セガ、「ファンタシースターオンライン2」CBTレポート
課金要素の詳細など、いよいよ製品バージョンの姿が見えた「PSO2」
課題は残ったがゲーム内容は非常に魅力的


2012年夏 正式サービス開始予定(Windows PC)
2012年冬 予定(スマートフォン )
2013年春 予定(PS Vita )

プレイ料金:無料(一部アイテム課金)

CEROレーティング:未定


 オンラインRPG「ファンタシースターオンライン2(以下、「PSO2」)」Windows版のクローズドβテストが4月19日から30日にかけて行なわれた。ゲームソフト&基本プレイ料金ともに無料、Windows版をメインに、PS Vita版やスマートフォン版の提供も行なわれるなど話題の多い本作だが、まずはメインプラットフォームであるWindows版が展開されていく。

 今回のテストで使用しているバージョンは2012年夏のサービス開始に向けた“最終版に近い”とされており、ゲームバランスも正式サービスを想定したものとしている。いよいよ正式サービス版の姿が見えてきた本作について、新たに判明した要素やゲームプレイの感触などを、お伝えしていこう。

 なお、今回のクローズドβテストでは課金方式である「アークスキャッシュによる有料アイテムの購入」が試験導入されている。ゲーム中ではどのような部分が有料の要素になっていて、実際にどのように購入するのかを試せた。気になる課金部分についてもまとめているので、ぜひご覧頂きたい。



■ ついに“ストーリー”が実装! ストーリーを断片的に補完し次のストーリーを生んでいく「マターボード」がカギに

外宇宙を旅する船団「オラクル」。オラクルで編成された惑星調査隊「アークス」に主人公ことプレーヤーが所属するところからストーリーが始まっていく
プレーヤーを相棒と呼ぶ彼は、正規隊員になるための試験に共に挑むことになる「アフィン」だ。明るくてノリのいい若者という感じの性格をしている

 今回のクローズドβテストでは、これまでのα1、α2のテストには無かったストーリーが実装され、物語の序章である「序章」と「第1章」がプレイできた。

 プレイを開始するとまずはOPムービーが。外宇宙の惑星間を旅する船団「オラクル」が映し出され、そこで編成された未知の惑星を調査する組織「アークス」が紹介される。プレーヤーはこの「アークス」の新人だ。

 こうした冒頭シーンの後にキャラクタークリエイトへと進んでいく。キャラクタークリエイトについてはこれまでのレポートでも数多く触れてきたし、今は「キャラクタークリエイト体験版」もあるので、ぜひそちらで実際に体験してみてもらいたい。

 自分のキャラクターができあがると、場面は冒頭シーンのキャンプシップへ。そこには一人の少年がいて、自分のことを「相棒」と呼んできた。彼は主要キャラクターの一人「アフィン」で、プレーヤーと同じく正規アークス員を目指す試験生の一人。これから挑む試験でプレーヤーのパートナーとなるようだ。

 アフィンとの会話の中には「10年前の“あの出来事”を忘れたのか? 」という気になる言葉が出てきたのだが、プレーヤーにはそれが何かはわからない。何かストーリーのカギを握るバックグラウンドになっているのだろう。

 こうしてパーティーメンバーに自動的にアフィンが加わ「アークス」としての初クエストである惑星ナベリウスの調査に共に挑んでいくところからゲームスタートだ。このクローズドβテストではNPCキャラクターの仲間も実装されて、このストーリー以外でもパートナーカードをもらえば自由にパーティーに呼び出せるようになっていた。

 ちなみに、パートナーカードからNPCをパーティーに参加させられるのはシリーズ作でもおなじみの機能だが、そのあたりの使い勝手はシリーズ作と同様。また、パートナーカードはアフィンのようにストーリー中にくれるキャラクター以外にも、「クライアントオーダー」というNPCから引き受ける頼み事をこなすとくれるキャラクターもいた。

 アフィンと共にナベリウスの草原エリアを進んでいくのだが、途中で緊急通信が入り、二人の目の前に本来ナベリウスにはいないとされていた「ダーカー」が出現し襲われてしまう。2人は次々に現われるダーカーの群れから懸命に逃げていくのだが……。


試験として、惑星ナベリウスの調査というクエストに挑むプレーヤーとアフィン。アフィンはNPCキャラクターとしてパーティーに参加してくれる
試験の途中、惑星ナベリウスにはいないとされていた「ダーカー」が出現! 緊急通信を受け、ダーカーから逃げる2人だったが……

 クエスト中のNPCキャラクターの動きだが、これまでのシリーズ作のものと比べるとかなり良くなったという印象で、変にもたついたりすることもなくプレーヤーのジャンプ移動にもしっかりと付いてきてくれた。カットイン入りのセリフも豊富で、喋りまくり、積極的に戦いまくり。他のプレーヤーとパーティーを組んでいる時に空いているメンバー枠に入れることも可能だ。

