【特別企画】Xbox 360 Kinect「重鉄騎」実践操作ガイド
ドラマティック戦場体験を生き抜く! 操作のコツを動画で紹介!


発売中(6月21日)

価格:7,990円

CEROレーティング:Z(18歳以上のみ対象)

 巨大な専用コントローラーでコックピット操作を再現しゲームファンの度肝を抜いた初代「鉄騎」から早10年。その遺伝子を受け継ぎ、圧倒的なパワーアップを果たした最新作「重鉄騎」がいよいよ6月21日に発売される。今作ではプレーヤーの身体の動きを検知するKinectを使用し、ゲームパッドを操縦桿に、Kinectでコックピット内の各種機能を使うという新方式が大きな特徴となっている。

 この特別企画では「重鉄騎」がどんなゲームなのかを紹介しつつ、“鉄騎内での実際の操作とそのコツ”を紹介していこう。操作している模様をプレーヤーの動きと一緒に収録した動画も掲載しているので、あわせてご覧頂いて本作がどんなゲームなのかをつかんでもらえれば幸いだ。

― Story ―

2020年頃、通称「シリコンカビ」と呼ばれる半導体を分解する微生物が大量に発生。コンピューターの機能停止の影響で、未曾有の大災害が発生した。食糧や資源を巡って局所的な支配や暴動が世界を覆う中、広大な領土と前近代的な兵器を多く保有する「アジアの大国」が欧州へ侵攻。多くの国を支配下に置いていった。

―この侵攻は後に「第三次世界大戦」と呼ばれた。

2045年。第三次世界大戦は終結。「アジアの大国」の呼びかけに応えた16カ国による“国際連合”が再発足。

その後も国境での小競り合いが続いていたが、「アジアの大国」にて新たな国家主席が政権を握ると、事態は急速に進展する。

「統一戦」という呼称の元、大規模に軍隊を増員し欧州を制圧、アメリカ本土への上陸戦を開始したのである。東海外線は陥落し、アメリカ軍は守勢のみに終始。ジリ貧の状況であったが、2082年、メキシコに避難していたアメリカ軍を中心に反撃が開始される。

近代文明の崩壊した世界で、「第2の独立戦争」が始まろうとしていた……。






■ 「重鉄騎」の世界

アメリカ軍のパワーズ軍曹として「第2の独立戦争」を戦い抜く本作。隊員と共に「鉄騎」を運用して作戦に参加していく

 「重鉄騎」は2082年という未来が舞台だが、テクノロジーとしてはむしろ衰退している。半導体を分解する微生物が大量に発生しコンピューターの存在が過去のものとなり、シンプルな構造の前近代的な兵器しか使えない世界となっている。

 これをきっかけにアジアの大国が欧州へ侵攻。後に第三次世界大戦と呼ばれる戦争の末に、アジアの大国は国際連合を再発足。さらにアメリカ本土へと侵攻の手を伸ばしていく。東海岸線は陥落し、押し込まれていく。

 「重鉄騎」での戦争は、非常にヘビーで“リアルなえぐさ”を描いている。CEROレーティングがZ指定(18歳以上のみ対象)となっており、表現は非常にリアル。ゴア表現もあり、えぐく、シビアに描いている。ジャンル名にもある“戦場体験”が軽さや甘えのない、ずしっとくる骨太なものになっているのだ。

 主人公は、ウィンフィールド・パワーズという鉄騎乗りの軍曹。元々は陸軍に所属していた軍人だったが退役しており、退役後は家族と平穏に暮らしていたが、国連軍の侵攻に巻き込まれてしまう。その後メキシコに駐留していたアメリカ軍に志願。戦場へと戻ってきた。ゲーム内のシーンは、パワーズ軍曹ことプレーヤーが、アメリカ軍の鉄騎部隊に配属されたところから始まっていく。

 プレーヤーは「鉄騎」のパイロットとして、数々のミッションこと“戦場”を駆けていくわけだが、鉄騎にはプレーヤーの他に、機関砲の装填手、砲撃の装填手、通信士の合計4人が乗り込んで、全員で制御している。

ゲームスタート前の画面。部隊の集合写真があり戦死者はここでカウントされる

 特徴的なのは彼ら小隊員が負傷したり、時には死亡してしまうこともあるということ。例えば、戦闘中にスリット(覗き窓)から入ってきた弾が砲撃の装填手に当たって負傷すると、装填に時間がかかるようになるし、時には死亡してしまうこともある。戦死者が出れば、モードメニューの部隊員の集合写真に戦死が記録されてしまう。いかに彼ら仲間と共に“生き残るか”というのもひとつの醍醐味と言える。

