スクエニ、「ヒットマン アブソリューション」最新情報を公開

射殺、刺殺、撲殺、絞殺、毒殺、爆殺……。様々な暗殺手段を紹介


2012年発売予定

価格:未定

CEROレーティング:Z(18歳以上推奨)



 株式会社スクウェア・エニックスは、2012年発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360/Windows PC用ステルスアクション「ヒットマン アブソリューション(HITMAN ABSOLUTION)」の最新情報を公開した。価格、CEROレーティング共に未定となっている。

 「ヒットマン」は、現在はスクウェア・エニックスの子会社となっている英Eidos Interactiveの人気シリーズ。2007年には映画化もされ、今作で5作目を数える。開発を手がけているIO Interactiveは、近年では「ケイン アンド リンチ」シリーズの開発元という印象が強くなっているが、元々は「ヒットマン」シリーズで名を上げたデベロッパーで、「ヒットマン アブソリューション」は、2007年にリリースされた「ヒットマン:ブラッドマネー」以来、5年ぶりの新作となる。

【「ヒットマン アブソリューション」ストーリー】

 エージェント47は彼の人生の中で最も過酷な任務をICAから言い渡される。それは、ICAにて長年に渡って彼のオペレーターを務め、任務をサポートしてきた仲間であり、47にとって最も親しい友でもあるダイアナの暗殺依頼だった─。ダイアナ暗殺後、ダイアナに託された最後の依頼を果たすため、また彼女の死の裏に隠された真実を求め、一 人腐敗し狂った世界へと身を投じる。


主人公「エージェント47」
今回紹介されているミッションの舞台「チャイナタウン」。「キング・オブ・チャイナタウン」こと「キング」を暗殺することが目的となる

 今回公開された情報は、シリーズ最大の魅力、といっては語弊があるが、大きなのセールスポイントとなっている“暗殺方法”について。プレーヤーは、主人公エージェント47を操作し、周囲の環境や武器、ツールを使って人知れずターゲットを暗殺することが目的となる。

 過去の「ヒットマン」シリーズでは、ターゲットを殺害し、エスケープポイントまで退避することでミッションクリアになるが、ただ単にターゲットを殺しただけではクリア時の評価は低い。いかに周囲に見つからず、“美しく”ターゲットを殺害するかによって評価が異なるという仕組みで、“サイレントアサシン”を目指すやり込み要素がシリーズを通しての魅力となっている。

 「ヒットマン アブソリューション」でも、街中でいきなり銃を突きつけて護衛もろとも殺害する乱暴な方法から、ロングレンジからスナイプするスマートな方法、はたまたフグの毒を使って毒殺する方法まで、実に多種多様な殺害方法が用意されている。

 主人公のターゲットとなる麻薬の密売人や警官、そして群衆達はそれぞれ別々の思考に基づき、独自の行動パターンを持っている。その行動パターンを把握して先回りしたり、、47が何らかの形で介入することで彼らの行動パターンそのものを変えることができ、それらを上手く利用することで静かに、そして華麗にターゲットを暗殺することができるという。

 ゲームに登場する武器やオブジェクトは、単体で暗殺の道具となるものもあれば、それだけでは殺傷能力を持たないものもある。また、これらを組み合わせることで思いもかけない効果を生み出すことがあるという。プレーヤーはこれらを自由に組み合わせて、自分好みの方法で暗殺を遂行することができる。

 それでは実際のスクリーンショットと共に、7種類の暗殺方法を紹介していこう。なお、最後に新システム「インスティンクト」についても紹介しているので、ぜひチェックしてみてほしい。


【つまらない暗殺】
ターゲットである「キング」は買収した警官に周囲を護衛させている。不用意に近付けば警戒度が上がり、攻撃を受ける事に。ターゲットや敵対する相手を銃や格闘によって全員排除することも可能だが、これでは一流の暗殺者とは言えない。一流の暗殺者は静かに、そして華麗にターゲットを排除しなければならない