 また、惑星ナベリウスでの最初のストーリークエストでは最初にオペレーターに操作をガイドしてもらえる「チュートリアル」も実装されている。こうした細かなところも含め、今回のクローズドβテストでほぼ製品版と同等と言っていいだろう。


ストーリー序章にはアフィンの他にも、アークスの正規隊員である「ゼノ」や「エコー」が登場。キャラクター同士の会話も豊富で、ストーリーにも力が入っているのが伺える

プレーヤーの前に現われる謎の女性「シオン」。独特な言い回しでプレーヤーに何かを伝えてくる。その雰囲気や言動からは、彼女がただ者ではない事が伝わってくる
シオンから託された「マターボード」。クエストがたくさん収められていて、指定された内容を達成することでルートが進んでいく。クエスト中にはストーリーの断片とも言えるものが語られ、最後に新たなストーリークエストが出現する
マターボードを埋めた先に現われたストーリーは、どこかで見たような展開に。だが、そこには、ある新しい出来事が待っている。助けを呼ぶその声の主は一体?

 このストーリークエストをプレイ後に、他のプレーヤーと自由にクエストを遊べるようになる。ロビーには他のプレーヤーが往き来している中にアフィン達NPCキャラクターもいて、ストーリー進行度に合わせた会話をしていた。ストーリーとオンラインプレイが完全に融合しているスタイルだ。

 クエスト後にロビーを歩いていると、見慣れないNPCキャラクターの姿が見えた。近づいてみると画面は暗転しイベントシーンに突入。ロビーの中でも特定の場所に行くとストーリー関連のイベントが起きるわけだ。

 そのキャラクターは「シオン」という研究者のような風貌をした女性で、彼女は妙に硬い言い回しをする。わかるようなわからないような謎めいた言葉をプレーヤーに投げかけて、そして「偶事を拾い集め、必然と為す。」と表現しつつ「マターボード」という謎の物体をくれた。彼女の言葉は難解で意図が読み取れないが、何か願いをプレーヤーに託しているようだ。

 この「マターボード」が、今作のストーリーを展開するカギとなっている。マターとは辞書的には「問題・事柄」という意味ということだが、マターボードは言うなれば“ミニクエストの集合した板”のようなもの。最初にもらった「この日を迎えるため」という名前のついたマターボードには19個のミッションが入っている。

 マターボード内のミッションには様々な種類があり、特定のクエスト内であるアイテムを捜索したり、指定されたNPCと会話したりなどがあった。アイテムを捜索するタイプのマターは他のプレーヤーと一緒に遊ぶうちに自然と集まるような物が多くて、プレイするうちに自然にストーリーが進んでいくという印象だ。

 それをひとつずつこなしていってマターボードのルートを埋めていくのだが、マターボードのミッションをこなしている時には、ところどころ後の伏線となっていくようなイベントシーンも挿入されていた。例えば「ダーカーが出現した時に女の子を見たような気がする」と話す人が現われたりと、マターボードで出現するイベントはストーリーの断片とも言えるものになっている。そうしたイベントがどういう意味を持っているのかは、後にわかってくるという仕組みだ。

 マターボードを埋めると、新たなストーリークエストが出現した。それに挑戦してみると、そこは惑星ナベリウスで、隣にはアフィンの姿もある。どこかで見たような光景、展開、そして会話。この後に何が起こるのか、プレーヤーは既に知っている。だがそこには、プレーヤーも知らない“ある出来事”がまっていた……。

 このストーリーミッションをプレイすることで、シオンが口にした「偶事を拾い集め、必然と為す。」という意味がおぼろげながらわかるようになっていった。マターボードで断片的な事象を集め、それらをプレーヤーの手で“必然”へと変えていく。それが何をもたらすのか? シオンの意図は? そして彼女は一体何者なのか……?


「偶事を拾い集め、必然と為す。」とマターボードについて語るシオン。彼女はこのマターボードで一体何をしようというのか?

 今回のクローズドβテストでプレイできたストーリーの範囲はここまで。マターボードという新システムでストーリーが補完され、さらに進展していくようになっているのが独特で、例えばレベル上げやアイテム集め、NPCからのクライアントオーダー達成目的など、複数の目的を持ったプレーヤー同士が遊ぶ中で、自然とマターボードも展開していけるようになっている。ストーリー展開がオンラインプレイの邪魔にならないようになっているという、独特な作りだ。



■ 気になる課金要素「アークスキャッシュ(AC)」はどんな感じ? 具体的にまとめてみた

システムの拡張要素や、特別な消費アイテムを購入できる「ACショップ」。メニューからいつでもアクセス可能になっている

 今回のクローズドβテストでは気になる課金要素もテスト実装されている。どういった要素が課金の部分になるのか発表以来注目されてきたところだが、価格や性能はまだテスト段階の仮実装ではあるものの、どのような要素が課金部分になるのかはおおまかにわかるものとなっていた。

