仮)」は、腐敗した政治体制に反旗を翻した軍の一員となってNPCや他のプレーヤーと戦っていくMMOアクションRPG。世界の精緻な作り込みとアクション、大規模な戦闘などが特徴となっており、日本でのサービス開始は2013年の後半を予定している。

 開発を担当したパールアビスは韓国を拠点に2010年に立ち上げられた会社で、CEOの金大一氏はゲームオンで運営するMMOアクションRPG「C9(Continent of theNinth)」のプロデュースと開発統括を担当した経験を持っている。金氏は2009年に韓国で最優秀開発者賞を受賞しており、パールアビスには金氏を筆頭に経験豊かな開発者が揃っているという。

 この日上映された映像では中世のイギリスなどを思わせる緑に囲まれた石造りの街並みが舞台だった。そこで巨大なモンスターが登場したり、1つの画面に100名はいようかという戦闘シーンが流され、ゲームの壮大さを思わせた。なお掲載したスクリーンショットは全てゲーム内からキャプチャーしたものだという。特に人物の造形はとてもリアルで、こういったこだわりにも期待が持てる。


【調印式】
「黒い砂漠(仮)」の日本独占ライセンス契約が取り交わされた

【大規模戦闘】
会場で流された映像には大規模戦闘と思われるものもあった。本物の合戦のように100人規模で入り乱れている

これらのスクリーンショットは全てゲーム内のもの。特にキャラクターの表現のリアルさに驚かされる

 式典では、パールアビスの金氏から「黒い砂漠(仮)」の特徴について説明があった。金氏は「黒い砂漠(仮)」を「一般的なジャンルで言えばMMOアクションRPGだが、その枠には収まらないような高いアクション性や大規模な攻城戦、多様性溢れるプレイが可能な多くのコンテンツが詰まっている」と紹介した。また「今までのMMORPG経験者だけでなく、コンソールゲームで冒険を重ねてきた方にも楽しんでもらえる作品」と話し、ゲームの重厚な仕上がりを強調した。

 金氏が話したゲームのポイントは4つ。第1は「操作感、打撃感、アクション性」で、選択するクラスによって基本スキルが様々に揃っているという。例えば剣を扱うファイターなら一般的な攻撃のほかに「掴み落とし」、「蹴り倒し」、「体当たり」、「移動攻撃」、「回避」などクラスに合ったスキルが備わっており、これが基本スキルとしてあることで戦闘に大きな幅が生まれるという。最終的には、プレーヤーが選択したクラスで意図に合うアクションを簡単かつ簡潔に実現し、プレーヤーの感覚に適したアクションを目指したいと述べた。

 第2は、「戦術的で大規模な戦闘」。攻城戦では、攻撃側は大砲で城門を崩したり、城壁にはしごをかけて中に入ろうとしたり、守る側にも城の至るところで役割があるなど、できることが幅広く設計されている。そのためメンバーの役割と配置、具体的な戦術が必須となるという。

 第3は、「個性豊かなキャラクター」。ここで言うキャラクターは、プレーヤーキャラクターのこと。クラスはファイター、エルフ、ソーサラー、ジャイアント、召喚士の5種類が現時点で決まっている。これらのキャラクターはそれぞれが綿密なコンセプトを持っており、クラスごとにはっきりとした役割と目的が与えられているという。またキャラクターメイキングについても述べられ、「世界観とクラスのコンセプトを外れない範囲で自由に設定できるようにしたい」と語られた。

 そして最後が、「美麗なグラフィックス」。金氏は「美しさはバランスや比率で出せるが、優雅さに至れば完成の領域」と話し、キャラクターのレンダリングや地形のグラフィックスに「優雅さ」を求めて開発を進めたそうだ。さらに独自のアクションの追求も必要で、これらを実現するためにゲームエンジンも自ら開発したという。

 金氏は「『黒い砂漠(仮)』は、日本と韓国の両方の市場で満足してもらえるようなタイトルにできればと思う。本作に大きな可能性を感じていただいたゲームオンと共に多くのプレーヤーにプレイしてもらえるよう企画開発をしていきたい」と述べた。

 なお本作は日本と韓国で同じくらいの時期でのサービスを目指しているという。サービス予定は2013年下期と1年ほど時間があるが、ゲームオンでは随時追加の情報を発信していくということなので、今後の情報に期待いただきたい。


【スクリーンショット】

(c)PearlAbyss Corp. All Rights Reserved.
(c)GameOn Co., Ltd. All Rights Reserved.

(2012年 9月 7日)

[Reported by 安田俊亮]