【おしゃれに暗殺】
ヒットマンシリーズ最大の特色である「変装」。変装するためには、変装したいコスチュームを身に付けている相手を気絶させるか、殺してそのコスチュームを奪う必要があるターゲットの密会相手はどうやら麻薬の売人らしい。セキュリティの目の届かない場所でこの売人を仕留めコスチュームを奪い、密会相手に変装した47。これで周囲に警戒されることなく、ターゲットに近付けるようになる

【オーガニックな暗殺】
屋台の売り子に変装した47。どうやらこの屋台では「フグ」を提供しているらしい。本作はこうした一見すると暗殺とは無関係に見えるオブジェクトにも干渉することができる。「フグ」からは「フグ毒」を入手することができる密売人との取引を終え腹を減らしたらしいターゲットは屋台を回り周囲の散策をはじめる。先回りした47はターゲットの注文した料理にフグ毒を仕込む…。料理を口にしたターゲットはもがき苦しみやがて死ぬが、死因がわからないため47は怪しまれることはなくその場を離れることができる

【ハリウッド的な暗殺】
ターゲットが大事にしている高級車に爆発物を仕掛ける47。その後車に搭載されている警報装置をあえて作動させアラームを鳴らすことでターゲットをおびき寄せる離れた場所からターゲットが車に近付くのを待ち、リモコンで爆弾を爆発させる。暗殺方法としては派手だが、47の仕業だと誰にも気づかれることなく暗殺完了

【伝統的な暗殺】
最も暗殺者らしい方法といえば、遠隔からのスナイプだろう。ターゲットの行動パターンを把握し、スナイプに適した場所を見つけよう。愛用の二丁拳銃以外の武器は現地調達が基本となるため、武器を見つける必要もある

【スマートな暗殺】
環境を利用した暗殺方法もお勧めだ。人気のない場所で静かに暗殺した場合でも、死体が発見され、他殺の証拠が見つかると騒ぎがおきることも。ターゲットを直接仕留めるのではなく、周囲の環境を利用し事故死に見せかけることでより安全にターゲットを始末できる。写真はターゲットが用を足している所を狙って頭上のオブジェクトを撃ち落とし事故死を装うシーン

【エコロジーな暗殺】
ターゲットの行動パターンを把握してしまえば、身一つでターゲットを暗殺することも可能だ。ターゲットが人気の無い場所へ移動した隙を狙って背後から絞殺すれば最も静かにターゲットを暗殺することができるだろう。また残弾が心許ない場合にも活用できる死体が見つかると騒ぎが起き、警戒度があがってしまう。警戒度があがると普段は怪しまれない行動にも目をつけられるようになってしまう。死体はゴミ箱やロッカーなどに隠すことができるので、上手く利用しよう

【新システム「インスティンクト」】
主人公の研ぎ澄まされた直観は、ゲーム内では「インスティンクト」と呼ばれ、ステルスアクションである本作には欠かせない重要なシステムのひとつとなっている。インスティンクトを発動すると、プレーヤーは主人公の視点で世界を感じることができるようになる。具体的には、主人公が持ついくつかの特殊な能力をインスティンクトひとつで使えるようになる。インスティンクトを上手く使いこなすことで、さらに一流の暗殺者に近付くことができるだろう。インスティンクトを発動すると、ターゲットや敵対するキャラクターが赤くハイライトされる。これらは壁越しでも効果があるため、隠れた場所からターゲットや敵の行動を把握することができる(左)。また干渉できるオブジェクトは黄色くハイライトされる。オブジェクトには様々な使い道が用意されているので、状況に応じて上手く活用しよう(右)

(C) 2012 IO INTERACTIVE A/S. Published by Square Enix Co., Ltd. IO INTERACTIVE and the IO logo are trademarks of IO Interactive A/S. HITMAN ABSOLUTION and the HITMAN logo are trademarks of Square Enix Ltd. SQUARE ENIX and the SQUARE ENIX logo are registered trademarks or trademarks of Square Enix Holdings Co., Ltd.
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(2012年 9月 6日)

[Reported by 中村聖司]