 本作では「アークスキャッシュ(AC)」という仮想通貨を購入して残高にチャージし、それで有料アイテムを購入する。このクローズドβテストではプレーヤーに1,000ACが最初から与えられた(βテスト延長時にはさらに1,000ACを追加でもらえた)。

 なお、課金要素それぞれの価格は仮のものであり、ACの購入価格についてもまだわからないので、それらのバランスがどうなのかといったところは今回は触れていない。

・システム拡張や一部アイテムを販売する「ACショップ」

 ACでは購入する要素は複数あるが、まず「ACショップ」というメニューがある。これは各種システム関連の課金要素を購入するショップだ。ACショップのラインナップは以下のようになっていた。

ACショップラインナップ(拡張系)
プレミアムセット(30日)アイテムトレードやマイルームマイショップ、様々なサービスが30日間有効になるお得なチケット
プレミアムセット(60日)アイテムトレードやマイルームマイショップ、様々なサービスが60日間有効になるお得なチケット
プレミアムセット(90日)アイテムトレードやマイルームマイショップ、様々なサービスが90日間有効になるお得なチケット
マイルーム利用(30日)マイルーム利用許可チケット。使用することで、30日間マイルームの利用が可能になる
マイショップ出店(30日)マイショップ出店許可チケット。使用することで、30日間マイショップの出店が可能になる
拡張倉庫1利用(30日)拡張倉庫1の利用許可チケット。使用すると、アイテム500個が格納できる拡張倉庫1が30日間利用可能になる
拡張倉庫1利用(90日)拡張倉庫1の利用許可チケット。使用すると、アイテム500個が格納できる拡張倉庫1が90日間利用可能になる
拡張倉庫2利用(30日)拡張倉庫2の利用許可チケット。使用すると、アイテム500個が格納できる拡張倉庫2が30日間利用可能になる
拡張倉庫2利用(90日)拡張倉庫2の利用許可チケット。使用すると、アイテム500個が格納できる拡張倉庫2が90日間利用可能になる
拡張倉庫3利用(30日)拡張倉庫3の利用許可チケット。使用すると、アイテム500個が格納できる拡張倉庫3が30日間利用可能になる
拡張倉庫3利用(90日)拡張倉庫3の利用許可チケット。使用すると、アイテム500個が格納できる拡張倉庫3が90日間利用可能になる
アイテムパック拡張10(1個)アイテムの所持限界を10個引き上げることができるチケット。1キャラクター最大100個まで拡張可能
アイテムパック拡張10(5個)アイテムの所持限界を10個引き上げることができるチケット。1キャラクター最大100個まで拡張可能
スキルツリー追加券スキルツリーの追加申請パス。新たなスキルツリーを1個解放できる。1キャラクター20個まで拡張可能
スキルツリーリセット券スキルツリーの初期化申請パス。既存のスキルツリーの進行度を初期化。利用するたびにパスは消費される
マグ獲得チケットマグライセンス所有者が2体目以降のマグを、1体追加申請できるチケット。1キャラクター10体まで所有可能
マグリセットデバイスマグのレベルや支援機能をリセットし、マグを初期の状態に戻すデバイス

プレミアムセットのセット内容
「アイテムトレード」権
「マイルーム利用」権
「マイショップ出店」権
「プレミアム倉庫」使用権
(300個のアイテムを格納可能)
「FUNの獲得ポイント増量」
(ゲームにログイン、グッジョブを送信、フレンドパートナーを呼び出してクエストをクリアしたときのみ)
「プレミアムブロック移動」権

「ACショップ」のシステム拡張系商品にはマイルーム利用やマイショップ利用といった、できれば欲しいものが並ぶが、とりあえずはいくつかの機能がセットになった「プレミアムセット」があれば安心というところだろうか

 上記がまずACショップのラインナップのうち「機能を拡張するタイプ」の商品だ。ご覧頂いてわかるとおり、マイルームとマイショップ以外は、無料で元から使える「倉庫」であったり、「アイテムパック」だったりを追加するものとなっている。マグ獲得チケットは“2体目以降”を入手するためのものだし、成長させたスキルやマグのリセットは遊びこんだ先で欲しくなるかどうかというものだろう。

 こうした拡張系では「プレミアムセット」があればひとまず一通りは便利な機能が揃うようになっている。個別の拡張商品は“プレミアムセットでも足りなければ”購入を考えるというスタンスだろう。実際のプレイではこの「プレミアムセット」だけはとりあえず購入というプレイスタイルが多くなりそうな予感がする。