 ゲームのモードは、ストーリーをプレイする「キャンペーン」と、ストーリーでクリアしたミッションを個別にプレイできる「シングルミッション」の2つ。シングルミッションではCo-opミッションを選択すればオンラインプレイも可能だ。また、ミッションをクリアすることで新たな鉄騎用のパーツが手に入ることもあり、カスタマイズして多彩な装備を使えるようになっていく。

 ミッションの内容は多彩で、序盤のいくつかのミッションで言うと、「海岸線からの上陸作戦」から、「市街地の占領戦」へと入り、「通信施設の破壊」、さらには「残存兵を待ち伏せる」というところまで連なっていく。その時々の戦況の移り変わりがミッションとしてリアルに描かれている。


【多彩なミッションに挑み、戦争を戦い抜く】
ミッションはアメリカ軍の本土奪還の流れにそって、多彩なシチュエーションが展開されていく。時には鉄騎の操作以外にも、鉄騎から降りて仲間の部隊を救出したりする場面も。それらも丸ごと含めて、パワーズ軍曹視点で楽しむ戦場体験というわけだ
【鉄騎は4人で運用! 隊員が負傷・死亡することも】
パワーズ軍曹の他、通信士と2人の装填手の合計4人で鉄騎を運用する。ただ、機体の損傷箇所からの流れ弾で隊員が負傷したり、最悪の場合死亡してしまうこともある

 これら戦場を生き抜き、ミッションをクリアするコツは、「鉄騎を上手くコントロールすること」以外にはない。本作はプレイ感や難易度もかなりシビアで、一瞬の油断や慌ててしまうようなことが即、死に繋がる。だが逆に、冷静に状況を把握しつつ鉄騎をコントロールすれば、あっけないほどに楽にクリアできることもある。全てはプレーヤー次第。上達を実感できるようなバランスに仕上がっている。というわけで続いては、鉄騎をどのように操作するのかを動画を交えつつ紹介していこう。




■ 鉄騎の操作は“Kinect+コントローラー+椅子”。1度環境を作ってしまえばプレイは楽々


 本作の最大の魅力は、鉄騎の多彩な機能を自分の身振り手振りで操作することで、まるで“自分が本当にコックピット内にいるかのような体験”ができること。それらを楽しみつつ、心がヒリヒリするような激しい戦場を楽しんでいくというのが本作ならではの面白さだ。

 そんな面白さを快適に味わうためには、プレイ環境が大事。本作ではKinectとコントローラーを使うほか、椅子も使用する。椅子はコックピットのシートに座っている様子そのもののためでもあるし、椅子から立ち上がることで“鉄騎のハッチから上半身を出して外を見る”という動きをするためにも必要になっている。

 Kinectのセッティングについては、詳しくレポートしているゲームグッズ研究所の第248回をご覧頂きたいが、簡単に言うと、テレビの上か下にKinectを置き、そこから約2mぐらいのスペースがあればOK。「重鉄騎」では椅子に座ってプレイするので、横のスペースはその場で両手を広げられるぐらいあれば充分だ。足の動きも使わないので、基本的に上半身の座り・立ちの動きがKinectに認識されていればいい。比較的コンパクトなスペースでプレイできるKinect用タイトルと言える。

 また、“プレイ開始までの敷居”は初代「鉄騎」と比較すると低くなっている。Kinectは1度セッティングを終えてしまえば次からは準備なしにすぐ使えるので、「重鉄騎」はテレビの前に椅子さえあればコントローラーを手にとってすぐにプレイを開始できる。以前の「鉄騎」の巨大な専用コントローラーをプレイの度にセッティングするよりも、かなり楽に始められるのが嬉しいところだ。




・操作のコツは“パイロットになりきり手を大きく動かす”こと

 鉄騎の操作では、移動は左アナログスティック、旋回は右アナログスティック、副砲(機関砲)はLT、主砲での砲撃はRTを使用する。メインの操作はコントローラーで行なう形で、いわば操縦桿のような存在になっている。コックピット内の操作をする時は、コントローラーを片手に持ちつつというのが基本だ。

 以下にコックピット内でのKinect操作を順に紹介していくが、全般的に使えるコツは2つ。1つは、

「手の動きは気持ち大きめに。操作したい箇所をかざすようにする」

 というもので、もうひとつは、

「実際に操作している動きを自分の身体で再現する」

 というものだ。手の動きを大きめにするというのは、手の動きが体と重ならないように、いったん体の外に手を広げたほうがよりはっきりと動いてくれるため。手を外へ体ごと動かすぐらいにすると上手くいく。

