ガンホー、「トイ・ウォーズ」 「Dimension3.2」先行体験レポート
爆破を巡るチーム戦「ボンバーマッチ」。開発チームへのミニインタビューも
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、Windows用オンラインTPS「トイ・ウォーズ」において、アップデート「Dimension3.2 爆破!拠点攻防の綿密な駆け引き!」を6月25日に実装する。
「トイ・ウォーズ」はフィギュアが戦うという設定のTPSで、昨年の3月にサービスインしてからも頻繁にアップデートが実施されている。直近では4月23日に、ストーリーモードが実装されたばかりだ。
6月25日に実装される「Dimension3.2」では、攻守に分かれて爆弾の攻防戦を行なう新モード「ボンバーマッチ」が追加される。今回は実装に先駆けて実際に「ボンバーマッチ」をプレイできたので、レポートと、それに関する「トイ・ウォーズ」の今後の展望を伺うことができたので紹介したい。
■ 新モード「ボンバーマッチ」を先行体験。爆弾を巡る攻防が熱い
爆弾の設置ポイントには数字が表示されるので、上手く利用したい。なお爆弾は設置以外にも地面に置いたり拾ったりできる |
爆弾が爆発するとこの様に大きなエフェクトが表示される |
「ボンバーマッチ」は、攻撃側と守備側の最大8対8人の2チームに分かれ、爆弾の起爆/解除を巡って争う新モード。攻撃側はマップ毎に予め決められた2カ所のうち、どちらかに爆弾を設置し爆発させる事、反対に防御側はそれを阻止する事が目的となる。既に実装されている「サボタージュ」モードと同じで、試合中に倒されると次のラウンドまで復活できない。
6月25日の実装の時点で「ボンバーマッチ」をプレイできるマップは、「ホビーシップ」、「キッチン&アトリエ」、「ウォーターガーデン」、「クラフトキングダム」、「トイボックス」、「ワイルドウェスタン」、「ミッドナイトスクール」、「ナイト・イン・ザ・ハウス」、「バトルジオラマ」の9マップだ。
爆弾の設置には7秒間かかり、設置中に攻撃を受けてもキャンセルされないが、爆風で飛ばされるか1度手を離すと設置は最初からになる。爆弾は設置されてから40秒で爆破する。爆弾の解除にも7秒間かかるので、防御側は設置されてから33秒以内に解除する必要がある。
筆者も攻守交代しながら3試合ほどプレイしたのだが、やはり攻守共に爆弾をどう扱うかが大きなポイントになってきそうだ。
攻撃側であればまずどのようなルートで、どちらのポイントに設置しに行くかが最初のポイントだ。爆弾は1ラウンドにつき1つで、メンバーのうち誰かが設置場所に運ぶことになる。少人数のメンバーを陽動に使い、注意を引きつけておいて反対側の設置ポイントに向かうなど、チームメンバーの連携と、立ち回りが重要だ。
無事に設置ポイントについたら爆弾を設置するわけだが、ここでもポイントがある。どこに爆弾を仕掛けるかだ。というのは設置エリアは見た目より広めに設定されており、床はもちろん壁や天井にも爆弾を設置できる。防御側に見つかりにくいように天井に仕掛けるか、もし解除されそうになっても攻撃しやすいように視界の開けた場所に仕掛けるか、この辺りは研究が必要になってきそうだ。
爆弾の設置には7秒かかると説明したが、実際にプレイしてみると7秒は意外と長く感じる。しかも設置作業を始めると周囲に少し大きめの音で「コチ、コチ……」という作業音も聞こえるので、周囲の安全をしっかり確保してから爆弾を設置しないと、グレネードやバズーカで黒焦げにされてしまうだろう。
設置に成功すれば一気に有利になる。爆弾の解除にも7秒かかるので、設置された爆弾の周囲を警戒しながら、防御側にプレッシャーをかけながら33秒守り切れば良い。
防御側は逆に、爆弾の設置ポイントまでに攻撃側を全員倒せればベストだ。全員を倒すことができなくても、爆弾を持っているプレーヤーを倒せば、爆弾はその場で落下するので、今度は爆弾を奪われないように見張っていけば良い。
戦力差があればあえて相手に爆弾を設置させ、設置中に攻撃をするという戦略も有効に感じた。爆弾の設置中はどうしても無防備になるので、その間は手出しができない。
一通りプレイして、緊張感や達成感をかなり感じられた。1度倒されると復活できないというのはもちろんだが、爆弾を設置・解除しているときのヒヤヒヤ感、相手を出し抜いて爆破に成功したときの達成感は他のモードでは味わえない。敷居を高く感じるユーザーもいるかもしれないが、ぜひ1度挑戦して欲しいモードだ。
【スクリーンショット】 | ||
---|---|---|
爆弾を設置した様子。様々な場所に設置できる | ||
爆弾を運んでいるプレーヤーが倒されると地面に爆弾が落下する。攻撃側はこれを拾って設置しにいかなくてはならない | 爆弾が設置されると画面中央部にカウントダウンが表示される |
■ 「トイ・ウォーズ」の今後の展望。「ボンバーマッチ」を使った大会やニコ生の予定も
プロモーション担当の第2パブリッシング部 第2プランニング主任の渡辺竜太郎氏 |
制作担当の第2パブリッシング部 第2プランニング課の亀田誠氏 |
テストプレイが終わったところで、「トイ・ウォーズ」の制作を担当する亀田誠氏とプロモーションを担当する渡辺竜太郎氏に今後の展望について伺った。
今後はまず「ボンバーマッチ」モードを使った大会が行なわれるという。まだ詳細は明かされなかったが、「ボンバーマッチ」のクラン戦が実装されるタイミングで本格始動する予定だという。クラン戦が実装される前に「ボンバーマッチ」についてのユーザーの声を聞いて、調整等を行なっていきたいそうだ。
また「ボンバーマッチ」の実装にあわせてFPSの有名プレーヤーを集めた大会を開催し、ニコ生で配信するという。参加者は「Opaya」氏、「yukishiro」氏、「YamatoN」氏、「Matcha」氏、「StanSmith」氏という有名プレーヤーばかり。司会はオフラインイベントの司会実況でおなじみの「なっぽん」氏が務めるとのことだ。放送は6月27日の20時~22時の2時間。有名プレーヤー達のプレイを見られるということもあり、「ボンバーマッチ」で強くなりたいユーザーは見逃せない内容になりそうだ。
今後のアップデート情報としては、攻撃するだけではない新しいタイプの装備が実装される予定だ。これは主に全体の戦略に関わるもので、使うことで“チームで行動しなければならない”などの何らかの効果が生まれるという。なお昨年のイベントで発表されたPvEモードについては、引き続き開発中だそうだ。
最後に両氏は、「これまではカジュアルよりのモードが多くありましたが、『ボンバーマッチ』モードが実装されたことで、中級者や戦略性を好むユーザーにも楽しんで貰えると思います」と新モードへの意気込みを話してくれた。
(C)NQ Games Co.,Ltd/ Gravity Co., Ltd./GungHo Online Entertainment,Inc.
(2012年 6月 20日)