 続いてACショップの「消費アイテム系」の商品を見ていこう。まず、ラインナップは以下のようになっている。


ACショップラインナップ(消費アイテム系)
スケープドール(1個)自立起動の自己復活用アイテム。所有者が戦闘不能になった際に一度だけ身代わりになってくれる
スケープドール(3個)
スケープドール(5個)
コスモアトマイザー(3個)広範囲に及ぶ完全回復剤。使用したものと、周囲にいる味方を完全な状態まで回復させる
コスモアトマイザー(5個)
獲得経験値+100%(3個)獲得経験値上昇のブーストアイテム。使用してから【30分】の間だけ獲得経験値を100%アップさせる
獲得経験値+100%(5個)
エステ利用パスエステショップの利用許可パス。エステの一部機能を利用できる。利用するたびにパスは消費される
ACスクラッチ券(11枚)ACスクラッチの利用券。持っているとACスクラッチに1回挑戦することができる

 消費アイテム系の商品では、スケープドール、コスモアトマイザー、さらに獲得経験値アップとどれも“あったほうがいい”ものが並んでいる。

 ちなみにスケープドールはクエスト中に戦闘不能になってしまった時に購入することも可能。この方式は例えば、他プレーヤーと共にギリギリクリアできるかどうかのボス戦に挑んでいる最中に戦闘不能になった時には、即座に購入したくなるのが正直なところ。今回クローズドβテストをプレイしてAC関連で一番購入欲が高まるのがこれだった。クエスト中の復活回数に制限があるのかはわからないが、この要素はゲームバランスに影響するところがあり、価格次第、仕様次第というところだろう。


「ACショップ」ではスケープドール(復活アイテム)やコスモアトマイザー(範囲完全回復)も販売。なお、スケープドールはクエスト中に戦闘不能になった時にも購入してその場で復活できる

・「エステ」では、キャラクターの身体に関わる“根本の変更”にはACが必要

エステでは一部の変更にACが必要になるが、主に体型や顔など身体に関する根本的なもののみになっている

「エステ利用パス」はキャラクタークリエイトをやり直せるエステを利用するためのもの。エステでは、キャラクターの顔であったり身体であったりの“身体の作りに関するクリエイト”にはACが掛かるようになっていた。コスチュームやアクセサリーの変更にはACは不要となっている。キャラクターの根本を変えたいならACを払うというスタンスだ。

 なお、キャラクターの根本という点では「ボイス」設定も根本ではあるが、この変更にはACは不要。というのも、下に記述しているACスクラッチという課金要素で「追加ボイス」も手に入るからだ。有料で手に入れたものを使うのに、さらに課金が必要という作りは当然ながら回避されている。


・スクラッチクジ方式でアイテムがランダムに当たる課金要素“ACスクラッチ”コスチュームやアクセサリーなど、デコレーション関係の景品が中心

スクラッチクジでアイテムの景品が当たる「ACスクラッチ」。景品のリストも見られるようになっていて、景品はコスチュームやアクセサリー系のデコレーション的なアイテムが中心になっている
スクラッチはカードの好きなところを選んで削り、そこに出てきたアイテムがもらえるという形式

 「ACスクラッチ券」は、「ACスクラッチ」をするために払うACのお得な枚数セット版。ACスクラッチとは、カードのスクラッチを削り、そこに出たアイテムがもらえるというアイテムクジだ。ACスクラッチでもらえる景品にはかなりの種類があったのだが、おおまかに種類で言うと、

「コスチュームやアクセサリー」
「キャラクターの追加ボイスや髪型」
「アイテム強化合成系(属性変化や特殊能力追加)」
「マグ育成用フードデバイス」
「レアドロップ倍率アップ+100%」
「獲得メセタ+100%」

 といったもの。基本的にキャラクターの外観に関する追加要素やマイルーム関連のものがメインで、武器や防具ユニットのような直接的なものは存在しない。

 なお、これらアイテムは「マイショップ」というユーザー間でメセタ(ゲーム内通貨)で売買をするシステムでやり取りが可能になっていて、様々なアイテムが出品されることが予想できる。課金して手に入れたアイテムなので高額になるかとは思うが、どんなプレーヤーでも手に入れる手段はあるということに。これも含めればになるが、課金しないと手に入らない物はかなり少ないと言える。

 また、ACスクラッチには「コンプリート対象景品」を10種類引き当てるともらえる「コンプリート達成アイテム」のラッピースーツがあったのだが、これは仕様が変更されると発表されている。


キャラクターをデコレーションするための追加要素がメインになっていて、それらは不要ならマイショップに出品して他のプレーヤーに売ることもできる

・プレイすることでもらえる「FUNポイント」でできる「FUNスクラッチ」もある

「FUN」を支払ってできる「FUNスクラッチ」というスクラッチもある。景品の内容はさすがに異なるが、基本的な作りはACスクラッチ同様。こちらでもマイルームアイテムなどがもらえる