 2つ目の実際に操作している動きを自分の体で再現するというのは、プレイしていると自然にそういう動きになると思うが、「手を伸ばす」、「つかむ」、「操作する」という一連の流れを画面と同じように自分で行なうのが大事。小さい動きでパパパッと速く動かしても、さすがに操作がついてきてくれない(とは言ってもかなり追従してくれるが)。大きく、グッグッと動きをしっかり行なうのがポイントだ。


・コックピット内を見回す

 まずはコックピット内の隊員の様子を見る動き。左を向く時は左手を右へ振り、右を向く時は右手を左へ振る。片手でコントローラーを持ちつつ、スッスッという具合に横に手を振ればいい。横に振る時は、顔の前を通過させるように動かすと成功しやすい。


・鉄騎の起動

 続いて鉄騎の起動。鉄騎のエンジンは手回しでスターターを動かすという作りで、これはプレーヤーの左後ろに座っている機関砲の装填手が兼任している。ミッションによってはエンジンを止めている状態で音を出さないように待機し、敵が現われたらプレーヤーが装填手に伝えてエンジンをスタートさせるという場合がある。この時は、上の手振りで装填手の方を向いてエンジンスタートを伝えるのだ。

 エンジンが掛かったら、「起動レバー」を引いて鉄騎を起動させる。起動レバーは座席の右下あたりにあって、手を伸ばしてつかんでから後ろに引くという動作で動かす。ポイントとしては、身体の斜め前に手を伸ばし、レバーのところで手をかざすようにするのがいい。かざせば自然とレバーを握ってくれる。後はその腕を腰のあたりに引けば起動完了だ。



・高速移動レバー

 鉄騎の移動速度は全般的に速くはなく、前進はそこそこ、横移動はかなり遅いという印象だが、「高速移動レバー」を引いて高速移動モードにすると通常の倍ぐらいのスピードで動けるようになる。ただし、高速移動を長く続けているとエンジンがオーバーヒートして動けなくなってしまうので注意して欲しい。また高速移動中は、通常よりも機体の揺れが激しくなって敵を狙いづらくなるので、使い分けが重要だ。

 高速移動レバーは、起動レバーの逆側、コックピットの左下にある。右手でコントローラーを持ちつつ、左手を体の斜め前に出し、つかんで引くという操作だ。起動レバーと違って通常に戻す動きもあって、戻す時は腰の横あたりに手を出しそこから前へ押し出すようにすると扱いやすい。



・スリット視点(コントロールパネルのレバーをつかむ)

 コックピットの視点だと、外の景色はほとんど見えない。そこで、スリットに体を近づけて外を覗くというのが戦闘中の基本になる。スリットに体を近づけるには、両手を前に突き出す。この操作は、コントローラーを握ったままでできる。ゲーム画面的にはコンパネの位置は正面の少し下あたりなので、自分の胸から斜め下へ突き出すようにするのがポイントだ。コックピット内の視点に戻す時も同じように、斜め下へ両手を突き出す動きで行なう。



【操作ガイド動画:鉄騎の起動や高速移動モード】





・機関砲、主砲(榴弾、徹甲弾)

 攻撃の手段は、LTでの「機関砲」、RTでの「主砲」だ。この操作はコントローラーで行なうが、砲撃では敵の重鉄騎など大型兵器向けの「徹甲弾」と、歩兵などを広範囲に攻撃する「榴弾」の切替ができる。

 弾の切替は、スリットの下にある2つのボタンを使って行なう。スリット画面なら、画面の下あたりに右手を伸ばし、「徹甲弾」なら画面中央の下あたりを、「榴弾」なら左下に手を伸ばそう。ポンっという感じに手の平で押すようにするとうまくいく。

 ちなみにコックピット視点でも操作は可能だが、スリット付近には「装甲シャッター」が近くにあるので、ちょっと触りづらくなる。コックピット視点での弾の切替は画面中央、装甲シャッターは上側というのを意識しよう。



・装甲シャッター

 スリットを閉じて弾が入らないようにするのが「装甲シャッター」だ。鉄騎内に弾が入る唯一の隙間がスリットであり、真正面からの撃ち合いなどではシャッターを閉じるのはかなり大事な操作となる。

 スリットのシャッター操作はレバーを掴んで、シャッターごと下に引き下ろすという動き。コックピット視点では画面の少し上辺りに手を伸ばすようにし、スリット視点では左上に手をかざすということを意識しよう。レバーを掴んだのをみてからスッと手を降ろすとうまく操作できる。

・ペリスコープ

 遠方の敵を狙う時に使うのが「ペリスコープ」。スリットから覗くよりも遠くが見えるし、スリットのシャッターを下ろしている時に外が見られる機能としても、とても頻繁に使う機能だ。ペリスコープはコックピットの上にあるのを引き下げるので、スリット・コックピットどちらの視点でも、真上に手を上げれば引き出せる。