 ACとは別に「FUN」というポイントもある。こちらは有料ではなくゲームプレイをすることで手に入るポイントだ。毎日ログインすることでもらえたり、プレーヤー同士で「グッジョブ」というプレーヤー同士を褒め合うような機能でもらえたり、あとはクエストをプレイするなどで獲得できる。

 このFUNポイントで引く事ができる「FUNスクラッチ」というものも、ACスクラッチとは別にあった。景品もACスクラッチとは別で、マイルーム関連アイテム(ACスクラッチとはアイテムは別のもの)、獲得経験値やメセタの量アップ、アイテム強化のリスク減少や成功率アップ、追加ロビーアクションなどがあった。


有料のサービスに比べるとさすがに控えめではあるが、このFUNスクラッチにも拡張サービス利用やアイテム強化用アイテムなどがもらえた



■ 一新されたロビーエリア! レアドロップはスペシャルウェポンという未鑑定アイテムに

ロビーエリア一新! これまでのテストで使われていたロビーに比べて格段に広くなり、2階、3階と多層構造になった。こちらはショップが並ぶ「ショップエリア」
NPCキャラクターもロビーに多数存在。彼らからはクライアントオーダー(ミニクエスト)を受けられる
新たに明らかになったショップでは、「鑑定屋」が注目どころ。クエスト中に手に入れたスペシャルウェポンという未鑑定品を鑑定してもらえる

 ここからはプレイの模様を元に紹介していこう。ストーリーの序章を終えると自由に行動できるようになったので、早速ロビーを歩き回ってみる。このβテストではロビーが一新。ロビーエリアが2つなのは変わらないが、名称がショップが並ぶ「ショップエリア」と、クエストカウンターのある「ゲートエリア」となり、どちらも広さは以前のロビーの倍以上。

 どちらのエリアも上層にも広がっていて、転送装置のエレベーターや通路で往き来できる。単純にエリアが広くなっただけでなく、各所にNPCキャラクターが増えた。彼らNPCキャラクターからはストーリーや世界観に関する話のほかに、「クライアントオーダー」というクエスト依頼も受けられるようになっている。クライアントオーダーをこなして報告することで、アイテム等の報酬やパートナーカードをもらえた。

 ちなみに本作ではジャンプ移動ができるので、そうしたロビーの高いところから下へ一気に飛び降りるなんていう移動も可能。通路の脇なんかもピョンピョン跳び越えて移動できるので、広いながらも移動は煩わしくない。結構な広さがあるぶん最初は少し迷ってしまうところはあったものの、慣れるとわかりやすい構造だ。

 ショップエリアには製品版同様にこれまでのαテストにはなかったショップが増えた。エリアの1階部分に「アイテムショップ」、「ウェポンショップ」、「ユニットショップ」、「ディスク(テクニック)ショップ」といった基本的なショップのほか、「コスチュームショップ」、「ルームショップ」、「交換ショップ」がある。「コスチュームショップ」、「ルームショップ」で扱っているのはACスクラッチ等でもらえるものとはまた別のラインナップ。それらの特別なデザインのものは課金要素となるのだろう。「交換ショップ」ではACスクラッチ等で手に入れたアイテムの中で要らないものを「カラーチェンジパス(コスチュームカラーを変更できる)」などと交換してもらえた。

 2階部分には、「エステ」、「鑑定屋」、「アイテムラボ」があって、「エステ」については先に触れたとおり。アイテムラボでは武器や防具(ユニット)のパラメーターを高めるアイテム強化が可能だ。

 この中で特徴的だったのは「鑑定屋」。これはクエスト中に拾った詳細不明のアイテムを文字通り鑑定してもらえるというショップで、今作ではクエスト中に出現したレアリティのアイテム(出現時に音が鳴る赤箱)の中でも武器については、「スペシャルウェポン」という名前の未鑑定アイテムとして出現する。

 従来シリーズだとクエスト中に「○○(レアアイテム)が出たよ! 」なんていう具合にパーティー内で喜び合ったりしたわけだが、今作ではクエスト完了後にみんなで鑑定屋に行って、そこで出たアイテムについて話すような流れになりそうだ。なお、鑑定時にはどんな属性と特殊効果を付与するかが選べるようになっている。鑑定料は鑑定後のアイテムの性能やレアリティ次第で高額になるようで、料金の高いアイテムを鑑定してもらう時には期待が高まるというものだ。


従来のレアアイテムが入った赤いボックスは、そのうち武器が「スペシャルウェポン」という未鑑定アイテムになった。クエスト後に鑑定屋で鑑定してもらうことでどんな武器なのかがわかる

クエストカウンターのある「ゲートエリア」も一新! 左右にクエストカウンターが設置され、中心にクエストへと出発するゲートが配置されている

 「ゲートエリア」へ。ゲートエリアでは、クエストカウンターが左右に2カ所増えて、カウンター前の混雑も多少分散し、よりアクセスしやすくなった。

 クエストカウンターの他にはこれまでのαテストだと「クラスカウンター(クラスの変更やスキルの修得)があったが、今回のクローズドβテストでは「チームカウンター」と「メディカルセンター」があった。

 「チーム」というのは、プレーヤー同士で作るグループ(ギルドのようなもの)で、チームメンバーには「チームマスター(チーム作成者。全てのチーム管理機能が利用可能)」、「マネージャー(チームメンバーの勧誘や除名が可能)」、「コモンメンバー(一般メンバー)」、「ビジター(チームの新規参加者)」といった役職もある。また、チームにはシンボルアートからチームフラッグというデザインを着ける事も可能。今後にはチーム専用のルームであったり、チーム専用のクライアントオーダーなども導入されるようだ。

 「メディカルセンター」は、能力を高めるドリンクなどを販売しているところで、その効果は次にプレイする1クエスト限定のもの。クエスト前に寄って能力アップを図るというわけだ。なおクライアントオーダーをこなすことで、ドリンクの種類が増えていた。


「ゲートエリア」に新たに実装された、「メディカルセンター」や「チームカウンター」。メディカルセンターはドリンクを販売していて、次に挑むクエスト中だけ能力を高めてくれる効果がある



■ 自由に描ける新コミュニケーション機能「シンボルアート」はユーザーから早くも力作が。ただし、自由に描けるだけに少々残念なところも

コミュニケーション機能では「シンボルアート」という絵をチャットに表示できる機能が実装された
シンボルアートは記号やアルファベットを組み合わせて自由にデザインできる

 コミュニケーション機能では、新たに「シンボルアート」という機能が登場した。これは、プレーヤーが自由に図形を組み合わせて絵を描けて、それをチャットに表示できるというもの。四角や丸、線のような記号を重ね合わせて作るという仕組みで、色付けやアルファベットの文字を配置させることも可能。チャット用のアートのほか、チームフラッグもこの機能で作成できる。

 実際にシンボルアートを作ってみたが、図形の拡大縮小やレイヤーの重ね順なども調整できるし、図形の種類も多彩なので、作り込み次第でなんでも描けるという印象だ。実際のところ他のプレーヤーさんが作成したシンボルアートを見かける事がたくさんあったのだが、いずれも力作揃い。正直、パッと見てどんな工程を経て作ったのかわからないぐらいに凄いものが多かった。この機能に力を入れる人はたくさんいるだろう。

 一方でちょっと問題と感じたところもある。なんでも描けてしまうために、いわゆる放送禁止的な文字を入れたシンボルアートも見られたという点だ。あくまで記号の集合体による画像なので、テキストチャットのように制限するのは難しいところがある。これに関しては、あまりに行き過ぎたアートを出しているユーザーに、ユーザー側からはブラックリスト機能を使ったり、運営側からはそうしたプレーヤーのアカウントに対して何らかの処置をするようなことにもなってしまうかもしれない。何にしろシンボルアートの自由度自体が損なわれるような状況になってしまったら非常に残念だ。ここはひとつユーザーの皆さんにもそうしたところを見越して楽しんでもらいたいと思う。


プレイ中に見かけたシンボルアートをいくつかピックアップしてみた。記号の組み合わせで作っているとは思えないほどの力作や、手書き風の文字を作っているものもある。ただ、禁止用語的なものを作ってしまっていた人もいたので、そのあたりは悩みどころ



■ クエストではマルチパーティーエリアやPSEバーストがより魅力的に! 新フィールド「市街地」はこれまでにない「PSO2」ならではのテイストで高クオリティ!

各種のエフェクトも派手になり、クエスト中のエネミーも次から次に激しく襲ってくるように。全体的に爽快感が増している

 いよいよクエストへ。今回のクローズドβテストではクエスト中のプレイ感もだいぶ変わっていた。全体に感じたのは“爽快感の大幅アップ”だ。

 まずは各種の攻撃アクションについてだが、テクニックを筆頭に攻撃エフェクトが大幅に派手になった。初級のテクニックである「フォイエ」ひとつを見ても激しい火球が飛ぶようになり、爽快感抜群。レンジャーでも「ランチャー」の武器は激しい爆発が起きるようになっていて、全般的に戦闘が派手で激しいものになった。

 そうしたド派手になった戦闘が、さらに大変な事になるのが「マルチパーティーエリア」だ。クエストによっては途中に同じクエストに挑んでいる複数のパーティーが集まる「マルチパーティーエリア」があるわけだが、今回のクローズドβテストだと“マルチパーティーエリアはエネミーが大量に現われて多数VS多数ができる場所”という方向性がしっかりと感じられた。

 マルチパーティーエリアではエリア中の至る所で多数のエネミーが出現するようになり、しかもそれが絶えることがない。パーティーメンバーはマルチパーティーエリアに残ってたくさんのエネミーを相手にし、ひたすらに経験値やアイテムを稼ぐというプレイが可能になっていた。もちろんそこに後からエリアに到着した他のパーティーも自然と合流することになり、多数のプレーヤーと一緒に戦える。

複数のパーティーが一緒にプレイできる「マルチパーティーエリア」はより激しく! エネミーをひたすらに倒し、PSEバーストが発生するとエネミーのラッシュ状態に!!