・ハッチから出る&双眼鏡

 より広範囲に外を眺める手段が、「ハッチから出て外を見る」というもの。椅子から立ち上がれば、真上にあるハッチを開いて上半身が外へ出る。そして立った状態で手を顔のあたりに持って行くと、「双眼鏡」で遠くをみることも可能だ。この動きは手が胸のあたりより上にくれば認識するようで、おおまかな動きでもスッスッと反応してくれる。

 ただ、プレイの面で言うと生身を鉄騎の外に出しているわけで、戦場のまっただ中でハッチから体を出すのは非常に危険。ミッションスタート直後や待ち伏せ任務などで効果的に使っていこう。



【操作ガイド動画:砲撃、スコープ、ハッチからの目視など】





・バンクパネル [ベンチレーター(排煙装置)、ヘッドライト、自爆ボタン]

 コックピット右上には「バンクパネル」という3つの機能が収まったパネルがある。このパネルを操作する時はまず、“右手を斜め上に持っていってパネルを掴み、手前に引き出す”。引き出すとパネルがアップになるのだが、パネルの左半分が「自爆ボタン」、同じく右上が「ヘッドライト」、同じく右下が「ベンチレーター」と意識するといい。それぞれ触りたいところに手をかざす。

 自爆ボタンは保護カバーがついているので、手をかざすとまず「カバーを開く」アクションが入る。その後にかざしている手を前へ突き出せば、自爆完了……だ。

 右上の「ヘッドライト」は、パネルの右上あたりに手を置いていればスイッチを上下してくれるが、手首をスナップさせる感じにすると、雰囲気もでるしよりうまく操作できるという印象だ。右下の「ベンチレーター」は被弾したりしてコックピット内に充満した煙を外にだす換気装置。パネルの右下に手をかざすとレバーをつかむので、そこから手を真下に下げると操作できる。

 このバンクパネルの操作は3つの機能が近い位置に集まっているので、慣れるまで少しミスしやすいところ。パネルの3カ所の位置を意識して、手を大きめに“パネルの外側から動かしていって触る”ようにするのがオススメだ。



・モニター(マップ&外部カメラ)

 モニターは周辺マップを表示するほか、鉄騎の前後左右に取り付けられたカメラの映像を映す装置。位置は左上で、左上に手をかざし掴んでから手前に引き出す。

 モニターには切替スイッチがあるのみで、スイッチに手をかざし、ポンッポンッと手の平で押すようにするとスイッチを押してくれる。かざしたあと手を出し続ければ、連続で押してくれるので、手早く周囲を確認したい時には押し続けるのもオススメ。


【操作ガイド動画:バンクパネル&モニター操作】



■ ゲームプレイを動画で紹介! ドラマティックな戦場体験が待っている!!


Kinectを組み合わせて使っていることで、パイロットとしての操作、隊員とのコミュニケーション、鉄騎の外にでての行動など、より多彩に軍にいる一人としての体験が味わえる本作

 最後に、実機でのゲームプレイで本作の魅力を紹介しよう。挑んでいるミッションは、キャンペーン最初のミッションである「凱旋」。マンハッタンの海岸線から本土に上陸するというもので、最初のミッションだが、戦闘は激しく難易度もなかなかのもの。本稿で紹介してきた操作を冷静に行なうことが求められる。

 このゲームプレイについては動画を掲載しているのでぜひご覧頂きたい。動画の見所としては、上陸前にハッチから出て双眼鏡で敵部隊を確認しているところや、中盤でスリットのガラスが割られたり、ペリスコープも破壊されるといった被害状況に対応しているところだ。また、途中には恐怖にかられた通信士のナッチが逃げだそうとするところを殴りつけて止めるという場面もある。

 このように本作では、同じミッションであっても被弾などでこちらの対応が変わってくるし、鉄騎の操作以外にも、隊員をホフク前進して救出したり、敵兵がハッチから投げ入れてきたグレネードを外に出したりなど、Kinect操作を使うシーンが登場する。そうした様々な状況をパワーズ軍曹の視点で体験していくこと、その全てが本作の“ドラマティック戦場体験”というわけだ。

 Kinectを併用しているからこそ実現した、自分の手や体の動きで鉄騎を操縦できる面白さ。そして、その操作で味わうリアルかつシビアな戦場体験。ぜひご自身の手で味わっていだたきたい。


【「重鉄騎」ミッションプレイ動画】

(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.

Amazonで購入

(2012年6月21日)

[Reported by 元村真宮]