 そうしてマルチパーティーエリアでエネミーを倒しまくっていると、様々なボーナス効果が得られる「PSE」が高まっていく。PSEの効果はパラメーターアップや経験値やメセタの獲得量アップなど様々だが、これが最大まで高まっていくと「PSEバースト」という、お祭り状態が訪れる。

 この「PSEバースト」が今回のクローズドβテストからは凄いことになっている。PSEバーストになると、その場にとてつもない量のエネミーが押し寄せるのだ。おおまかにだが、5~10体ぐらいのエネミーが次から次に現われるという具合で、マルチパーティーエリアに集まったメンバーが全員でひたすらに戦いまくり、倒しまくり。

 「PSEバースト」の制限時間が終わるまでそれは続くだけでなく、条件はわからないが時間が延長されたり、連続して発生することもあるのだ。フィーバー状態みたいなもので「ワンモア! 」というシステムアナウンスの音声とともにPSEバーストが5回、6回と続くこともある。その時にはざっと数えて70~80体ぐらいのエネミーをひたすらに倒しただろうか。

 その激しさと連続した長さたるや「まだ続くの!? 」とパーティーメンバーから声が挙がっていたほどなのだが、ゲームはやり過ぎなぐらいでちょうどいい。その爽快感と心地良い疲労感と満足感、後に残された大量のアイテムを拾う喜びは“PSO2ならでは”のものと言える。マルチパーティーエリアの魅力がわかりやすくなって、非常に魅力的になった。


PSEバーストは時間が延長されたり、条件を満たすとクロスオーバーというさらに激しくなるという要素もあった。ひたすらにエネミーが出現し続けるなか戦い続けるその爽快感と満腹感たるや、相当なもの。右下の画像でドロップしたアイテムの数を見ても、その激しさがわかるはずだ

新フィールド「市街地」がついにお披露目! ダーカーの襲来で都市が崩壊している。他の自然の中にあったフィールドとは異なるテイストになっていて非常に新鮮。「PSO2」ならではの新しい魅力を感じさせてくれた

 このクローズドβテストでは、新フィールドの「市街地」が登場した。アークスシップ内の「市街地」にダーカーが進入したこのフィールドは、まるで大規模な戦争が行なわれている最中のような場所で、崩壊した都市部が広がっている。この「市街地」フィールドは非常に新鮮で“PSO2ならではの新しさ”を感じさせるフィールドだ。

 これまでのテストに出てきていた「森林」や「火山洞窟」といった場所は“新しいながらも「PSO」を彷彿とさせるフィールド”だったのだが、この市街地はこれまでになかった文明の崩壊や退廃を感じさせるテイスト。建物が崩壊している様子や汚れている様子がリアルに書き込まれており、フィールドの作りも街中を舞台にしているだけに道路や広場を進んでいくものになっている。また、崩れたビルの残骸を足場にしてジャンプ移動するなんていう要素もあった。

 この市街地フィールドのプレイ感はこれまで登場していたフィールドとはまた異なる、まったく未知の世界観やテイストが感じられ、非常にワクワクするものだった。さらに、ここにはスイッチを操作すると道路からガンポッドが現われて周囲を乱射したりといったギミックもあった。もちろんここにもマルチパーティーエリアがあって、前述のPSEバーストによる大量のエネミーとのバトルもある。その中でガンポッドを使って一網打尽にしたりと、市街地ならではの面白さもあった。


大規模な戦争があったかのような街の中で、次々に現われるダーカーとバトル! 道路からガンポッドが出て乱射したりとギミックもあった。もちろんここでもマルチパーティーエリアがあり、PSEバーストも発生する

市街地の奥にあったドーム型の建物に入ると、新ボス「ダーク・ラグネ」が出現!!
巨大なクモのような姿をしているダーク・ラグネ。見るからに硬そうな殻をまとっていて、弱点をうまくつかないと大きなダメージを与えられない

 市街地を進んでいくと、前方に大きなドーム型の建物が見えてきた。いかにも“何かがある”と思える外観だ。その中はもちろんボスエリア。中はスタジアムのようになっていて、ここにはクローズドβテストから登場した新ボス「ダーク・ラグネ」が待っていた。

 ダーク・ラグネはOPムービーにも登場した巨大なダーカー。巨大なクモのようなフォルムだが見るからに硬そうな殻に包まれており脚が4本ある。素早く動き回り、足でなぎ払ったり、渦を巻いたエネルギーを吐いての攻撃、さらに飛び上がって上空から押しつぶしてくるような攻撃を仕掛けてくる。ドーム型のフィールドを活かして、壁を這うような動きをすることもあった。

 これに対してプレーヤーは赤く光っている脚を狙い撃つ。ひたすらに脚を攻めていると、脚の殻が剥がれて中がむきだしに。さらに攻撃することでダーク・ラグネはその場に伏せるようにして倒れた! ここがチャンスとばかりに胴体の上に飛び上がる。狙うは胴体の上側にあって普段は狙いづらい赤い弱点だ。ここを攻めると特殊なエフェクト表示と攻撃音が鳴って大ダメージを与えられた! かなりの強敵でレベルが低いうちには倒しきれないこともあったのだが、攻撃を狙うポイントがわかってからはなんとか勝利!

 クエスト後には、入手した未鑑定アイテムの鑑定やクライアントオーダー等の報告へ。鑑定では、それぞれに妙に鑑定料が高いアイテムの鑑定結果に盛り上がったり。

 ちなみにこのダーク・ラグネも、他の森林等のフィールドで不意に「インタラプトイベント(クエスト中に発生するイベントで、何が起きるかわからない)」で登場することもあった。ボスとして待ち受ける時とは強さが異なっていて、マルチパーティーエリアで多数のプレーヤーと一緒に戦うという場面も見られた。


ドームの壁を動き回るなど多彩な攻撃を仕掛けてくるダーク・ラグネ。脚を集中して攻撃するとダーク・ラグネがダウン!! 胴体に飛び乗り、頭の裏にある弱点を狙う!!

 今回のプレイではマルチパーティーエリアでの時間の限り楽しめる多人数での経験値稼ぎや、その先に待つ「PSEバースト」のやり過ぎなぐらいに激しいエネミーラッシュ、さらに「市街地」フィールドに見られた「PSO2」からの新鮮さなど、「PSO2」ならではの魅力と方向性がとてもよく理解できた。しっかりと遊びこんだβテスト参加プレーヤーは、本作への期待度がかなり高まったのではないだろうか。

 5月3日に開催された「ファンタシースターオンライン2」ファンブリーフィングでは、惑星「リリーパ」や新フィールド「砂漠」や「凍土」も公開されており、こちらもPSO2ならではな新しいビジュアルとセンスが楽しめそうだ。



■ 正式サービスが見えてきてゲーム内容は非常に魅力的に、ネットワークトラブル対策が大きな課題

マルチパーティーエリアの多人数プレイ、PSEバーストでのエネミーラッシュによる爽快感、新フィールド市街地が見せた「PSO2」ならではの新しいテイストなど、ゲーム内容は非常に魅力的に。ネットワークトラブルについては残念だったが、次のテストではこの課題をしっかりと乗り越えてもらいたいところだ

 今回のクローズドβテストでのプレイ感は非常によく、爽快感と激しさ重視なゲーム性は非常に魅力的。遊びやすくてテンポも良く、簡単に言うと“かなり面白いゲームに仕上がっている”と思えた。正式サービスへの筆者の期待度も大幅に高まった。

 気になっていた課金部分については、プラスアルファな装飾要素や拡張要素にほとんどが絞られていて、かなり控えめにされているという印象だ。このレポートに書いてきたように「プレミアムセット」はとりあえず欲しいかなというのと、戦闘不能時のスケープドール購入が魅惑的だろうか。正直に言えばもっと課金要素が必要に迫られる作りを想像していたところがあったので、逆に驚かされたという気持ちがある。これでこのクオリティが高く規模も大きいオンラインゲームを運営するというのは、かなりのチャレンジではないだろうか。

 今回のクローズドβテストでは大きな課題も残った。サーバー周りによるネットワークトラブルがα2テストに続いて、今回も起きたことだ。今回のクローズドβテストは元々は4月19日から28日まで実施予定だったが、回線切断が頻発してそれに対策するための長時間なメンテナンスが連日続き、26日の深夜までこうした状況が続いた。その結果、テスト自体を2日間延長することとなった。かくいう筆者も本格的にプレイできたのはこの問題が解決した26日深夜からが中心となった。

 なお、5月22日付けで、今後のスケジュールが発表された。次のテストはプレオープンβテスト(データリセットあり、特典あり)をはさんで、オープンβテストとなる。本作に注目している全ユーザーがプレイ可能な場で、このトラブルのイメージを払拭してもらいたいところだ。書いてきたように筆者は、本作が非常に良いゲームになってきていると感じている。だが、ネットワークトラブルによるマイナスイメージが先行してゲーム内容の魅力をちゃんと見てもらえないような事態になってしまったら、非常に残念でもったいない話。そんな事にならないよう1人のユーザーとして願いたい。


(C) SEGA

(2012年5月23日)

[Reported by 山村智美]